顔面神経麻痺を患い生活習慣を改善「体が資本、健康って大事」濱津隆之主演「絶メシロード」最新作
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イチオシスト:イチオシ編集部 旬ニュース担当
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濱津隆之主演、車中泊×グルメドラマ「絶メシロード」新シリーズ最新作! ドラマ25「絶メシロード 2024」が今夜から2週に渡って放送。
「絶メシロード 2024」第1話より
今回の舞台は茨城県と神奈川県、濱津演じる主人公・民生が2024年最後の“絶メシ”(=店主の高年齢化や後継ぎ問題など、時代の移り変わりによって“絶滅してしまうかもしれない絶品メシ”)を求め、車中泊で2泊3日の旅に出かける。
最新作の見どころ、シリーズを重ねた今だからこそ思う作品の魅力、また病気での休養を経ての変化などを濱津に聞いた。
【動画】「TVer」で無料配信!最初の絶メシ旅「絶メシロード」第1話
2004年最後の絶メシ旅
「絶メシロード 2024」第2話より
――2020年の連ドラを皮切りに、2021年の「2021年元日スペシャル」、2022年にSeason2、そして2023年に前編・後編の「出張編」が放送された「絶メシロード」シリーズが2024年末に帰ってきます。
「はい。毎年のようにやらせていただいて、今年の年末にも“絶メシ納め”の旅に出かけることになりました」
――スタートからもうすぐ4年。ロケ先で声をかけられることも増えたんじゃないですか?
「どこへ行ってもファンがいらっしゃって。(次回作が)決まると、みなさん喜んでくださっているようなのでうれしいです。爆発的な何か……ということはないんですけど、ぽつりぽつり、じわりじわりというのが、このドラマらしいなと」
――毎回が通常営業。メニューの変わらない店じゃないですけど、奇をてらうことなくシンプルな物語を届けていることへの安心感があります。
「しがないサラリーマンの民生が週末を利用して1泊2日の車中泊の旅に出かけて。寝て、起きて。旅先で誰かと出会って。おいしいご飯を食べて。そこは何も変わらないです」
――演じる須田民生は、濱津さんに寄せて作られたキャラクターだと聞いています。
「はい。ですからそこも何か変わったとか僕が変えたということはなく、台本に書かれた民生の人間像をそのまま演じるよう心掛けています。余計なことや変なことはしない。それでいい台本になっていますから」
「絶メシロード 2024」第1話より
――とはいえ、番組のハッシュタグ“#絶メシフォーエバー”がSNSで話題に。ファンの声から自然発生した“#濱津かわいい”もトレンドになるなど人気です。
「このドラマを見て、民生が食べたお店に行ってくれたり。“絶メシ”というワードが浸透してきたり。その……“#かわいい”みたいな投稿もあったり(照)。予期せぬ反響もあって驚いています」
――いわゆる聖地巡礼じゃないですけど、もともとは絶メシにフォーカスを当てた群馬県高崎市のローカル特化型グルメ情報サイト「絶メシリスト」から派生したドラマですから、うれしい話ですね。
「そうですね。ドラマに出てきたお店以外の絶滅しちゃうかもしれない絶品メシも食べてくださっているようなので、やっていてよかったなと思います」
――この4年で民生をとりまく環境が少しだけ変わりました。
「奥さんの佳苗(酒井若菜)の尻に敷かれて、週末にこっそり車中泊の旅に出かけていましたが、それがバレて。実は前々からバレてはいたんですけど(笑)、公に許してもらえて。そこから遠出するようになって。今回は、ついに2泊3日の旅に」
「絶メシロード 2024」第1話より
――今回、1泊目は「いちむら食堂」(茨城県つくば市)、2泊目は「一休食堂」(神奈川県足利上郡)を訪れます。
「2軒とも、しっかりとボリュームありそうな料理で、資料の写真を見ただけで“これは絶対においしい”とわかりました。あと、その土地の名所にも行くので、そちらも楽しみですね」
「絶メシロード 2024」第2話より
――ドラマの最後に、本物の店主さんと演じた俳優さんが一緒に並んだ写真が出てきますが、毎回そっくりで驚きます。実は、このドラマのこだわりのひとつでもあって、番組スタッフが事前に店の歴史から、働く人たちの経歴やプロフィール、服装まで事細かに取材して、お店がそのまま再現できるようにしているんですよね。
「店主さんやおかみさんを見て、毎回“わっ、そっくりだな”と思います。そういうスタッフのみなさんのこだわりによって、ただ料理を食べるだけでなく、お店の雰囲気や店主さんたちの人柄なんかも含めて伝わっているから、後々ファンの方が訪ねてくれるのかなと。中には、民生のように車中泊で来る方も大勢いらっしゃるようですし、ありがたいなと思います」
――近年のキャンプブームもあってか、シーズンを重ねるごとに車中泊も一般的になってきました。
「このドラマでキャンピングカーでなくとも車中泊できるということを知って、“自分もやってみよう”と思ったり、道具を揃えた方も少なからずいらっしゃるんじゃないでしょうか。民生のように小遣いの範囲内でちょっとずつ形にしていくのも楽しいでしょうし、お父さんたちは1人になれる時間もほしいでしょうし。運転免許さえあれば誰にでもできる、いい遊びだなと思いますね」
――最近は、災害時の車中泊が見直されているようです。
「民生も最初は寝るときに毛布を持って行っていたんですが、寝袋を買って、いつの前にかエアクッションのようなベッドも揃えたりとか。そういうのは、確かに役に立ちそうです」
「絶メシロード 2024」第2話より
――これまでにもコロナ禍や娘の紬(西村瑠香)の進学など、時事問題や家庭の問題も描かれてきました。今回も、民生は視聴者と同じ2024年に生きているということが伝わってきますよね。
「今回はパリオリンピックの話題から始まって、物価の高騰なんかに触れられています。ただ、それをことさらメッセージとして発信するドラマではないと思うので。畑中(翔太)さん(企画・脚本・プロデュース)がそこに思いを込めていたら申し訳ないんですけど(笑)、僕はそこが、このドラマの最大のよさだと思っているので」
――以前、その畑中さんと寺原洋平プロデューサーとの対談で「日常のささやかな生活の中で、主人公が何か思うことがあって、週末に車中泊に出かけて、おいしいご飯を食べて。別に問題が改善されたわけではないんだけど、少しだけ気持ちが軽くなって家路に着く。それくらいのさじ加減でいいなと思った」とおっしゃっていましたね。
「今回も、あからさまに価格高騰と叫ぶのではなくて、お店の営みや働いている方の生活から、民生と一緒に何かを思う。自分と民生を重ねてみる。それくらいで、ちょうどいいのかなと」
休養を経ての変化
「絶メシロード 2024」第2話より
――民生はこの年末も元気に旅に出ますが、濱津さんご自身は昨年、病気をされて一時活動を休止。回復されて本当によかったです。
「顔面神経麻痺という病気で左半分が動かなくなったので、それこそ最初は恐怖、絶望……あらゆる負の感情がやってきました。何の前触れもなく、ある朝、突然という感じで。そこからは病院に行って、安静にして。ひたすらよくなることを願っていました。早く治さなきゃ。でも、焦ってもしょうがない……の繰り返しでしたね」
――民生の車中泊とは意味が違うかもしれませんが、そうした休養の中で見つけた楽しみですとか、変化はありましたか?
「趣味が見つかった……とかはないですけど、生活習慣が圧倒的に変わりました。体が資本、健康って大事だなと、しみじみ思ったので」
――具体的に始めたことや心掛けていることは?
「本当に当たり前のことなんです。朝きちんとご飯を食べて、お味噌汁もいただいて。夜は、以前は毎日お酒を飲んでいたんですが、休肝日を作ったり。お風呂には、ちゃんとお湯を張って入ったり。早寝早起きをしたり。そういう最低限のことを始めました」
――年齢こそ明かされていませんが、民生も確実に4年ぶん歳を取っていますから、どこかにガタがきているかも。
「そうですよね。だから台本には特に描かれていなくても、ちょっとよれた感じも自然に出せるんじゃないかなと思っています(笑)」
「絶メシロード 2024」第1話より
――では、病気も回復されたということで、今年2024年の濱津さんのベストメシ、もしくはメシ納めに食べたいものは何ですか?
「僕、味音痴なんで。何でもおいしいと思っちゃうんで、特にはないですけど(笑)。ただ生活を改善したことで、お米がおいしい、フルーツがおいしい。食材の味をちゃんと味わえるようにはなったなと思います」
――最後に「絶メシロード2024」の見どころをお願いします。
「いつも同じようなこと言っていますが(笑)、“たまたまテレビをつけたらやってた。民生がいた”くらいの感覚で見ていただければいいと思っています。何も変わらない。何も起こらない。何かとお忙しい時期ですから、のんびりと寝転んで、肩ひじ張らず、ご覧いただけるとうれしいです」
今夜放送、ドラマ25「絶メシロード 2024」第1話は?
第1話
どこにでもいるごく普通のサラリーマン・須田民生(濱津隆之)は、【誰も誘わない・誰も巻き込まない・予算はお小遣いの範囲内で】をモットーに、週末になると絶滅しそうな絶品メシ=“絶メシ”を求め車中泊で旅に出る。2024年も残すところあとわずかとなったある日、妻・佳苗の許しを得た民生は二泊三日で茨城県・神奈川県へ。
しかし、近年の物価高騰による様々な値上がりは、民生の小さな大冒険にも影響を与え…。
果たして民生は無事に“絶メシ納め”をすることができるのか!?2024年最後の絶メシ旅が幕を開ける!
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【プロフィール】
濱津隆之(はまつ・たかゆき)
1981年8月25日生まれ。埼玉県出身。大学卒業後、お笑い芸人、DJを経て俳優に。2018年公開の映画「カメラを止めるな!」にて主役を演じ、第42回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞。映画・ドラマ・バラエティ・CMと出演作が続き、2020年「絶メシロード」(テレビ東京系)で連続ドラマ主演を務める。ほか、大河ドラマ「麒麟がくる」(NHK)、映画「キングダム」シリーズ、「他人は地獄だ」(2024年)などに出演。放送中の「デスゲームで待ってる」(カンテレ/フジテレビ系)に出演、映画「ブラックホールに願いを!」の公開も控える。
(取材・文/橋本達典)
記事提供元:テレ東プラス
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