西村優菜が考えるジュニア育成の環境 後輩たちへエール「プロになった姿を想像して」
米国女子ツアーに本格参戦してから2シーズン目を終え、今季はポイントランキング69位で終えた西村優菜。13日にはスポンサー契約をしている住友生命保険相互会社の東京本社で行われた、同社との社会貢献活動による寄付の贈呈式に出席した。
2022年からスタートした「西村優菜 Birdie Donation for Future Supported by 住友生命」プロジェクト。4回目となる今回は、一般社団法人日本プロキャディ協会に寄付を行った。この寄付金は、来年開催予定のジュニアゴルファーを対象にしたゴルフコースマネジメント講座に活用される。
西村がジュニアゴルファーの育成に貢献しようと思った理由は、自身の経験にある。JGAナショナルチームのメンバーとして活動していた西村は、「私はナショナルチームでたくさん鍛えていただき、とても恵まれた環境にいました。でも、ナショナルチームだけでなく、地区の強化選手やプロを目指しているジュニアにも、同じ経験をしてもらいたいと思ったんです」と、自身が受けた好環境を多くのジュニアに広げたいという思いを語った。
さらに、プロを目指すジュニアたちに向けて西村が伝えたいのは、「プロになった姿を(具体的に)想像してほしい」ということだ。「プロになってどんなプレーをしたいのか、どんなマネジメントをしたいのか。プロキャディさんとの講座で、それが少しでも具体的になってくれれば」。プロゴルファーに一番近い存在であるキャディが伝える思考や視点が、ジュニアたちのイメージにつながることを期待している。
西村自身も、「高校生になってから意識するようになり、そのタイミングでナショナルチームに入れてもらえたので、非常に恵まれていました。(プロになってからは)さらに細かくゴルフを見るようになった。プロになるためには大事なことだと思う。自分の経験を生かしながら、今回はこのようなかたちでやらせていただきます」と、イベント実施の背景を語った。
最後に、プロを目指すジュニアたちにエールを送る。「プロになりたいという気持ちを漠然としたものにしないでほしい。そこを(具体的に)追求して頑張ってくれると、私もうれしいです」。国内ツアー通算6勝を挙げて、いまでは海外の舞台で挑戦を続けている西村の思いは、多くのジュニアゴルファーにとって心強い力となるだろう。(文・高木彩音)
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