傷心マキロイにスコットランドOPから“サプライズ”な贈り物 昨年の会心ショットを記念して…
ノースカロライナ州のパインハースト・ナンバー2で開催された今年の「全米オープン」で、ブライソン・デシャンボー(米国)に1打差で敗れ2位になったローリー・マキロイ(北アイルランド)。その時は10年ぶりのメジャー制覇を逃したショックもあり、無言でコースをあとにした。
その翌日には自身のSNSで「プロ生活でもっともタフな一日だった」と苦しい心情も吐露、「最終日の16番、18番でパットを外したことなど、悔やむ点がいくつかある」と敗因を挙げた。ただ「それでもポジティブな点はネガティブな点をはるかに上回る、そう思うように心がけている」と今は前を向いている。
しかし回復には時間が必要とし3週間のオフウィークを過ごすことを決め、次戦は来週の「ジェネシス・スコットランド・オープン」(7月4~7日)に前年覇者として出場する。さらに翌週控える今季メジャー最終戦、ロイヤル・トルゥーンでの「全英オープン」(7月18~21日)に向けて準備を整える。
その傷をさらにスコットランドで癒すかもしれない。昨年のスコットランド・オープン、最終日の18番パー4。マキロイは風速17メートルの強風の中、残り202ヤードを2番アイアンでピン奥3メートルにつけてバーディを奪取。これが決め手となり勝利を手中に収めた。
同大会は今年もスコットランドのルネッサンスCで開催されるが、1日には同クラブでマキロイが18番のセカンドショットを打った場所に「ジェネシス・スコットランド・オープン、2023年7月16日、ローリー・マキロイ、202ヤード・2番アイアン」と書かれたプレートが埋め込まれた。同クラブの創設者、ジェリー・サルバディ氏は「マキロイには、彼がここに到着したときに伝える」と“サプライズ”の意向を明かす。。
マキロイにとってもこの一打は生涯忘れないベストショットの一つで「僕が80歳になったとき、ベスト5のショットのひとつに選ぶ」と話していた。メジャー4勝のマキロイだが、最後のメジャー勝利は2014年7月に行われたロイヤル・リバプールでの全英オープンだった。10年ぶりのメジャー勝利を目指す。(文・武川玲子=米国在住)
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