国内男子ツアーのポイント導入はどうなる? 下部ツアーは2025年に実行決定「選手が公平に戦えるような場づくり」
25日、日本ゴルフツアー機構(JGTO)が定例会を行った。同機構の諸星裕会長と倉本昌弘副会長より、報道陣に向け理事会での議題内容及び決定事項についての発表があった。
「決議事項については、1番大きなものがポイント制の導入に関してです。女子がすでに導入されていて、世界でもポイント制を導入されている中、日本の男子ツアーが1番最後になるということになります」
ポイント制については、「12月4日に主催者会議があって、そこで最終的な話し合いをしていく」と、そこで大会主催者側たちと話し合って決めていく方針を明かした。「時期については、最短で来年。その場合には、賞金ランキングと併用になります。それが主催者の方々と調整がつかなかった場合には、来年はそのまま賞金ランキングで、再来年からポイント制になる予定」と話した。
早くても2025年から、遅くても26年から導入が予定されていることになるが、そのことについて主催者側は「総論については賛成」となっている。そのなかで課題として挙がるのは「そのポイントの各論について」だ。例えば、2億円の試合と1億5000万、1億円の試合が同じポイントでいいのか、それからアマチュアはどうするのか…。「各論について色々お問い合わせをいただいて、その都度修正はしているところです」と明かす。
主催者側へのプレゼンのひとつには「例えばシードについて、女子ツアーもポイントを使っていることなど、いろんな資料を見せながら、例えばこういう試合はこういうふうに扱っていますよ、併用していますよと、丹念に説明して理解してもらおうというふうに思っています」と国内女子ツアー(メルセデス・ランキング)のようにシード権獲得の目的も説明している。
これまで国内男子ツアーは賞金ランキングによって翌年のシード権が決まっているが、このポイント制を導入する趣旨は「2億円賞金の大会で勝った選手が急にシードになったり、上位に行った選手が急にシードになったりするということが起こり得る。そういうことを極力なくして、選手が公平に戦えるような場を作りましょうというところ」と説明した。
一方で「チャレンジツアーについては、来年からポイント制導入します。各主催者とお話をしていきます」と国内男子下部ツアーは先にポイント制となることを表明。「(チャレンジツアーは)13試合と試合数が少ないので、各主催者とのお話も密にできる」と導入に向けて
さらに詰めていく。ポイント配分のモデルは「できています」と着々と準備を進めている状況だ。
5月の定例会では、国内下部ツアーの冠スポンサーを務める「AbemaTV」と、来年以降の契約を行わないことが発表された。そこからの進展としては、「(試合の)配信は決まりました。冠については、今営業しているところです。いくつか候補はあります」と大会中継の企業は決定しており、あとは冠スポンサーの決定を待つだけだ。
<ゴルフ情報ALBA Net>
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