祭りで爆竹の音に怯える子犬、失禁してショック死(タイ)
多くの獣医やドッグトレーナーが、花火大会に愛犬を連れて行かないよう注意を呼びかけている。その理由は、犬にとって爆発音のような大きな音は命に関わる可能性があるからだ。タイに住む男性が飼っていた子犬は、爆竹の音に怯えてしまい、命を落とした。タイのニュースメディア『Thaiger』などが報じた。
タイ、チェンマイ出身のチャナサック・ドンジャクさん(Chanasak Donjak)が今月14日、Facebookに大切にしていた生後7か月の犬“ヤンヤン(Yang Yang)”が亡くなったことを伝えた。チャナサックさんは仕事の都合で海外に暮らしており、姉と母親が代わりにヤンヤンの世話をしていた。
チャナサックさんはヤンヤンを溺愛しており、ビデオ通話を通じて頻繁にヤンヤンと触れ合っていた。ところが、今月開催されたロイクラトン祭りの最中に悲劇が起こった。チャナサックさんは、あと半月ほどでタイに帰国する予定だったが、会えるはずだったヤンヤンに再び会うことが叶わなくなった。
ロイクラトン祭りはタイの各地で毎年旧暦の12月の満月に行われ、チェンマイでは今年、11月14日から16日の3日間にわたって盛り上がりを見せていた。
チャナサックさんの投稿によると、14日午後6時頃、姉と母親は知人の誕生日パーティのため外出しており、ヤンヤンは他の6匹の犬や3匹の猫と家の中で2人の帰りを待っていた。しかし2時間後、姉と母親が帰宅すると、ヤンヤンが床に倒れていて失禁した形跡があった。
ヤンヤンは息をしておらず、2人はすぐに獣医のもとへ連れて行った。しかし、獣医は「脈拍がない」と告げ、除細動器で蘇生を試みた。それでもヤンヤンが、目を覚ますことはなかった。その後、自宅に設置された監視カメラの映像を確認したところ、爆竹の激しい爆発音が聞こえ、その直後、ヤンヤンは遠吠えを2回したことが確認された。だがこれを最後に、ヤンヤンの鳴き声が途絶えた。
祭りの最中に誰かが家の前で爆竹を鳴らしたようで、間近で聞こえる爆発音にヤンヤンは怯えて失禁し、そのままショックを受けて命を落としたと考えられる。チャナサックさんは、Facebookに次のように綴っている。
「ヤンヤン、どうか安らかに眠ってね。本当に心が張り裂けそうだ。分かるかい? あと20日もすればパパはヤンヤンに会えると思ったのに。今朝もビデオ通話で顔を見たばかりだけど、ヤンヤンの最後の声が監視カメラのあの遠吠えになるなんて。」
「爆竹を怖がることは予想していたが、命に関わるとは想像もしていなかった。すぐにヤンヤンのところに駆けつけたい気持ちだったけど、パパは今、遠くにいるんだ。今、ヤンヤンは天国でパパを待っているんだね。いつか必ず会えるよ。愛しているよ、ヤンヤン。」
この投稿には、「爆竹を家の前に投げた人を訴えた方がいい」「爆竹を鳴らすのを禁止する法律はいつ制定されるんだ?」といった声が寄せられ、爆竹を鳴らした者に対する非難の声が上がった。まだ悲しみが癒えないチャナサックさんは、投稿の最後にこのように訴えた。
「今回の出来事を心に留めてほしい。こんなことは初めてじゃないし、ロイクラトン祭りや新年など爆竹や花火が上がる日は外出せず、あなたの愛するペットが安心できるように一緒にいてあげてください。」
画像は『ชนะศักดิ์ ดอนจักร์ Facebook「หลับให้สบายนะลูก ใจแทบขาดนะรู้มั้ย」』より
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)
記事提供元:テックインサイト
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