相鉄の密着YouTube動画、コメント欄が“内部告発会場”と話題
13日、YouTubeチャンネル「しごとリーチ!」(登録者数3万人)で公開された動画が波紋を呼んでいます。
指導車掌を密着
このチャンネルは、さまざまな仕事に従事する人々の1日を密着する職業紹介チャンネルです。今回は「相模鉄道」で乗務もおこないつつ、一般乗務員の指導育成にあたっている指導車掌Kさん(動画内では本名を公開)に密着しました。小学1年生と2歳の子どもを持つKさん。朝、2人をそれぞれ送り出してから出勤。
ここで相模鉄道の紹介が入りました。1917年に創業した、神奈川県東部と県央部を結ぶ鉄道会社。2019年にJR線、2023年には東急線と、直通運転を開始したことで東京都心部の移動手段として見込まれています。また、同じ指導車掌や車掌の2人から、Kさんに対する印象も聞き出しました。2人とも彼女に対してはかなり信頼を置いているようです。
制服に着替えて出勤の点呼を取ったら運転士とペアとなり、1日の乗務を共にします。車掌の主な仕事としては運転士と停車駅の相互確認、車両ドアの開閉操作、車内空調の確認、車内アナウンスなど、乗客を安全に目的地まで運ぶサポートをしています。
終着駅に到着したあとも、横浜方面の電車で乗務したり、海老名方面の電車を担当するなど大忙しです。午前の乗務を終えると事務所に戻り、中間点呼を取り、社員食堂で昼食タイム。豊富な日替わりメニューやできたて料理の提供で社員を支えます。この日、Kさんが頼んだのはラーメンでした。
夫も鉄道マン
昼食後は女性棟で休憩をとります。ここにはトイレ・風呂・布団も完備。終電や始発担当の乗務員はこの施設で宿泊するそうです。子どもが生まれてからは泊まり勤務はできないというKさん。取材ディレクターから「そのへんも結構、融通が利くというか。子育てしやすい?」と聞かれると、「はい、(子育てしやすい)環境ではあります」と感謝しました。
「ご主人は何をされてる方?」と聞かれると、「旦那は運転士の副区長をやっています」と回答。この後、夫も取材に答え、家庭でのKさんの様子を証言。車両のトラブルなどで出勤しなければならないときもすぐ理解してくれる点が有難いと話していました。
もともとKさんは特に鉄道には関心がなかったそう。商業高校に通っていた彼女でしたが、授業内容を仕事にすることはできないと判断。たまたま求人がきていた相模鉄道に応募。「鉄道会社であれば正直倒産することはないかなって、ちょっと興味があって入社しました」と笑顔。そして1日の乗務が終わり、副区長である夫に報告し、帰途に向かいました。
最後に「あなたにとって仕事とは?」と聞かれると、「いろんな人とコミュニケーションがとれる場だと思っております」と話していました。
コメント欄に内部告発の書き込みが続々
一見、ごく普通の仕事密着動画ですが、コメント欄には
育児や介護など事情がある人用の特日行路ですね。これしか公開できませんよね、他が酷すぎて(笑)
慢性的欠員、残業100時間、会社に3泊4日が当たり前の会社にお客さまの安全が守れますか?外面だけ良くしても無駄ですよ。
まだ転職できる年齢の人はどんどん辞めてます。過労の乗務員が大きな事故を起こして、お客さまを殺さない限りこの形態は直らないでしょう。
絶対にこの会社には入らない方がいいです。おそらく国内鉄道会社の中で最悪の労働環境です。給料がよく見えるのは死ぬほど残業しているからですよ(笑)
と事情通らしき人物からの書き込みが。
さらには「相鉄は乗客も駅員も、みんななんか目がキマッててすぐキレる」「相鉄はブラックだから就職しない方がいいって働いてる友人が言ってた」など、ブラックぶりを告発する投稿も。こうした真偽不明な辛らつな意見に「相鉄の袋叩きはやめようよ」といさめるユーザーも出現しています。
しかし批判コメントは相鉄にとどまらず、
普通に酷かったね。終電と初電業務が一緒で3時間寝れるのマシ。時に夜間工事で完徹あり、お金はつくけど精神的に死ぬ。
といった体験談や伝聞の書き込みがいくつも投稿されています。
この状況に、「公式インタビュー動画でコメント欄が地獄なのは滅多に見ねぇぞ?」「コメント欄、告発の嵐みたいでやば過ぎる…。これ本当なら、適当な給料で働かせているヤバイ会社ってことになるんじゃ…事故ってからじゃ、遅いですよ…」「内部告発会場みたいになってるからそのうちコメント欄封鎖されそうだね」と、コメント欄の異常事態を驚く声も上がっています。
記事提供元:YouTubeニュース | ユーチュラ
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