【秘境のスゴ技家電修理人】青春の音…60年前のステレオ機器は蘇るのか?:所さんのそこんトコロ
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イチオシスト:イチオシ編集部 旬ニュース担当
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金曜夜8時からは、「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!」【開かずの金庫&スーパーキッズ&8mmフィルム専門店密着】を放送。
「テレ東プラス」では、11月15日(金)に放送された「家電修理人特別編!」の中から、放送内容の一部を紹介します。
【動画】「秘境のスゴ技家電修理人」青春の音…60年前のステレオ機器は蘇るのか?修理費用はいくら?
「直せないものはない」“秘境の家電修理人”今井和美さんの仕事に密着!
今井さんは、小学生の頃から独学で知識と技術を身につけた、家電修理歴50年のスゴ技職人。これまでに3万点以上の家電を直し、メーカーに断られた古い家電も蘇らせる、まさに家電修理の最後の砦です。
仕事場は人口約650人の三重県の秘境にもかかわらず、全国から依頼が殺到! 山奥までやって来る依頼者たちは、どんな思いを抱え、何を直してほしいのでしょうか。
今井さんの元を訪れたのは、京都府在住の井上さん。「青春時代のステレオを直してもらいたい」と、60年ほど前に発売されたステレオ機器をもってやって来ました。
アナログレコードとラジオを楽しめるステレオ機器で、オーディオマニアの間で人気の逸品。現在77歳の井上さんは、20歳くらいの頃にこれを購入。結婚を機に友人に預け、約50年後に引き取ったところ、正常に作動しなくなっていたそう。
メーカーや電気店に修理を断られ続けたという強敵ですが、直すことができるのでしょうか。
まずはラジオの故障の原因を探ります。
50年以上放置されていたため、ネジがサビて固まっており、分解するのも一苦労! ようやく本体部分を確認した今井さんは、接触不良と部品の劣化が故障の原因ではないかと一目で予想します。
スイッチ部分の汚れを研磨剤で丁寧に落とし、グリスを塗り、電気が通っているかチェック。同じように、膨大な数の部品の掃除とメンテナンスを行います。
現代のステレオ機器は、平面上に部品が配置された「プリント基板」が主流ですが、こちらは電子部品が立体的に配置された「空中配線」。その複雑さゆえ、メンテナンスだけでも相当な時間がかかります。
作業すること1週間、ようやくラジオ部分の修理とメンテナンスが終了! ノイズもなく音が聴こえるようになり、今井さんも大満足。
続いてレコードプレーヤーの修理へ。ターンテーブルは回転しますが、ゆっくりとしか回っていないようです。
プレーヤー部分を分解してみると、モーターの回転をターンテーブルに伝えるための「アイドラー」というゴム部品が劣化し、鉄と同等の硬さであることが発覚! 原因はここにあると予想した今井さんは、新しい「アイドラー」をゴムメーカーに特注。
傷んだ部品を細かくメンテナンスしながら待つこと1カ月、新品の「アイドラー」が到着! 早速取り付け、いよいよ最後の動作確認。果たして、思い出の音は蘇るのでしょうか。
お見事! ステレオが息を吹き返し、レコードの美しい音色が響き渡りました。これには今井さんも「直ったねぇ、長かったね~」と大喜びです。
かけつけた井上さんも、約50年ぶりの音色に感無量!
修理期間は2カ月、修理代金は合計13万4000円。時を越えた、感動の家電修理でした。
「テレ東プラス」では、11月15日(金)に放送された「家電修理人特別編!」の中から、放送内容の一部を紹介します。
【動画】「秘境のスゴ技家電修理人」青春の音…60年前のステレオ機器は蘇るのか?修理費用はいくら?
「直せないものはない」“秘境の家電修理人”今井和美さんの仕事に密着!
今井さんは、小学生の頃から独学で知識と技術を身につけた、家電修理歴50年のスゴ技職人。これまでに3万点以上の家電を直し、メーカーに断られた古い家電も蘇らせる、まさに家電修理の最後の砦です。
仕事場は人口約650人の三重県の秘境にもかかわらず、全国から依頼が殺到! 山奥までやって来る依頼者たちは、どんな思いを抱え、何を直してほしいのでしょうか。
今井さんの元を訪れたのは、京都府在住の井上さん。「青春時代のステレオを直してもらいたい」と、60年ほど前に発売されたステレオ機器をもってやって来ました。
アナログレコードとラジオを楽しめるステレオ機器で、オーディオマニアの間で人気の逸品。現在77歳の井上さんは、20歳くらいの頃にこれを購入。結婚を機に友人に預け、約50年後に引き取ったところ、正常に作動しなくなっていたそう。
メーカーや電気店に修理を断られ続けたという強敵ですが、直すことができるのでしょうか。
まずはラジオの故障の原因を探ります。
50年以上放置されていたため、ネジがサビて固まっており、分解するのも一苦労! ようやく本体部分を確認した今井さんは、接触不良と部品の劣化が故障の原因ではないかと一目で予想します。
スイッチ部分の汚れを研磨剤で丁寧に落とし、グリスを塗り、電気が通っているかチェック。同じように、膨大な数の部品の掃除とメンテナンスを行います。
現代のステレオ機器は、平面上に部品が配置された「プリント基板」が主流ですが、こちらは電子部品が立体的に配置された「空中配線」。その複雑さゆえ、メンテナンスだけでも相当な時間がかかります。
作業すること1週間、ようやくラジオ部分の修理とメンテナンスが終了! ノイズもなく音が聴こえるようになり、今井さんも大満足。
続いてレコードプレーヤーの修理へ。ターンテーブルは回転しますが、ゆっくりとしか回っていないようです。
プレーヤー部分を分解してみると、モーターの回転をターンテーブルに伝えるための「アイドラー」というゴム部品が劣化し、鉄と同等の硬さであることが発覚! 原因はここにあると予想した今井さんは、新しい「アイドラー」をゴムメーカーに特注。
傷んだ部品を細かくメンテナンスしながら待つこと1カ月、新品の「アイドラー」が到着! 早速取り付け、いよいよ最後の動作確認。果たして、思い出の音は蘇るのでしょうか。
お見事! ステレオが息を吹き返し、レコードの美しい音色が響き渡りました。これには今井さんも「直ったねぇ、長かったね~」と大喜びです。
かけつけた井上さんも、約50年ぶりの音色に感無量!
修理期間は2カ月、修理代金は合計13万4000円。時を越えた、感動の家電修理でした。
記事提供元:テレ東プラス
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