どうしてもライダーカップに出たいS・ガルシア 欧州ツアーのメンバー再申請へ
セルヒオ・ガルシア(スペイン)が来年の米国と欧州の対抗戦「ライダーカップ」の出場を目指しDPワールド(欧州)ツアーのメンバー復帰の再申請を行った。
44歳のガルシアは2022年にサウジアラビアの政府系ファンドが全面支援する超高額賞金の「LIVゴルフ」に参戦。2023年5月にDPワールドツアーからメンバーを正式に返上したが、「復帰の最終期限となる17日までにガルシアはメンバー復帰の申請を行った」と英メディアのbunkerd.co.ukが報じ、DPワールドツアーがこれを確認した。
同サイトによるとガルシアはDPワールドツアーへの罰金の未払い金、100万ユーロ(約1億6400万円)を支払い、さらに一定期間の出場停止期間を受けるという。これらの条件が整えば、2025年のライダーカッへの出場資格を得る。ガルシアは2025年のDPワールドツアーで少なくとも4試合に出場義務が発生する。
LIVゴルフに参戦するまでのガルシアは、1999年に19歳でのデビュー以来、欧州代表として10度の出場を果たしライダーカップ史上最多となる28.5ポイントを挙げている。
LIVゴルフを主戦場とする現在の世界ランキングは415位。それでも、今季はLIVゴルフの個人戦で総合3位と好調で、6月のメジャー「全米オープン」では12位タイだった。欧州チームのキャプテンを務めるのは23年大会に続きルーク・ドナルド(イングランド)。「セルヒオはまだプレーしたいと思っている。アシスタント・キャプテンを務めることは考えていないだろう。しかしいずれにしてもDPワールドツアーのメンバー復帰をすることが条件」と話していた。
また「多くのLIVゴルフの選手がライダーカップ出場の資格をえるから、世界ランキングが低くてもキャプテン推薦での出場が可能となる」という。ライダーカップは2025年9月26〜28日、米ニューヨーク州ロングアイランドのベスページ・ブラックで開催される。(文・武川玲子=米国在住)
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