夫婦の『へそくり額』平均302万円、女性が男性を上回る結果に。男性の半数は妻の収入や支出を把握せず
夫婦において、お互いの金銭事情はどこまで明らかになっているだろうか。スパークス・アセット・マネジメントは全国の20歳以上の夫婦を対象に、金銭事情や投資に対する意識を調査した。すると、夫と妻で意識の違いがあることが明らかとなった。詳しい調査結果を見ていこう。
貯金の管理もおこづかい金額の決定も、主導権は「妻」に…
スパークス・アセット・マネジメントは2024年10月9日~10日の2日間、全国の20歳以上の配偶者がいる既婚男女を対象に「夫婦のマネー事情と夫婦円満投資に関する調査2024」をインターネットリサーチにより実施し、1,000人の有効サンプルを集計した。
夫婦の貯金の管理はどちらが主導でおこなっているか聞いた調査では、「妻が主導でおこなっている」48%、「夫が主導でおこなっている」23.3%、「夫婦別々に管理している」28.7%となり、妻が主導している割合が夫より上回っていることが判明した。また、毎月のおこづかい額(=ひと月に自由に使えるお金)の決定権については、「妻のほうが強い」35.8%、「夫のほうが強い」22.7%、「どちらも同じくらい」41.5%。貯金の管理だけでなく、おこづかいに関しても妻のほうが主導権を握っている家庭が多いようだ。
ちなみに、夫婦の預貯金の残高については、「100万円未満」20.6%、「100万円~300万円」17.6%、「500万円~1,000万円未満」14.3%、「1,000万円~3,000万円未満」16.7%と回答がわかれる結果となったが、昨年の調査結果と比べると夫婦の預貯金の残高の平均が2023年では735万円だったのが2024年は968万円となり、215万円増加している。とくに60代の増加幅が大きいことも判明した。
へそくり額の平均は302万円
また、パートナーに内緒でお金(へそくり)を蓄えている人はどのくらいいるのだろうか。調査によると、へそくりをしている人の割合は全体で48.7%。約半数もの人がへそくりをしているとは驚きだ。ちなみに、男女の割合はほぼ同率だが、男性47.2%、女性50.2%と、女性のほうがやや多いことも判明した。一体、どのくらいの金額をへそくりで貯めているのだろうか。
へそくりをしている487人に金額を聞いたところ、平均金額は302万円と結構な金額だ。また男女別では、男性236万円、女性365万円と、女性のほうが100万円以上も高い。これには、次に紹介する、妻の給料を把握していない夫が多いことも関係しているといえそうだ。
配偶者が働いている774人に、配偶者の給料を把握しているか聞いた調査では、「把握している」62.4%、「把握していない」37.6%という結果が出ているが、男女別では「把握していない」男性が48.4%と、女性(29.6%)に比べて多いことがわかった。約半数の男性が、妻が毎月どのくらい給料をもらっているのか知らないということだ。また、配偶者の娯楽費・交際費を把握しているか聞いた調査では、男性の73.2%が「把握していない」という結果に。
今回の調査結果から、貯金の管理やおこづかい金額の決定権は妻にありながらも、夫は妻の給料や娯楽費・交際費を関知していない人が多く、妻が意外にもへそくりをこっそり貯めているという、男性には世知辛い世の現状が垣間見えた。
出典元:【スパークス・アセット・マネジメント株式会社】
記事提供元:OTONA LIFE | オトナライフ
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。