生き残りをかけた一戦 MR58位の藤田かれんは逆転シードへ決意「上だけを見る」
<大王製紙エリエールレディス 事前情報◇13日◇エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県)◇6575ヤード・パー71>
3月に開幕した2024年シーズンも残り2試合。来週の最終戦「JLPGAツアー選手権リコー杯」には今季優勝者やメルセデス・ランキング(MR)上位者ら40人しか出場できないため、MR50位以内に与えられる来季のシードを争う選手にとって、今週が実質の最終戦となる。
MR58位から逆転初シード入りを目指す藤田かれんは、最終調整を終えて「意識しないようにしたいけど、多分意識する。でも、上だけを見ていきたい」と自分に言い聞かせるように話した。
プロ3年目で初のフル参戦となった今季。3月の開幕第2戦「明治安田レディス」では2位に入るスタートダッシュを見せたが、トップ10はその試合と7位だった5月の「ブリヂストンレディス」の2度だけ。直近の「樋口久子 三菱電機レディス」と「伊藤園レディス」は1打及ばずに2試合連続予選落ちを喫し、9月の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」終了時でシード圏内の50位だったMRは58位まで後退した。
初めての長丁場となったツアー生活。昨年は下部のステップ・アップ・ツアーで20試合に出場したが、「レギュラーツアーとステップは全然違った。練習も全力でやりすぎたところはあると思います。ペース配分の難しさを勉強しました」。来年の課題は明確だが、今は目の前の試合に全力集中。「せめて準シードは取りたい」と、来季の前半戦まで出場できるMR55位までをクリアすべき最低限の目標とした。
MR55位の笠りつ子とは28.76pt差。逆転するには単独20位以上が絶対条件となる。MR50位の木戸とは60.8pt差でトップ10入りが必須だ。「2試合連続で1打差の予選落ちだったけど、調子自体は悪くない。しっかり調整して、縦振りだったスイングも春先のように本来の横振りになってきた」。泣いても笑っても、あと1試合。QTランク3位で始まったシーズンを、このまま終わらせるわけにはいかない。(文・臼杵孝志)
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