米ツアーで売り出し中 22歳レフティが見た“ジャパンの魅力”「日本のファンは素晴らしい」
<ダンロップフェニックス 事前情報◇13日◇フェニックスカントリークラブ (宮崎県)◇7042ヤード・パー71>
米国男子ツアー通算2勝の22歳、アクシャイ・バティア(アメリカ)が「ダンロップフェニックス」に招待選手として初出場する。日本の大会に出場するのは昨年の「ZOZOチャンピオンシップ」以来だ。
9日に来日し、「ご飯をいっぱい食べた。肉巻きおにぎりが気に入っている」と日本食を堪能。さらに前夜祭では「宮崎牛がとてもおいしかった。ホテルでお寿司も食べている。とても新鮮でおいしいね。まだ(日本に来て)日が浅いので、これからどんどんいろんな料理を食べたい」と、日本での時間を楽しんでいる様子だ。
今季は「バレロ・テキサス・オープン」で優勝。「マスターズ」、「全米プロ」、「全米オープン」、「全英オープン」と4大メジャーすべてに出場した。「優勝できたことが一番印象深い。4つのメジャーすべてに出ることはこれまでの目標であり、それが実現できたのは素晴らしいことだった」と、充実したシーズンを振り返った。
「過去に出場した(PGAツアーの)選手のみんなが『素晴らしい大会』と言っていたし、前に組んでいたキャディにも『絶対に出たほうがいい』って。それにタイミングも合っていたね」と、出場を決めた背景には他の選手たちのポジティブな声があった。
来日は今回で2度目だが、「自然がとてもきれい」と日本に好印象を抱いている。バティアの両親はインド人だが、「実は母が香港出身なので(香港にも)1回行ったことがあるんだけど、その中でも日本は一番と言ってもいいぐらい好きな場所」と笑顔で語った。コースについては「歴史があって、ファンのみんなも知識があって素晴らしい。コースもアメリカとは違う感じがして楽しい。木が多くて、真っすぐな感じが向こうにはあまりない」と、日本特有のホール両サイドに林があるセッティングを楽しんでいる。
舞台となる宮崎県のフェニックスCCは、フェアウェイ中央に小さな松の木があったり、グリーン手前にアゴの深いバンカーが多く、アメリカのコースに比べてグリーンも小さい。「ミスできるところが狭い。ショットの正確性が求められる。耐えるべきところでは耐えて、雨や風もあると思うので、スマートにプレーしたい」と、戦略を立てている。
今大会の歴代優勝者には、1980年のトム・ワトソン(米国)、2004、05年のタイガー・ウッズ(米国)、16、17年のブルックス・ケプカ(米国)といったビッグネームが名を連ねている。「優勝争いができればいいなと思っているし、ゴルフ界を代表するような選手が多く優勝しているので、そこに自分の名前を刻めたらうれしい」と優勝への意欲を見せた。
予選ラウンドでは、昨年アマチュアとして優勝した杉浦悠太、国内賞金ランキング1位の平田憲聖(ともに23歳)と同組。注目の“若手組”が宮崎の舞台で熱い戦いを繰り広げる。(文・高木彩音)
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