アルノー・デプレシャンが名作映画を紐解きながら映画愛を綴る「映画を愛する君へ」
アルノー・デプレシャンが世界中の50以上の名作映画を紐解きながら、映画と映画館への愛を綴った自伝的シネマ・エッセイ「映画を愛する君へ」が、2025年1月31日(金)より新宿シネマカリテほか全国で順次公開される。ティザーポスターが到着した。
デプレシャン作品「そして僕は恋をする」「あの頃エッフェル塔の下で」に続いてポール・デュダリスという名の主人公を据え、初めて映画館を訪れた幼少期、映画部で上映会を企画した学生時代、評論家から映画監督への転身を決意した成人期を描く本作。マチュー・アマルリックが本人役で出演し、祖母役を「ママと娼婦」のフランソワーズ・ルブラン、14歳のポール役を「落下の解剖学」のミロ・マシャド・グラネールが務める。
登場する映画は、リュミエール兄弟「ラ・シオタ駅への列車の到着」、アベル・ガンス「ナポレオン」、フランク・キャプラ「或る夜の出来事」、アルフレッド・ヒッチコック「北北西に進路を取れ」、黒澤明「乱」、クロード・ランズマン「SHOAH ショア」、ジェームズ・キャメロン「ターミネーター2」、ロジャー・ミッシェル「ノッティングヒルの恋人」、フランソワ・トリュフォー「大人は判ってくれない」、ジャン=リュック・ゴダール「小さな兵隊」、イングマール・ベルイマン「仮面/ペルソナ」「叫びとささやき」など。デプレシャンが尊敬する哲学者スタンリー・カヴェルや批評家アンドレ・バザンの言葉も借りながら、“映画とは何か”に迫る。
ドラマとドキュメンタリーが融合した構成で、一般の観客が映画体験を語るインタビューも挟まれ、シネ・ヌーヴォ(大阪)やアンスティチュ・フランセ(東京)といった日本の映画館も登場。第77回カンヌ国際映画祭で特別上映され、最優秀ドキュメンタリー賞にあたるゴールデン・アイ賞にノミネートされた注目作だ。
「映画を愛する君へ」
監督・脚本:アルノー・デプレシャン 脚本:ファニー・ブルディーノ 製作:シャルル・ギルバート 共同製作:オリヴィエ・ペール 音楽:グレゴワール・エツェル 撮影:ノエ・バック 衣裳デザイン:ジュディット・ドゥ・リュズ
出演:ルイ・バーマン、クレマン・エルヴュー=レジェ、フランソワーズ・ルブラン、ミロ・マシャド・グラネール、サム・シェムール、ミシャ・レスコー、ショシャナ・フェルマン、ケント・ジョーンズ、サリフ・シセ、マチュー・アマルリック
2024年/88分/フランス/カラー/5.1ch/2.35:1
原題:Spectateurs! 英題:Filmlovers! 日本語字幕:福家龍一
後援:在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ 配給:アンプラグド
© 2024 CG Cinéma / Scala Films / Arte France Cinéma / Hill Valle
公式サイト:unpfilm.com/filmlovers
記事提供元:キネマ旬報WEB
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。