平均飛距離1位の新女王誕生! 竹田麗央がセルフスイング解説「ドライバーでもハンドファーストに打ちます」
今季は初優勝を含む8勝と圧倒的な強さを見せ、2試合を残して“年間女王”を決めた竹田麗央。2週前の日米共催大会「TOTOジャパンクラシック」に優勝したことで、来季は米国女子ツアーを主戦場に戦うことを公言している。そんな竹田の武器は“飛ぶフェード”で、平均262.72ヤードはドライビングディスタンスでも現在トップに立つ。スイングでどんなことを意識しているのか、本人に直撃した。
前週の「伊藤園レディス」練習日、ドライビングレンジでドライバーをテストしていた竹田のトラックマンデータをのぞくと、ヘッドスピードは44.7m/s、キャリー250.4ヤード、トータル275.0ヤードという数字が出ていた。しかもミート率は1.46で、もう少し飛ばせる余地を残している。
竹田のスイングで驚異的なのはインパクト時の腰の回転量。腰が目標方向を向くくらい大きく回している。「下半身からしっかりリードして打てるように意識しています」。それが左に出して右に曲げていくフェードを打つポイントでもある。腰の回転が途中で止まればフェースが急激にターンしてボールがつかまりすぎてしまうのだ。また、「体が先に行って、そのあとに手が来るイメージです」とも語っている。
ドローで飛ばす選手との大きな違いは左への踏み込み。「右に乗ったものを左に乗せて回転みたいなイメージです」。バックスイングでクラブが上がり切る前に左への体重移動を開始し、しっかり左に踏み込みながら体にクラブを引きつけ、強烈なタメを作って下ろしていく。
ドローヒッターなら少し右に体重を残してアッパーに振っていくが竹田は違う。アイアンのように「ドライバーもハンドファーストに打ちます」という。上から打ち込む形になりそうだが、ボールを左に置き、『TOUR AD UB-5X』のいわゆる“軽硬”シャフトのしなり戻りを使って、少しロフトが寝た状態でインパクトを迎える。
「左にしっかり回転していくイメージです」。フォローではフェードヒッターらしく、後方から見たときに左肩よりも低い位置にクラブを振り抜いていく。フェースターンの意識はなく「自然に返していく感じ」と話す。肩を縦に回転させることで、フェースローテーションを抑えている。シーズンは残り2試合。もし豪打の年間女王が連勝すれば、2003年の不動裕理以来となる年間10勝に届く。
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