「3日間戦って優勝したい」安田祐香が“フルラウンドV”へ首位浮上
<伊藤園レディス 2日目◇9日◇グレートアイランド倶楽部(千葉県)◇6769ヤード・パー72>
9月の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」でツアー初優勝を挙げた安田祐香が、2勝目に向けてトータル10アンダーまでスコアを伸ばし、3人が並ぶトップのひとりになった。
スタートからパーを並べる歯がゆい展開が続いたが、その流れを変えたのが8番パー4だった。バンカーから寄らず「10メートル以上」のパーパットを残したが、これをねじ込んだ。「あれが入ったのは大きかったですね」。すると、続く9番でこの日の初バーディを記録した。
後半は10番でこの日唯一となるボギーを叩いたが、12番から3メートル、2メートル、3メートルを沈めて3連続バーディ。スタート時の2位から、“ポールポジション”へと順位を上げた。
これまでの優勝者には、昨年の西郷真央、2年前の山下美夢有、3勝を挙げたイ・ボミ(韓国)らショットメーカーの名がずらりと並ぶ。同じスタイルの安田も、今年を含め出場5回すべてで予選通過を果たしてきた。「相性の良さは感じています。それを自信につなげられるよう頑張りたい」と、2つ目のタイトルを果敢に狙う。
初優勝は荒天の影響で27ホールに短縮されて決まった。「3日間戦って優勝したい」という本音も漏れる。この時は2日目が中止になり、トップのまま一日挟んで最終日を迎えたが、優勝争いへ向かう前の気持ちや緊張感はやはり変わらない。
「ミスもあるけど切り替えて。いいショットを打っていきたい」。タイトで池やOBが絡むコースで、カギに挙げるのはティショット。2日間で82.1%(23/28)のフェアウェイキープ率が、このスコアにつながっている。最終日もそれを意識したプレーを続けていく。(文・間宮輝憲)
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