初日の悔し涙から“邪念払拭” 上田桃子は予選落ちも次戦へ収穫あり「いい戦いができるはず」
<伊藤園レディス 2日目◇9日◇グレートアイランド倶楽部(千葉県)◇6769ヤード・パー72>
今季限りでのツアー休養を表明している38歳の上田桃子が、トータル1オーバー・66位タイで予選落ちを喫した。初日に「72」を叩き“悔し涙”を流していたが、この日は次戦に向けて気持ちを切り替えた様子も見せた。
この日も2バーディ・3ボギーの「73」とスコアを伸ばせなかったが、「きのうとは全然違うマインド。単にパターが入らなかったという感じ」と、原因はパターにあると分析。パット数は35回にのぼり、12番パー3では1オン3パットのボギーもあった。「気持ちが出すぎてしまった。微妙に切れるか切れないかのラインで、カップの内側を狙ったけど、それが浅くなりすぎていた」と、ラインを読み切れなかった悔しさを口にした。
一方で、次戦につながる収穫は「かなりあったと思う」と前向きだ。前日は「集中力が出せなかった」と気持ちの整理が上手くいかず、プレーに影響が出たが、この日は「いろいろな邪念を拭えた。目の前の一打に集中できていた。きのうとは全然違った」と、気持ちを切り替えてラウンドすることができたようだ。
自身のメンタル面については「考えすぎているのかな。『こうなったらこうなる』といった考えが出すぎて、どっちつかずのゴルフになっていた。それがすごい嫌だった。きょうはモヤモヤする状況でも、自分を信じてプレーできた。そこが今までと違う」と悩みながらも、前向きな姿勢でプレーした。
「きのうは(ショットで)右も左も嫌がって体に痛みが出たけど、今週、調子はすごく良かったんです。初日からきょうのようにできれば、流れも変わっていたのかもしれない。自分のマインドでゴルフができたら、来週はいい戦いができるはず」
上田に残された試合は、いまのところ来週の「大王製紙エリエールレディス」のみ。シーズン最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」は、出場枠が40人のメジャー大会で、出場資格は今季の優勝者やメルセデス・ランキング上位者に限られる。出場するためには、ランキング45位の上田にとって、来週が最終戦出場のラストチャンス。今大会の無念を晴らし、有終の美を飾ることを期待したい。
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