竹田麗央が痛恨トリで予選落ち “本人不在”で女王戴冠の可能性も…その条件は?
<伊藤園レディス 2日目◇9日◇グレートアイランド倶楽部(千葉県)◇6769ヤード・パー72>
先週の「TOTOクラシック」を制し、早ければ今週にも年間女王戴冠が決まる竹田麗央だが、終盤に喫したトリプルボギーが決勝ラウンド行きを阻んだ。
初日に4オーバー・88位タイ。2日目は遅れを取り戻す必要があった。「(カットラインは)2アンダーくらいだと思っていたので、伸ばさないと」と気合いを入れて、スタートの10番ティに立った。すると、前半から3つのバーディを積み上げていく。
後半も4、5番で連続バーディ。これでトータルスコアも1アンダーまで伸ばした。前日42.8%(6/14)だったフェアウェイキープ率は50%(7/14)。“微増”だったものの、ミスの幅が狭まり、本人も「きょうはティショットが安定していました」と安心感を感じながらのラウンドだった。そんな中で、“好事魔多し”というべきできごとが待っていた。
それが8番パー4。ティショットがここで大きく乱れ、左の林へ。これがロストボールになり、痛恨のトリプルボギーを叩いてしまった。5番を終えた時には、「残り数ホールしかなかったので、あと1打(伸ばすことを)を目指していた」と意気込んでいた矢先の落とし穴。結果、カットラインの2アンダーに4打及ばず、トータル2オーバー・73位タイに終わった。
予選落ちはしたものの、メルセデス・ランキング2位の山下美夢有の順位次第(※参照)では、今週中に女王が確定する。それについては「人がかかわることなので、そこは何も考えずに過ごしたい」と話し、この後は地元・熊本に戻り来週への準備を進める予定だ。
一方の山下は2日目も「68」と伸ばし、首位と3打差のトータル7アンダー・8位タイで最終日を迎える。「パターで苦しんだ」と、2つのボギーはともに3パットで喫したものだが、前日に不満顔を浮かべたショットについては「良くなった」と手応えを感じている。
初日のラウンド後には、父・勝臣さんと日が暮れるまでショットの調整を行った。その効果も出て、「思い通りのスイングになった」という言葉も聞こえてくる。2年前にはここで優勝して女王を確定させたこともあり、相性はいうまでもない。あすの最終日、2人の女王争いはどんな結末を迎えるのだろうか?(文・間宮輝憲)
※今週、竹田麗央の女王戴冠条件
・山下が7人以上の2位タイ
・山下が4人以上の3位タイ
・山下が単独4位以下
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