密告者となって戦時を生きた女性の物語「ステラ ヒトラーにユダヤ人同胞を売った女」
「ぼくは君たちを憎まないことにした」(2022)のキリアン・リートホーフ監督が「水を抱く女」(2020)のパウラ・ベーアを主演に迎え、“被害者”から“加害者”に転じて戦時を生き抜いた女性の実話を映画化した「ステラ ヒトラーにユダヤ人同胞を売った女」が、2025年2月7日(金)より新宿武蔵野館ほか全国で公開される。
1940年8月のベルリン。18歳のステラ・ゴルトシュラーク(パウラ・ベーア)は、アメリカに渡ってジャズシンガーになることを夢見ていたが、ユダヤ人であるため実現の望みはなかった。3年後、工場で強制労働に従事していた彼女は、ユダヤ人に偽造パスポートを売るロルフと出会って恋に落ちる。そして同胞が息を潜めて暮らす中、ロルフを手伝いながら街で自由を謳歌するのだった。
ところがゲシュタポに捕まると、アウシュヴィッツへの移送を免れるため、隠れているユダヤ人の逮捕に協力する。そして終戦後、裏切り者のステラは同胞に裁かれることに──。歴史に翻弄された女性のドラマを見届けたい。
「ステラ ヒトラーにユダヤ人同胞を売った女」
監督・脚本:キリアン・リートホーフ
出演:パウラ・ベーア、ヤニス・ニーヴーナー
2023年/121分/ドイツ・オーストリア・スイス・イギリス/ドイツ語・英語
原題:Stella. Ein Leben.(英題:Stella. A Life.) 日本語字幕:吉川美奈子
配給:クロックワークス 映倫:PG12
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記事提供元:キネマ旬報WEB
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