“鉄道”に“郵便切手”の異名まで… 8年ぶり開催ロイヤルトゥルーンってどんなコース?
<全英オープン 事前情報◇18日◇ロイヤルトゥルーンGC(スコットランド)◇7385ヤード・パー71>
いよいよ世界最古のメジャー「全英オープン」が18日に開幕する。開催コースは、スコットランドのグラスゴー南西にある「ロイヤル・トゥルーンGC」だ。
同コースは1878年に設立。1923年に初めて全英オープンが開催され、今年で節目の10回目を迎える。2016年以来、8年ぶりの開催。全英オープンの開催コースの中では、最も海岸に近いコースとして知られるまさにリンクス中のリンクスだ。
1番ホールはパー4の中でもっとも短い366ヤード。右サイドに広がる海岸からの風をもろに受けながらコースに出ていくことになる。セカンド地点にバンカーが配置されており、ティショットではドライバーを握らない選手も多く見られる。同コースはティショットから狙いどころが狭いホールが多く、海からの風向きによって難易度が大きく変化しやすい。さらに下が硬くバウンドしやすいため、いかに風を味方につけるかも重要だ。
注目ホールは、6番、8番、11番、18番だ。6番は今大会のために22ヤード延長され、623ヤードとなり、全英オープン開催コースの中でも最長のホールになった。通常は風下に向かって進んでいくためバーディチャンスが広がると考えられるが、風向きによっては”耐え”のホールになる可能性もある。
8番パー3はまさに名物ホール。123ヤードと同コースで最短距離であるものの、グリーンは5つの深いバンカーに囲まれている。風が吹けば一気に難易度が上がり、クラブの番手選びにも頭を悩ませる。“郵便切手”という名前が付くほどグリーンの横幅が小さく、いかに風を読み切るのか、トッププロたちの経験値が試される。
498ヤードの11番パー4は「The Railway」という名前がついている。その名の通り、ホールの右側に鉄道が走っており、打ち込めばOBとなる。右側からプレッシャーを感じながらのティショットとなるが、アウトコースとは反対に左サイドが海になるため、左からの風が鉄道にボールを運ぼうとする罠も待ち構える最難関ホールの一つだ。
そして、458ヤードの18番は最終ホールとしてふさわしいパー4だ。セカンド地点にはバンカーが複数あり、レイアップを余儀なくされることもある。刻めば長いセカンドショットが残るため、番手選ぶにも苦労するだろう。グリーン周りにも複数のバンカーが設置されており、最後まで気が抜けない。
そんな難関コースであるが、16年大会では最終日、ヘンリック・ステンソン(スウェーデン)とフィル・ミケルソン(米国)が死闘を演じ、ステンソンが「63」と当時のメジャー最少タイのストローク記録してトータル20アンダーで優勝。ミケルソンも「65」もマークし、“最強の2位”とも言われる戦いぶりを見せた。
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