プロの舞台で自信を深めた1年 元“ナショチ”の荒木優奈がリベンジに前進
<JLPGA最終プロテスト 2日目◇30日◇大洗ゴルフ倶楽部(茨城県)◇6602ヤード・パー72>
今季レギュラーツアー6試合出場で2度のトップ10入りを果たしている荒木優奈が、5バーディ・2ボギーの「69」をマークしてトータル2アンダー。初日の22位タイから6位タイに順位を上げて、トップ合格も狙える位置に浮上した。
アウトの1番から出た荒木は、「パットが入らなくても惜しい外れ方。前半すごくいい流れでした」と3つ伸ばして折り返す。しかし、後半に入って10番パー5では、ピンチが訪れる。
「穴みたいなところに入っていた」というラフからの3打目は、うまくヒットできずに手前のバンカーへ。しかも目玉でボールがすっぽり埋まっていた。それでも冷静にアンプレヤブルを宣言。5打目を3.5メートルに乗せて、「同組の人のラインが参考になりました、ラッキー」とボギーで切り抜ける。12番で3パットのボギーを喫し後退したが、16番パー3ではもう少しでホールインワンの10センチに寄せると、18番パー4で5メートルを沈めて60台をマークした。
今年はリベンジのプロテストだ。昨年はナショナルチームのメンバーとして活躍し、一発合格を目指したが、体調不良もあり、トータル6オーバーの82位で第3ラウンドを終えて、カットラインに1打届かず最終ラウンドに進めなかった。
日章学園高校卒業後、地元・熊本県の玉名CCで働きながら腕を磨いている。今年はプロの舞台で実力を発揮。6月の「資生堂レディス」では最終日最終組の一つ前の組でラウンドして10位タイ。7月には「大東建託・いい部屋ネットレディス」でも9位に食い込んでいる。
また、先月は所属契約を結ぶ「株式会社Sky」が冠スポンサーのステップ・アップ・ツアー「SkyレディースABC杯」で、初日首位タイで滑り出すと2日目から連日最終組でプレーをして“ホストアマ”として大会を盛り上げて3位に入った。
「『資生堂』でトップ10に入れたことが大きくて、『大東建託』で9位に入れたことがすごく自信になりました。『Sky』の優勝争いもすごく楽しくて、いい経験になりました。今年は自分のプレーに自信をもってできています」。プロの舞台で結果を残せたことに自信を深めている。「調子は悪くない」と不安要素もなく、残り2日で今年の“最大の目標”をつかみにいく。
<ゴルフ情報ALBA Net>
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