ゴルフのラウンド中、練習にも大切な“素振り” 本番で成功する秘訣は?【原田香里のゴルフ未来会議】
ゴルフを愛するみなさん、こんにちは。原田香里です。紅葉が一気に広がり、秋が深まったきょうこの頃、みなさん、いかがお過ごしでしょうか。季節外れの豪雨被害に襲われたエリアもあります。被災された方には心よりお見舞い申し上げます。
今週お話するのは『素振りの大切さ』についてです。ラウンド中、実際にボールを打つ前にする素振りも大切ですし、日頃、練習の一つとしてする素振りもとても効果的です。
ラウンド中については、アマチュアのみなさんによくあるのが、実際のボールを打つときとその前の素振りが全然違ってしまう、というケース。たぶんみなさんボールに集中し過ぎなんだと思うのですが、素振りは自然に最後まで振り切れているのに、いざ、打つときになるとボールの行方が気になるのか色々とミスをしがちです。
「いいショットを打ちたい」という欲がにじみ出してしまう、とでも言いましょうか。ゴルフは自分との戦いだなという事がよくわかります。
対策としては、ボールを打ちに行くのではなく、スイングの中にボールがある、というイメージを持つのがいいと思います。アドレスしたら特にボールを意識することなく、下半身から自然に始動して自然にスイング…。まぁ、みなさんわかってはいるのでしょうけれども…。このように言っている私も、スイング動画を撮って見てみると顔に力が入っているのですが…(笑)。
先月、国内女子ツアーの「スタンレーレディスホンダ」で初優勝を飾った佐藤心結さんも、素振りの大切さを感じた一人のようです。予選落ちが続き、ネガティブになっているとき、先輩プロの米山みどりさんから「素振りと打つときが全然違う。足を使って打ちたいのなら、素振りでもそうしないと」と指摘されたそうです。それから気を付けるようにしたことは、初優勝することができた要因の一つでもあったようです。
アマチュアのみなさんのケースとは少し違いますが、佐藤さんの場合も、ショットの“準備”としての素振りができていなかったということなのでしょう。ラウンド中の素振りはとても大切です。しっかりした素振りではなく、ワッグルやハーフスイングでも構いません。ただ、ショットの前になんとなくするのではなく、本番のショットを想定してそれと同じようにすることが一番大切です。改めて自分の素振りを検証してみてください。
練習としての素振りも非常に有効です。しっかりとした素振りをすることで、身体にスイングを覚えさせる。私も、練習に行く時間がないときには、家の中で短いクラブを振ることを続けています。クラブを”振る“という動作は、日常生活の中にはほとんどありません。だからこそ、しばらく練習できないときの素振りや、スタート前に時間がないときの素振りなど、おざなりでなく繰り返すことでいいスイングができるようになるはずです。
たかが素振り、されど素振りです。やってみてください。
<ゴルフ情報ALBA Net>
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