『キン肉マン』大好き&絵心ある芸人なすなかにし・中西茂樹の「超人募集」漫談【ハヤクック編】
なすなかにしの中西茂樹さんがキン肉マン超人募集漫談を繰り広げる!
今回、なすなかにし中西茂樹さんが考案したのは"誰もが一度は思いつたことのあるはず!"という、あの超人のインスパイア系とか。そんな超人のスペックを紹介してもらいます!
超人リストVol.39 ハヤクック身長:201cm 体重:106kg 超人強度:61万パワー 出身:銀座
――中西さん、これまんますぎじゃないですか!
中西 カレクックを見たとき、誰もが感じるのが「これ、ハヤシライスじゃダメなん?」ということなんです。一度はそう思うのですが、「これは完全にパクリやろ!」となって超人募集に投稿をするのを止めてしまうのです。しかし、私は正義超人レベルの勇気を出して公開しました。それが今回の超人「ハヤクック」です。正直、言いますとネタ切れです!(笑)
――ほぼほぼカレクックのわけですが、本家との違いは?
中西 カレーではなく、ハヤシライスを頭に載せているところです。あとは、必殺技やファイトスタイルもカレクックを踏襲。ただ、これには深い理由があるのです。カレーはどこの飲食店でも人気メニューで、我々芸人が食レポする機会も多い。一方、ハヤシライスはバラエティーや情報番組で特集されることはなく、お店のメニューにあってもそれが看板メニューということもありません。
今回はカレクックのビジュアルから必殺技までコピーしたという超人が登場です!
――つまり?
中西 カレーとハヤシライスにはとんでもない格差があるのです! 同じドロッとした液体をご飯にかけた食べ物なのに、こんなにも格差があることに対してハヤクックは憤り、カレクックのクローン超人となったのです。
――ハヤクックはカレクックに対しての尋常じゃない嫉妬心から生まれた超人なんですね。
中西 その通りです! ただ、それ以上に私に中では空前のハヤシライスブームなのです。そもそも私はカレー好きで、いつハヤシライスを食べたか記憶にないほどでした。
それが最近、東京で老舗のハヤシライスを食べて、肉の風味の中に野菜やフルーツの甘みが感じられる味わい深いハヤシソースに「これは世間にもっとハヤシライスを知ってもらわな!!」と感動したんですよ! そして私、47歳にしてまさかのカレー離れがはじまりました。
――もはや中西さんのハヤシライス愛を具現化した超人! ただ、カレーソースみたいにスパイスの刺激がないから攻撃力が弱そう。カレクックと対戦したら勝てますかね?
中西 それは問題ありません。カレクック戦は「究極の超人グルメファイト」となりますから。どちらがドロッとした液体をご飯にかけてウマいかを競う料理対決です。これによりハヤシライスの素晴らしさを世間に伝えることができます。
――中西さん、それマンガの趣旨が変わっていますが!
中西 ゆでたまご先生はグルメマンガ『グルマンくん』を描いていたこともあるんですよ! なのでグルメファイトはまったく問題ありません。そして、他のグルメマンガとのコラボにも期待できます。それこそ、ハヤクック対海原雄山とかもアリでしょう。
――もはや違うマンガになってますから!
●中西茂樹(NAKANISHI SHIGEKI)
1977年生まれ、大阪府出身。那須晃行とのお笑いコンビ・なすなかにしのボケ担当。ロケの達人としてブレイク中のなすなかにし中西茂樹さんも『キン肉マン』大好き芸人。月イチ(月末月曜)で連載している本コラムは10月27日時点で、39体もの超人を生み出している。公式X:@nasunakanakani なすなかにしマネージャーアカウント:X「なすなかの日常」 TikTok「なすなかの日常」
超人イラスト/中西茂樹 取材・文/直井裕太 ©ゆでたまご/集英社
記事提供元:週プレNEWS
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