グルメ複合施設「神戸北野ノスタ」が11月8日にオープン廃校した小学校をリノベーション、神戸周遊路線バスも乗り入れ
港町として栄えてきた歴史から、独自の多様な食文化が根付く神戸市。国内外からの来訪者に神戸の食の魅力を体験してもらう拠点として、旧北野小学校跡地(1996年廃校)に11月8日(金)、「神戸北野ノスタ」がオープンする。
「神戸北野ノスタ」は、GLION(ジーライオン)グループ(神戸市)とアクアイグニス(東京)による合弁会社、神戸北野スイーツ&カフェが運営。地域素材を活用した物販店・飲食店を運営していく。リノベーションの元の施設である旧北野小学校は、1931年に建てられた。校舎は木目の階段、アーチ型天井の廊下など神戸らしいモダンな造り。北野異人館街にあり、外国人の子どもたちも通っていたが、児童数の減少に加え、阪神大震災で校舎の一部が使えなくなったこともあり、隣接する小学校と統合され1996年に閉校。震災被害の小さかった3階建ての現校舎も当時取り壊される予定だったが、太平洋戦争や震災を乗り越えるなど文化的価値が高く、残されてきた。2023年に、神戸市から「上質な神戸のライフスタイルを発信する拠点として、来街者や地域住民に親しまれにぎわう施設」というコンセプトのもと、旧北野小学校活用事業者公募が行われ、「神戸北野ノスタ」がこのほどオープンすることになった。
神戸北野ノスタの1階は、SWEETS & CAFE、物販のフロア。同施設の玄関口となるような、オープンテラスが開放的なカフェや、世界的に活躍するパティシエやバリスタなどが提供するスイーツやベーカリーショップ、カフェが並ぶ。2階はレストランのフロア。小学校の2階を丸々1店舗として再利用した、開放感広がるダイニングが特徴のレストランで、国産牛や神戸牛をはじめ神戸を中心とした兵庫五国の食材を使ったオリジナルメニューをカジュアルに楽しめる。3階は、元々小学校の体育館だった場所をそのままの状態で保存し、レンタルスペースとして貸し出し予定。旧北野小学校跡の名残が色濃く残る趣深い場所で、イベント開催・研修・学生体験利用など幅広い用途で利用できる。
オープン日に、神姫バス(姫路市)が運行する神戸周遊路線バス「シティループ」の乗り入れもスタートする。乗り入れ便数は、平日17便、土日祝日19 便。「神戸北野ノスタ」の発着時刻 11時30分~15時40分が対象便。「神戸北野ノスタ」は、地下鉄三宮駅前バス停留所の次の停留所で、三宮からの所要時分は約8分。同施設のオープン日にシティループが乗り入れをスタートすることで、神戸観光の利便性向上を図っていく。
同施設の最新の情報は神戸北野ノスタ公式Instagramで発信される。
記事提供元:オーヴォ(OvO)
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。