11月6日から「パリ・ノートルダム大聖堂展」 仏世界遺産の創建時から現代の修復技術までを東京で目撃
2019年の火災から修復・再建工事が続けられているパリのノートルダム大聖堂。いよいよ12月に一般公開されるのを前に、東京の日本科学未来館で11月6日(水)から特別展「パリ・ノートルダム大聖堂展」(日本科学未来館、パリ・ノートルダム大聖堂展製作委員会)が開催される。1160年の創建時から現代までの大聖堂を、専用タブレットを手に体験する時空の旅。世界各国で開催されてきた巡回展で、東京のオリジナルコンテンツも楽しめる。
ゴシック建築の代表作といわれる世界遺産、ノートルダム大聖堂がパリに建築されたのは約800年前。フランスを初めて訪れる観光客が必ず足を運ぶパリの歴史的なシンボルだ。その尖塔(せんとう)が火災で焼け落ちる映像は多くの人に衝撃を与えた。復興に向けてはさまざまな分野の専門家が集結。建築や美術品を扱う熟練工の技に加え、ドローンやCG分析などの最新技術を投入した。
文化財保護の大切さを身近に感じてもらうことを目的にしたこの特別展では、世界遺産の成り立ちや歴史、さまざまな技術で元の姿を取り戻していく過程を専用タブレット端末で体験できる。会場内には21のタイムポータル(時空の扉)があり、端末をかざすと当時の様子が再現されるようになっている。たとえば1804年の「皇帝の戴冠」。ルーブル美術館のジャック・ルイ・ダヴィッドの絵画で有名なこの場面は、ノートルダム大聖堂だ。フランス革命のダメージを隠しながらの戴冠式、新皇帝の野心や当時の複雑な政情を細かく表現。まるで大聖堂にいるような360度を見回す視点で、絵画では鑑賞しきれない世界が再現される。
また、修復に使われた最新技術に焦点をあてた東京展のオリジナルのタイムポータルも初公開される。
記事提供元:オーヴォ(OvO)
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