ウーバーイーツで配達依頼をたくさん受けるために今さら気づいたテクニック【チャリンコ爆走配達日誌】
今さらですが、ウーバーイーツの配達依頼をたくさん受けるために気づいたこととは......
連載【ギグワーカーライター兼ウーバーイーツ組合委員長のチャリンコ爆走配達日誌】第71回
ウーバーイーツの日本上陸直後から配達員としても活動するライター・渡辺雅史が、チャリンコを漕ぎまくって足で稼いだ、配達にまつわるリアルな体験談を綴ります!
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ウーバーイーツの配達員用アプリには、エリア別・時間別の過去の注文状況データや今現在配達依頼が集中している店など、配達員が効率よく稼げる情報が公開されています。そのことについては以前「なぜ、ウーバーイーツ配達員はマクドナルドに集まるのか?」で書きました。
他にも配達員によるSNSへの投稿や配達員YouTuberの動画など、情報を発信している方は多いので、そういうものや過去の経験から判断して「この辺りは注文が多いのではないか」とアタリをつけていました。
この手法でもそれなりに注文が入ってきますし、以前紹介した「東京のウーバーイーツ自転車配達員が稼ぎの上乗せを期待できる『イベント特需』」といった方法もあるので、この夏は稼ぐための新たな策を練らずに配達をしていました。
9月はマクドナルドからの配達依頼がたくさん入ってくる、配達員にはおなじみの「月見特需」があったため、この手法でもそれなりに依頼は来ました。ただ、暑さがひと段落して、夏の間の配達を敬遠していた人が配達を再開すると、配達員過多の状況となり依頼数が激減。工夫をしないと稼ぐのが厳しい状況となりました。
この状況を乗り切るために私がやっているのは、注文者用のアプリをくまなくチェックするということ。
ウーバーイーツの配達員用アプリには、指定のエリアで1ヵ月以内に100回以上配達を行なうと、ウーバーイーツのプロモーションコード(割引券のようなもの)がもらえる制度があります。そこで注文者用のアプリをダウンロードして、この割引を使い注文しようと思ったのですが、配達料を含めた商品の価格にビックリ。以降、注文者用のアプリは放置しておりました。
最近、本連載でエピソードを書く際、この店は今でもウーバーイーツのサービスを行なっているのか確認のために注文者用のアプリを開いてみると、そこには......配達手数料が0円の店、特定の商品の割引を行なっている店、ひとつ頼むと商品がもうひとつ無料となる店、一定金額以上の注文をするとトッピングが無料となる店などなど、さまざまなキャンペーンの情報が!
試しに特定商品の割引キャンペーンを行なっている店の方へ行ってみると、その店からの配達依頼が入ってきました。
さらに注文者アプリを見ると「ヘルシーな料理を探す」というカテゴリーがあったので、平日の主婦層の注文が増える時間帯にこのカテゴリーにある店の方へ行くと、その店からの依頼が来ました。
さらに、汁物が中心の店でキャンペーンを行なっている時は「大量の汁物を運ぶ可能性があるので、この店の周辺で配達依頼が入ったら、キャンペーンをやっている店からのものか確認して、その店だったら依頼を断ろう」といった、リスク回避のためのツールとしても活用できました。
「相手側の立場になって考えるのはビジネスの基本」と指摘される方もいるでしょう。「今さら気づいたの?」とお思いの方もいらっしゃるでしょう。ご指摘はごもっともなことです。6年半配達を続けてようやくそのことに気づき、仕事の幅が広がった感じがしました。今さらですが。
文/渡辺雅史 イラスト/土屋俊明
記事提供元:週プレNEWS
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