「飛距離も、方向性も出せる」飛ばし屋・福住修 “獅子”ドライバーで初の御殿場C攻略へ
<アジア太平洋アマチュアゴルフ選手権 事前情報◇2日◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡県)◇7217ヤード・パー70>
14年ぶり2度目の日本開催となるアジアアマ。初出場となる21歳・福住修(ふくずみ・しゅう/専修大)は御殿場Cのラウンドも初めてということで練習日に話を聞いてみた。
福住は、2022年の日本学生ゴルフ選手権7位、今年5月に行われた国内男子下部ABEMAツアー「太平洋クラブチャレンジ」で3位などの成績を残す。火曜日の練習ラウンドでこのコースを初めて回り、「距離は長くないですが、難しいセッティングになっている。グリーンは綺麗ですし、転がりやラインは読めると思うのでそこでどれだけ伸ばせるかだと思います」と話した。
今大会のグリーンスピードは10.5~11フィート程度に仕上げられており、国内男子ツアーの「三井住友VISA太平洋マスターズ」ほど難しいセッティングにはなっていない。それも相まってか「結構軟らかかった。これからちょっと硬くなっていくと思いますが、まだ余力はありそう」と好スコアに期待ができそうだ。
福住は167センチと小柄ながらも平均飛距離は300ヤードを超えるドライバーが武器。「飛距離も、方向性も出せるということが強みなので、そこを軸に組み立てていきたい。基本的にはドライバーで近いところまで運んで、アプローチ、パターでスコアを伸ばせたら」。自身の武器を存分に生かし、初めての御殿場Cを攻略していくつもりだ。
ゴルフを始めたころから飛距離が出たわけではなく、「中学、高校から飛ぶようになってきました」。飛距離アップの要因は同じ明徳義塾高出身で、1つ先輩にあたる岡田晃平の存在があったからだという。「彼も飛ぶ人だったので、それを見ながら僕も背中を追っていったという感じです」。ちなみに、飛距離アップのトレーニングは「特にしていないんです」とのこと。
福住の長距離砲を支えるドライバーを見てみると、グランプリの『エミリッドバハマ CV11PRO』がバッグイン。ソールに描かれるライオンが特徴的で、なかなか試合会場でお目にかかることのない逸品だが、いわゆる“地クラブ”の中では高い人気を誇る。
「小顔で、ディープフェースが気に入っています。最初に握ってまっすぐ行くような気がするクラブを使いたいのですが、1番ハマったのがエミリッドバハマでした」とお気に入りポイントを教えてくれた。さらに、「左に行かない」のもお気に入りの一つで、フェードヒッターの福住にとって、捕まり過ぎないこともうれしい。3番ウッドも同社の製品を使用しており、シャフトはそれぞれフジクラの『ベンタスブラックTR』の6Xと7Xが挿してある。
そして、3番ウッドの下は、テーラーメイドのアイアン型ユーティリティ『SIM UDI』の2番、さらにその下は、ブリヂストンのマッスルバックアイアンとなる『B-Limited 220MB』が3番から入る、かなり“ハード”なセッティングにも見受けられるが、「3番は中学1年くらいからずっと入っている」と福住にとっては慣れ親しんだセッティングだ。
8月には富岡倶楽部(群馬県)で行われた国内男子ツアーのファーストQTを受験し3位タイの成績を残し「上位通過できたことで、自信になった」と調子は上向き。初のアジアアマへ「自分のゴルフができれば」と意気込んだ。(文・齊藤啓介)
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