北京・天安門広場で日本人が詐欺被害。4万円強を騙し取られた男が語る一部始終
北京の天安門広場で、高額なお茶代を請求される「お茶会詐欺」に遭った30代男性の体験談。巧妙な手口と、国家の象徴的場所で行われる組織的犯行の恐怖を紹介します。
イチオシスト
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観光地で「英語や日本語で話しかけてくる」人物に要注意!
プロフィール
- 当時の年代:30代
- 性別:男性
- 当時お住まいの都道府県:神奈川県
- 当時の職業:会社員(正社員)
- 何人での旅行か:1人。一人旅
【わたしのイチオシ対策】向こうから話しかけてくる人は100%疑う
自身やご家族が体験した海外旅行でのトラブルとその対策についてアンケートで募集し、【わたしのイチオシ対策】として紹介します。
今回は、北京の天安門広場で「お茶会詐欺」に遭遇し、密室で脅されて数万円を支払わされた30代男性の体験談をお届けします。
Q1.旅行先を教えてください。
A. 中国・北京です。
Q2.旅行のスケジュールを教えてください。
A.
【1日目】
午後:北京首都国際空港に到着。エアポートエクスプレスで市内へ移動し、王府井近くのホテルにチェックイン
夜:王府井の屋台街で食べ歩き
【2日目】
午前:天安門広場を観光。その後、隣接する故宮博物院(紫禁城)へ
午後:景山公園から故宮の全景を眺める
夜:北京ダックの名店で夕食
【3日目】
終日:チャータータクシーで万里の長城(八達嶺)へ
夕方:市内に戻り、南鑼鼓巷を散策
【4日目】
午前:頤和園を観光
午後:北京首都国際空港へ移動し、帰国
Q3.どのようなトラブルに巻き込まれましたか?
A. 天安門広場付近で「日本語を勉強している学生」と名乗る男女に声をかけられ、誘われるままに行ったティーサロンで、数杯のお茶に対して数万円の法外な代金を請求される「お茶会詐欺」に遭いました。
Q4.トラブルになったきっかけと、当時の状況や心情を教えてください。
A. 天安門広場で写真を撮っていた際、非常に愛想よく「写真を撮りましょうか?」と英語で話しかけられたのがきっかけです。その後「文化交流をしたい」「近くで伝統的なお茶のイベントがある」と誘われました。一人旅で少し寂しかったこともあり、現地の人との交流を楽しみたいという安易な気持ちでついていってしまいました。後から思えば、警戒心が完全に欠けていました。
Q5.トラブルの内容を詳しく教えてください。
A. 天安門広場から少し歩いた路地裏にある、目立たないビルの2階の個室へ案内されました。メニューも見せられず、数種類のお茶が次々と運ばれてきて、作法を教えてもらいながら楽しく会話をしていました。しかし、1時間ほど経ち会計を頼むと、提示された金額は2,500元(当時のレートで約4万円強)。驚いて「高すぎる」と抗議しましたが、それまで親切だった店員の態度が急変し、屈強な男が現れ出口を塞がれました。
連れてきた学生たちも「これが中国の相場だ」と冷たく言い放ち、恐怖を感じた私は早くその場を離れたい一心で、手持ちの現金をすべて支払わされました。天安門広場という国家の象徴のような場所のすぐ近くで、こんな組織的な詐欺が行われていることに強いショックを受けました。
Q6.どのように解決しましたか?
A. その場では身の危険を感じたため、言われるがままにクレジットカードと現金で支払いました。店を出た後、すぐに近くの交番(公安)へ駆け込みましたが、言葉の壁もあり「合意の上で飲んだのだろう」と言われ、まともに取り合ってもらえませんでした。最終的には、帰国後にクレジットカード会社へ連絡し、不正利用(詐欺被害)の申請を行いましたが、暗証番号を入力してしまっていたため返金は認められませんでした。結局、高い勉強代として諦めるしかありませんでした。
■編集部解説
上海や北京で横行する典型的な「お茶詐欺」です。写真撮影をきっかけに「学生」「文化交流」というキーワードで安心させるのが常套手段。店もグル、時には警察さえも取り合ってくれないことがあります。「暗証番号を入力した決済」は本人合意とみなされ補償されないケースが多いため、絶対についていかないことが唯一の対策です。
Q7.同じような被害を防ぐために、他の人へ伝えたいことがあれば教えてください。
A. まず、観光地で向こうから流暢な英語や日本語で話しかけてくる人は、100%疑ってかかってください。特に「学生」「文化交流」「お茶」「美術展」というキーワードが出たら要注意です。もし誘いに乗ってしまい、店に入ることになったとしても、必ず注文前にメニューを見て価格を確認し、不明瞭な場合はすぐに店を出てください。また、万が一トラブルに遭った時のために、現地の日本大使館の連絡先を控えておくことや、多額の現金を持ち歩かないこと、不当な請求には毅然と断る(可能ならすぐに警察を呼ぶフリをする)ことが大切です。一人旅の方は特に狙われやすいので、強い警戒心を持ってください。
Q8.海外旅行で気づいた「日本・日本人の良いところ」を教えてください。
A. 価格表示の明朗さと、信頼をベースにした商習慣です。日本では、どんな観光地や飲食店に行ってもメニューに価格が明記されており、外国人だからといって法外な値段をふっかけられることはまずありません。「正直に商売をすること」が当たり前の倫理観として根付いているのは、世界的に見ても非常に稀で素晴らしいことだと痛感しました。
トラブル後、日本に帰国して立ち寄ったコンビニや定食屋で、表示通りの金額を払って安心してサービスを受けられることに心から感動しました。相手を騙して利益を得るのではなく、誠実な対応で対価を得るという日本人の精神性は、私たちが誇るべき「安全」の根幹なのだと感じました。
■編集部まとめ
旅先での「一期一会」を信じたい気持ちにつけ込むのが詐欺師です。特に中国の観光地では「日本語を勉強している学生」という設定がテンプレ化しています。自分から声をかけた人以外とは、絶対に別の場所に移動しないと心に決めましょう。
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