軽くて、柔らかくてもはや裸足感覚!? 1.75万円と破格の『ネクスライト エナジー ホア シューズ』
ドライバーのヘッドスピード40m/sのアマチュアゴルファーでも、最新ギアを使いこなせるのか? ベストスコア「67」の元競技ゴルファーでロマン派ゴルフ作家の篠原嗣典が実際にコースに持ち込んで検証しました。
『ネクスライト エナジー ホア シューズ』は、2024年8月に発売。コピーは“軽快にいこう。「軽さ」ならこのシューズ”です。軽く、スッキリしたコピーです。
『ネクスライト』というブランドは、ミズノの強みである軽量性を全面に出しています。ゴム底のスパイクレスの場合、素材が重いために、ソフトスパイクよりも少し重くなる傾向がありますが、それでもソールの機能を損ねることなく軽いシューズに仕上がっているようです。約270グラム(25.0cm・片方)という軽さは、実際に、触れたり履いたりすると、本当に軽いです。最も注目するテクノロジーは、「Mizuno Enerzy」です。
他の分野のシューズで実績を残してきた「Mizuno Enerzy」は、驚異的な吸収力と反発性能を持った素材で、やさしく包み込み、必要に応じて跳ねを助けるソールを可能にするのです。今までもゴルフシューズに採用されてきましたが、踵部分だけでした。それでも十分に機能していて、慣れるのに時間がかかると話題になっていたほどです。それが、『ネクスライト エナジー ホア シューズ』からは、ソール全体に広がりました。これは注目せずにいられません。
もう一つの特徴は、「幅広」「4E設計」です。日本のゴルファーの足形を知り尽くしているミズノは、幅広を基本に考えたほうが多くのゴルファーを助けると考えているようです。『ネクスライト エナジー ホア シューズ』は、幅広ですが、デザインはシュッとしていて、スリムなのです。お見事だと感心しました。
最後に、価格の安さです。ミズノの直販サイトでも17,500円(税込み。ホワイト/ネイビー)。他のショップは1万5千円台というケースも複数ありました。これだけ高機能のシューズが、この値段。他のメーカーなら倍の値段でもありますから、強烈なコストパフォーマンスの良さです。ひと昔前は、このくらいの価格でも、トップレベルの機能を誇るゴルフシューズがありましたが、久しぶりに見て、それだけでも購入を決定しても良いと思いました。
当たり前ですが、『ネクスライト エナジー ホア シューズ』は、防水1年保証。ミズノのゴルフシューズの防水機能は世界一なのは、書くまでもありません。防水1年保証は、それを証明しているのです。
『ネクスライト エナジー ホア シューズ』は、軽いだけではなく、ゴルファーにやさしい高機能ゴルフシューズのようです。テストした日は、薄曇りから晴れで、気温は24℃~34℃。やや風でした。
【外観・脱着感】
『ネクスライト エナジー ホア シューズ』の外観は、クラリーノの質感に品があって、柔らかくて良いです。踵に差し色があるデザインも、シンプルですが、カッコイイです。シューズの開口部は比較的狭く出来ているので、一見、脱着が困難かと思わせますが、ボアを開放して開けばかなり大きく口を開くようになっていますので、脱着は楽に出来ます。
【弾道・球筋・スピン】
『ネクスライト エナジー ホア シューズ』の履き心地は、やわらかく、とんでもなく軽い、という印象です。最初の数歩は、極端な話、裸足のよう感じがしました。まさに、軽快です。普段のサイズは、27.0センチですが、『ネクスライト エナジー ホア シューズ』は26.5センチで大丈夫でした。それでも、キツい感覚はなく、むしろ、緩い感覚でした。スイング時のグリップ感、芝生の上を歩行、カートの乗り降りと運転、様々な場面で快適でした。
【距離性能】
『ネクスライト エナジー ホア シューズ』は、軽く柔らかいこと、ミズノエナジーの吸収力と跳ねで、疲労度が低いことを実感しました。ソールの効きも強烈で、ショットの際の踏ん張りで、ボールが安定して、飛距離も出ているという実感がありました。
【ロマン派ゴルフ作家語る】
『ネクスライト エナジー ホア シューズ』は、軽いだけではなく、本格的な機能を持っているシューズでした。一番強く感じたのは、ミズノエナジーの効きです。ソール全体に広がったことで、踵だけに比べると逆に機能が違和感として実感しづらくなりましたが、これは大きなプラスです。
歩行のしやすさ、疲れの軽減という部分で、過去最高だと感じました。軽いこととミズノエナジーの合わせ技なのだと思います。月並みな表現ですけど、裸足の感覚で快感でした。
『ネクスライト エナジー ホア シューズ』は、ボールも飛びます。これも、ソールの踏ん張る能力と、ミズノエナジーの跳ねる力が強く影響していると感じさせました。
僕は白いシューズが元々好きなので、ほぼ白いシューズに踵だけに差し色があるデザインは理想的で、とても良かったです。スニーカータイプのシューズが増えているという肌感覚がありますが、『ネクスライト エナジー ホア シューズ』はゴルフシューズというものの本流を残そうとする意地を感じました。
軽くて、王道の機能性を持ったゴルフシューズを履きたいゴルファーに『ネクスライト エナジー ホア シューズ』はオススメです。
価格の半端がない安さもあって、すぐに、エースシューズにしました。すでに5ラウンド以上経過しまして、スコアの合計は3オーバーです。平均ではなく、3オーバーしかしていないのです。これはとんでもなく良い数字です。もちろん、他の要因もあったと思いますが、『ネクスライト エナジー ホア シューズ』が影響していることも間違いないないと言えます。気持ち良くクラブが振れるので、振りすぎないように注意しているほどです。
『ネクスライト エナジー ホア シューズ』は、さり気なく、ミズノの総力を結集したゴルフシューズです。他の種目のシューズのテクノロジーをゴルフ用に使用することで、余計な開発費を使用しない分を値段に反映させたという物語を想像しました。
ツアープロを始めとしたごく一部のゴルファーは、ゴルフシューズは消耗品で20ラウンドぐらいで交換することを奨励しています。(新品のときが機能のピークで、履くほど性能は落ちるから)『ネクスライト エナジー ホア シューズ』は、それを一般的なゴルファーでも可能にすることができます。1ラウンドで1千円のシューズ貯金をすれば、15回~18回のラウンドで、新しいシューズに変更することができるからです。
安かろう悪かろうのシューズでは経験できないゴルフが、『ネクスライト エナジー ホア シューズ』なら経験できる可能性があります。何も我慢しないでゴルフが出来るシューズを履いて、ゴルフがしたいゴルファーは『ネクスライト エナジー ホア シューズ』を試してみることはオススメします。
【試打ギアスペック】『ネクスライト エナジー ホア シューズ』
アッパー素材 人工皮革
ソール素材 合成底
インソール カップインソール
サイズ 24.5cm~27.0cm、28.0cm、29.0cm
ワイズ 4E
重さ 約270グラム (25.0cm片方)
カラー ホワイト/ネイビー (他に、ホワイト/ホワイト、グレー/ライトネイビーもあり)
【著者紹介】篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学1年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップバイヤー、広告代理店、市場調査会社を経て、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストに。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。ベストスコア「67」、ハンディキャップ「0」
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