JGAは“拡散希望”! 今年の日本女子OPはスマホ撮影がOKに ただし音の問題も…「注意喚起を続けていく」
<日本女子オープン 2日目◇27日◇大利根カントリークラブ 西コース(茨城県) ◇6845ヤード・パー72>
今年から日本ゴルフ協会(JGA)が主催するオープン競技(日本シニアオープン、日本女子オープン、日本オープン)では、ひとつの試みが行われている。ギャラリーがスマートフォンなどを使用して、試合中の選手を撮影することが可能になった。 大利根CCでも、スマホを覗き込みながら観戦するギャラリーを多く見かける。
ただし、“なんでもかんでもOK”というわけではない。無音で撮影できるアプリをダウンロードし、それを使用する場合に限る。JGAの担当者は「SNSを多くの人が利用するなか、ギャラリーの写真でも大会を盛り上げたい」と、その意図を説明。“拡散希望”というわけだ。
とはいえ、全員が無音で撮影している…というわけにはいかないのが現状だ。コースを歩いていると、スマホからの“シャッター音”がどうしても聞こえてくる。「タイミングが悪いと気になりますよね」、「バックスイングの時に鳴ると仕切り直したり」という選手の声も。徹底はなかなか難しい状況ともいえる。
これについて同担当者は、「注意喚起を続けていく」と話す。現在は同協会のホームページやSNS、さらに来場者にチラシを配り伝えている。米国ツアーでは試合中の撮影は当たり前の光景だが、それはもともと搭載されているスマホカメラが無音ということもあり成立している部分がある。JGAもそれは認識。「米国でやっているから、ということとは区別して考えていく必要がある」とも話す。
日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)が管轄する試合では、スマホ等での撮影は一切認められていない。ただ、日本ゴルフツアー機構(JGTO)は同様に無音アプリを使用すれば撮影OKという大会も増えている。JGAは10月10日開幕の「日本オープン」(埼玉・東京ゴルフ倶楽部)でも実施を予定。さらに来年以降の、定着も目指していく。
とはいえ、「何も問題がなければ、ですね。選手たちのクレームが出れば、また考える必要がでてくる」(同担当者)と、あくまでも今年は試金石の一年に。撮影時にはくれぐれもマナーの徹底を…というのが大前提の取り組みになる。(文・間宮輝憲)
<ゴルフ情報ALBA Net>
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