今季未勝利の菅沼菜々は“肺炎”からぶっつけ出場を決断 「焦りはある」
<ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン 事前情報◇18日◇利府ゴルフ倶楽部(宮城県)◇6638ヤード・パー72>
昨季に2勝を挙げてブレークをした菅沼菜々だが、今季はスランプに陥り、21試合出場で予選落ちが11度。いまだ勝利を手にしていない。そんななか、出場予定だった先週の「住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」は、高熱により欠場。CT検査の結果、肺炎だったことを自身のSNSで発表していた。
「愛知に入った9日(月)から最高39度の高熱が続いて、フラフラな状態だったので試合に出ることを諦めました。CT検査のあと、2日間入院をして17日(火)に退院しました」。18日(水)は午前6時30分に自宅がある東京を出発。お昼ごろに利府GCに到着し、その後アウトコース9ホールの練習ラウンドを敢行した。
「お医者さんからは『安静にしながらプレーをして』と言われました。ひさしぶりに歩いたので、疲れました。やっぱり体力が落ちていて、足がつらい」。“肺炎”からぶっつけ出場を決断。インタビュー中も、時おりせき込む姿も見られた。
飛行機や新幹線などの公共交通機関が利用できない「広場恐怖症」に悩まされている菅沼は、2週前に沖縄県で開催された「ソニー 日本女子プロゴルフ選手権」を欠場。さらに、先週も高熱で休むことになった。体調を整えるため、今週も休養に充てる選択肢はなかったのか。「自分の感覚では出られるなという思いと、試合数がだんだん少なくなってきてるので1試合でも早く出たいっていうのはありますね」。
メルセデス・ランキングは現在68位。シーズンも終盤戦を迎えようとしているなか、欠場を続けることに不安があるようだ。「焦りはある。ないって言ったら嘘になるかな」。
今週は用具契約を結ぶ住友ゴム工業が特別協賛する試合。自然と力が入る。「ホステスプロですし、来週は日本女子オープンなのでずっと寝込んでいる訳にはいかない。まずは予選通過を目指していきたい」。体調を最優先にプレーをする。(文・神吉孝昌)
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