山岡樹(21)「僕は素直でまっすぐ」ジュノン出身俳優が明かす役者の原点――「ハローマイフレンド」リレーインタビュー2
イチオシスト
地域×食×高校生をテーマにした青春映画『ぼくらのレシピ図鑑』シリーズの第4弾、東京・清瀬を舞台とした「ハローマイフレンド」(市井昌秀監督「ハルチカ」「犬も食わねどチャーリーは笑う」「台風家族」)が3月14日(土)より新宿K‘s cinemaにて公開し満席でのスタートとなった。3/20(金)よりT・ジョイ エミテラス所沢での上映もスタートさせる。

本作には注目の若手俳優が集結。主演の蒼井旬は「孤狼の血 LEVEL2」「流浪の月」「雑魚どもよ、大志を抱け!」などで存在感を示してきた実力派。共演には、第34回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでファイナリストに選出、「氷室蓮司」で主人公の息子役を務めた山岡樹、“若手映像クリエイターの登竜門”であるSKIPシティ国際Dシネマ映画祭2025でスペシャル・メンションを授与された映画「お笑えない芸人」の公開を控えている村山暁、フィリピンで活躍し本作で日本デビューを果たすケンゾウ・マルティニら多彩な若手が並ぶ。
彼らが演じるのは、清瀬市の高校に通うSF映画部のメンバーたち。“凶悪”なエイリアンとの思いがけない遭遇をきっかけに、映画作りと友情を通して成長していく青春SFファンタジーが描かれる。
本作を彩る4人の若手俳優たちの素顔に迫るリレーインタビュー2人目は山岡樹

ドラマや映画で着実に存在感を増している若手俳優・山岡樹(21)。ジュノン・スーパーボーイ・コンテストのファイナリストを経て芸能界入りし、NHK連続テレビ小説『ブギウギ』や映画「氷室蓮司」など、幅広い役どころに挑んできた。
そんな山岡が最新出演作「ハローマイフレンド」で演じたのは、仲間思いで“まとめ役”を担う村上陽向。清瀬市での約2週間に及ぶ撮影では、「きよせ棒の味が忘れられない」と語るほど濃い時間を過ごしたという。
サッカー少年として育ち、静岡・磐田から上京してきた21歳は、どんな思いで役に向き合い、これからどんな未来を描いているのか。素直でまっすぐな素顔とともに語ってもらった。
……演じた村上陽向がどんなキャラクターだったか、教えてください。
僕が演じた陽向は、とにかく友達思いでみんなのまとめ役。それで、友達である颯の「SF映画が撮りたい」という願いを叶えたいってことで、颯の背中を押したり支えたり。すごく優しさに溢れているキャラクターで。
……自分と似てると思うところはありますか?
陽向が友達のことや、周りを俯瞰して見ていたところは自分と似てる部分があるかなと。陽向の熱い感情を出す為に、演じる上でちょっとギアを上げました。
……撮影の中で今でも忘れられないようなところはありますか?
エイリアンと最後、別れる時に、きよせ棒(劇中にも登場する、清瀬発のスナック菓子)をみんなで食べながら森の中に入っていく時のきよせ棒の味が今でも忘れられませんね。あの時、普通に食べる時よりもすごく美味しく感じられて。撮影で清瀬に2週間ぐらいいたので、清瀬を感じながら気分はすっかり清瀬の人間みたいになって。撮影中の思い出などいろんなことが沸き上がってきて。最初に食べた時よりも特別な感じがしました。
きっかけはジュノン・スーパーボーイ・コンテスト

……山岡さんの簡単なプロフィールを教えてもらえますか。
今、21歳で、3月25日で22歳になります。A型です。芸能界に入るきっかけは2021年、高校3年生の時にジュノン・スーパーボーイ・コンテストを受けまして、そこでファイナリストに選出されて、今の事務所に声をかけていただいて、役者の道をスタートさせました。
主な出演作としては、NHKの朝ドラの『ブギウギ』に特攻隊員役で出させていただいたりとか、『日本統一』という任侠シリーズの映画版「氷室蓮司」で本宮泰風さん演じる主人公の息子役。特攻兵だったり、普通の息子だけど父親がヤクザだったり。ちょっと経験できないような貴重な役をやらせてもらっています(笑)
……とても真面目な印象がありますけど、山岡さんは自分の性格をどんな性格だと思ってますか?
周りからは優しいと言われることが多いんですけど、自分で言うならば素直なのかなって。よく「真っ直ぐな性格だね」と言われます。
……出身は静岡なんですよね?
はい。ずっと地元の磐田市で育ってきました。だから、今回の清瀬市が自分の過ごした場所と空気感が似ていて、演じる上でより等身大にさせてくれたというか。自然に演じられました。
……子供の頃は、何かやっていたんですか?
小学生の時からサッカーをやっていました。ポジションはキーパーでした。
……えっ!? 全然そんな風には見えないけど…。
そうなんですよ。よく意外って言われます。大体、みんなにはフォワードって予想されます (笑)。
……なぜ、キーパーに?
まず、誰もやる人がいなかったというのも一つあるんですけど、やっぱり小さい頃って、ボールにガーッてみんなが集まるじゃないですか。で、ごちゃごちゃする中でゴールにボールが入ったらどうしようと思ってしまって、ゴールに突っ立っていたら、たまたま上手い子のシュートを止めちゃったんですよ。そしたらすごく褒められて。 なんかキーパーは自分に向いてるかもと思って。それからですね。
……高校時代はどんな学生でしたか?
クラスの中ではどちらかというと、一歩引いているほうというか、あまり騒がしくするほうじゃなく目立つほうでもなかったです。
……サッカーをしながら、いつから俳優になりたいと思い始めたんですか?
幼い頃からヒーローものを見て育ってきたので、どこかで憧れがあったんだと思います。それが大人になっていくうちに役者さんって、素敵な芝居をして、人の心を動かせる仕事っていいなと。ただ、その仕事はなかなか簡単にできることじゃない。だからこそ挑戦してみたくなって、ジュノン・スーパーボーイ・コンテストに応募しました。
……ご家族からは反対されなかったんですか?
当時、進路に悩んでいて両親に挑戦してみようと思うんだけど、どう思う?と相談したら、「やってみたら?」と割と軽めに言われて、それが逆に背中を押してくれることになりました。
……ジュノンに出たときは学校の仲間とか周りの反応はどうだったんですか?
家族以外、誰にも言ってなかったし、あまり目立つほうでもなかったので、ファイナリスト15人に残ったときに、学校の人に知られました。
自分ではない違う人格を通して別のキャラクターと心通わせる瞬間がすごく楽しい

……演じることの面白さはどんなところに感じてますか?
今回の「ハローマイフレンド」でいうと、演じた役は自分に近いですけど、とはいえ自分ではない違う人格を通して別のキャラクターと心通わせる瞬間がすごく楽しいですね。普段の山岡樹が、たとえば蒼井旬君と会話している時には絶対しないようなアイコンタクトなども芝居の世界を通して存在させる。そこに入り込めることは演じていて、本当に楽しいと思います。
……ところで、最近どんな映画を観ましたか?
ちょうど数日前に、動画配信で『渇水』という映画を観ました。
……普段、お仕事をしていない時はどんなことをしているんですか?
サッカーが好きなので、時間があいた時は海外サッカーの試合をリアルタイムで携帯で見て、熱中しています。
……5年後、10年後、どんな人になっていたいですか?
今回のSF映画部のように夢を持つ青年たちを、温かい目で見守って応援できるような人になっていたいと思います。かつ自分自身も情熱を忘れてないような大人になっていたいですね。
……さて、次のリレーインタビューは田中若水(わくみ)役の村山暁さんになります。彼の演技のここが良かった、ここを見て欲しいというところを教えてください。
暁君は、食べっぷりがすごくいいんです。見ているこちらまでお腹が空くほど美味しそうに食べる姿は、役づくりのために体重も増量して臨んだ暁君の努力の賜物です。その真っ直ぐな姿勢が若水の魅力を引き出し、現場でも愛されるキャラクターでした。
また若水は、エイリアンとの関係関係性に変化をもたらす重要なきっかけを作る人物でもあります。物語に和みと大きな転機を運んでくれるので、若水がストーリーを動かしていく瞬間にぜひ注目してください。
取材・文=前田かおり
山岡 樹 プロフィール
2004年生まれ、静岡県出身。
高校3年生の時に第34回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでファイナリストに選出。
24年に連続テレビ小説「ブギウギ」で特攻隊員を演じ、同年、映画『氷室蓮司』(辻裕之監督)で本宮泰風演じる主人公・氷室蓮司の息子役に抜擢された。以降も「3年C組は不倫してます。」(24/日本テレビ系)、「大追跡~警視庁SSBC強行犯係~」(25/テレビ朝日系)などTVドラマほか、SoftBank「デビューしなくていいよ」(25)など多数のTVCMに出演。
「ハローマイフレンド」
監督:市井昌秀(「ハルチカ」「台風家族」「犬も食わねどチャーリーは笑う」)
脚本:市井昌秀 木乃江祐希
出演:蒼井旬 山岡樹 村山暁 ケンゾウ・マルティニ
横溝菜帆 大友一生 小寺結花 三木彩音 安藤冶真
村松和輝 本間淳志 赤司ステファニー(ステファニー・アリアン) 一宮レイゼル
西堀亮(マシンガンズ) 釈由美子 萩原聖人
プロデューサー:曺明実 三谷一夫 古賀奏一郎
音楽:西山宏幸 撮影監督:関将史 録音:岸川達也 美術:野中茂樹 特殊造型:土肥良成 スタイリスト:渡部祥子 ヘアメイク:佐伯憂香 記録:黒木ひふみ 編集:木谷瑞 市井昌秀 音響効果:渋谷圭介 助監督:向田優 制作担当:新井潤 スチール:まかないひとし 宣伝:我妻詩穂子
企画:清瀬市シティプロモーション課 キネマ旬報企画 制作プロダクション:SS工房 配給・宣伝:キネマ旬報企画 製作:映画24区
©映画24区
公式HP:https://hellomyfriend.jp
公式X: @bokureci_hmf
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記事提供元:キネマ旬報WEB
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