2つの顔を持つ“ヤヌスネコ”誕生で「幸運をもたらす」と飼い主(タイ)
タイ北部ペッチャブーン県ブンサームパンで今月13日、2つの顔を持つ“ヤヌスネコ”が誕生した。子ネコは目が4つ、鼻が2つ、口が2つと2匹分あり、飼い主は「幸運をもたらす」と信じて可愛がっている。タイのニュースメディア『ข่าวสด(カーウ・ソット)』などが報じた。
13日、ローマ神話で門の守護神として知られ、頭の前と後ろに反対向きの顔を2つ持つ双面神「ヤヌス」にちなんだ、珍しい“ヤヌスネコ”が誕生した。
その日の朝10時頃、家主のドリアン・インタウィセットさん(Durian Intawiset、82)は、家の中で胎盤をつけたままの子ネコが置き去りにされているのを見つけた。その子ネコには、顔が2つ、目が4つ、鼻が2つ、口が2つあることに気づいて驚愕した。
ドリアンさんは、「あんなネコは今まで見たことがなかったわ。でも母ネコの“ナン・プロ(Nang Proh)”の姿はどこにも見当たらなかったの」と当時のことを振り返る。ナン・プロは今も行方不明のままだが、子ネコは健康で、普通のネコと同じように「ニャー」と鳴くそうで、ドリアンさんは子供たちや孫たちの助けを借りてヤギのミルクで育てることにした。
ミルクは注射器に入れ、一つの口ずつ交代であげており、ドリアンさんは「子ネコはお腹がいっぱいになると眠ってしまうのよ」と笑い、こう続けた。
「実はナン・プロは以前の出産の際、赤ちゃんを放置して死なせてしまったの。そこで私たちは、亡くなった赤ちゃんを自宅で安置することにしたの。するとそれ以来、家族が何をしても物事が順調に進むようになったわ。だから今回産まれた子ネコも、きっと私たちに幸運をもたらすと信じているのよ!」
なお、子ネコの写真や動画はSNSに投稿されて話題となり、ドリアンさんの家には「幸運にあやかりたい」と多くの人が訪れた。また、宝くじの抽選日が近づいていることから、「家の番号(27番)を教えてほしい」というリクエストも多数あったそうだ。
ただ、ヤヌスネコのような顔面重複奇形を持つ個体のほとんどは、生後12時間以内に命を落とすことが多く、「この子は長生きしないだろうね」「もし苦しんでいるようだったら安楽死させてあげて」という声もあがっていた。
ちなみに今年3月には、中国東部の安徽省でも真っ白な“ヤヌスネコ”が誕生した。鼻と口は2匹分あるものの、目と耳は1匹分しかなく、母ネコは育児に全く興味を示さなかった。
画像は『ข่าวสด 「ฮือฮา ลูกแมว 2 หน้า 2 ปาก 4 ตา แห่ส่องเลขเด็ด เจ้าของเชื่อมาให้โชค」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
記事提供元:テックインサイト
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