「アルミなのにチタンより軽い」ってマジ?常識を打ち破るarataの世界最軽量クッカーを徹底レビュー!
アイキャッチ撮影:筆者 チタンより軽いアルミクッカーが登場! 撮影:筆者 突然ですが、この左のチタンクッカーと右のアルミクッカー、どちらが軽いと思いますか? 正解は…… 撮影:筆者 右の「アルミクッカー」!なんと約35g […]
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イチオシスト
アイキャッチ撮影:筆者
チタンより軽いアルミクッカーが登場!

撮影:筆者
突然ですが、この左のチタンクッカーと右のアルミクッカー、どちらが軽いと思いますか?
正解は……

撮影:筆者
右の「アルミクッカー」!なんと約35gも軽いんです。
UL(ウルトラライト)系ギアはチタン製が多いため、「軽い=チタン」というイメージがある方も多いはず。でも実は、条件次第ではアルミの方が軽くなる場合もあるんです。
アルミは優秀!でも強度に弱点が……

撮影:筆者(アルミ素材のメスティン)
アルミは熱伝導率が高く、軽量な素材。これまでも多くの登山ギアに採用されてきました。
ただし弱点だったのが「強度」。チタンは薄くしても強度を保ちやすいのに対し、アルミは薄くするとハンドルの溶接やリベット留めが難しくなります。そのため、どうしても肉厚になりがちで、結果的に重くなってしまうことが多かったのです。
そんな常識を覆す!「ACP-500/700」が弱点を克服

撮影:筆者
そんな「アルミは重い」というイメージを覆したのが、容積あたりの重量で世界最軽量を実現したarataの「ACP-500/700」です。
ネックだったリベットや溶接を使わず、「ワイヤーでポット全体をホールドする」独自の構造を採用することで、極限まで薄型化を実現。チタン以上に軽いクッカーを生み出すことに成功したんです!
エンジニアリング魂が宿る、徹底的な作り込み
ACP-500/700を開発したのは、日本発のブランド「arata(アラタ)」。自動車や医療器具の設計にも携わってきたエンジニアが手掛けており、製品の細部まで徹底して作り込まれています。
デザイン|洗練されたフォルム

撮影:筆者
カラーは統一感のあるマットグレー。
アルミ素材だと厚みからくる「ぽってり感」があったりしますが、ACP-500/700は全くなし。スマートなフォルムで、所有欲も満たしてくれるデザインです。
軽さ|500mlでわずか58g

撮影:筆者
本体・蓋・ハンドル込みで、ACP-500は58g、ACP-700は69g(筆者実測)。一般的な700mlクラスのチタンクッカーが100gを超えることも珍しくないことを考えると、その軽さはやはり際立っています。

さらにハンドルを外せば、それぞれ47g、57gまで軽量化可能。軽さをさらに突き詰めたいULハイカーにも応えてくれるアイテムです。
持ち手|素手でも握れるチタン製

撮影:筆者
ハンドルは熱が伝わりにくいチタン製。沸騰直後でも素手で持てるのはうれしいポイントでした。
そして想定外に好印象だったのが、その安定感。ハンドルの固定感が弱いモデルだと、ちょっとした振動で勝手に畳まれて本体に密着し、ハンドルまで熱々になってしまうことがあります。
その点、ACP-500/700は適度なテンションで固定される設計。勝手に畳まれる心配がないため、ストレスフリーで使うことができました。

撮影:筆者
ハンドルには若干の幅が持たされているため、たっぷりお湯を入れても指が痛くなりにくいのも嬉しいポイント。ハンドル下部の絶妙な凹みが指にフィットし、しっかり力を入れて持つことができました。
細部までこだわり|目盛り&湯切り穴

撮影:筆者
内側の溝は目盛りを兼ねているという、一切無駄のないデザイン。500サイズは100〜500mlを、700サイズは200〜700mlを100mlごとに刻んでくれています。
さらにはoz(オンス)とお米「一合」用の水の量も書かれているため、計量で迷うことも無くなりそうです。

撮影:筆者
蓋には湯切り穴付き。パスタなどが作りやすいのはもちろん、お湯が沸騰しても蒸気が逃げてくれるため、蓋がパタパタしません。自立性のあるチタン製のつまみも備えているため、沸騰時でも問題なく持ち上げることができます。
注ぎ口|ないものの、湯切れ感は快適

撮影:筆者
注ぎ口をつけるか否かは開発時点で慎重に検討されたそうですが、通常の使用で困ることはなかったため、なしとしたとのこと。実際コーヒーをドリップしてみましたが、特にお湯が垂れることもなく、快適な湯切り感で使うことができました。
収納性|OD缶をぴったり収納

撮影:筆者(ACP-700)
収納についても抜かりなく、110gのOD缶がぴったり収まるサイズ設計。700サイズなら「OD缶」「小型バーナー」「ライター」を、500サイズだと「OD缶」「ライター」が収納可能でした。
別売りの収納ネットはあえてゆとりを持って作られているため、クッカー内に収めきれなかったとしても柔軟にアイテムをまとめることができそうです。
お米を炊いてみた!ACPの熱伝導率はいかに?

撮影:筆者
ACPの熱の伝導率をチェックするべく、ACP-700と同じくらいのサイズのチタン製クッカーでお米を炊いてみて、その出来上がりを比較してみました!
(条件:どちらも0.5合ずつ、ガスバーナーで炊飯)
【結果】ACPがアルミクッカーの実力を発揮!

撮影:筆者
結果、ACPの方が焦げ付きが少ない結果に!
チタンクッカーは、バーナーの炎が直接当たる中心部に強めの焦げ付きが発生。やはり一点に熱が集中しやすく、調理にはややシビアな面も感じました。
一方、arataのACPも焦げ自体は発生したものの、底全体にうっすらと付く程度。アルミの高い熱伝導率によって熱が均一に広がり、局所的な焦げが起きにくかったのだと思われます。
やはり調理のしやすさ、という観点でもアルミ製のACPには大きなメリットがあると言えそうです。
使用時は、ここに気をつけて
軽量性や熱伝導性で大きなメリットがあるACP-500/700ですが、注意したほうが良さそうだなと感じた点もありました。
口をつけると熱く感じやすい

撮影:筆者
熱の伝導性が高いため、沸かしたてのお湯を直接飲むと、チタンよりも唇が熱く感じやすいかも。少し縁が反っているため、そっと口をつければ大丈夫でしたが、コーヒーやスープなど熱々なものには注意が必要です。
強度はチタンよりやや不安

撮影:筆者
極薄設計ゆえ、凹みや傷はつきやすいかもしれません。使っている中で、破損してしまうような不安を感じることはありませんでしたが、チタンよりはやはり取り扱いに注意をしたほうが良さそうです。
とはいえ、多少の傷や凹みは“味”としても楽しめそうです。
500と700サイズは重ならない

撮影:筆者
他社のソロクッカーセットだと、大小のクッカーが重なることがありますが、arataは残念ながら重なりません。もし複数カップを持っていきたい場合はサイズ感の合う小型の他のカップなどを組み合わせるのもありです。
スノーピーク社のソロクッカーセットの小サイズコッヘルは、偶然ぴったりでした。
ハンドルは「左右バランスよく」握るのが吉

撮影:筆者
チタン製のハンドルは、若干エッジが立ったような触り心地。もちろん安全に使えるよう処理はされていますが、中身が重いときは、どちらか片方のハンドルに指の力が偏ってしまうと、少し食い込むような感覚がある場合も。
「左右のハンドルをぴたっと合わせて、均等に力をかける」ように意識して持つと、重さが分散されて食い込みも最小限で持つことができます。
お手入れは「隙間」を意識

撮影:筆者
凹凸のある独特の構造上、汚れや水気が残りやすい一面も。普段は隙間を意識してお手入れするようにしつつ、しっかり洗いたいときはハンドルを外して丸洗いするのが良さそうです。

撮影:筆者
ちなみにハンドルはチタンの留め具を起こすことで外す事ができます。若干コツや慣れは入りますが、ハンドルを外して丸ごと洗えるというのは他のクッカーにもないメリットとも言えそうです。
arata ACPシリーズ:あなたは「どっちのタイプ」?購入前のセルフチェック
「世界最軽量」という言葉は魅力的ですが、自分のスタイルに合うかどうかが一番大切。以下の項目に3つ以上うなずけるなら、このクッカーを買って後悔することはないはずです。
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「1gでも軽く」が合言葉だ
荷物を1gでも軽くして、もっと楽に、遠くへ歩きたいと思っている -
山でも「美味しいお米」を失敗なく炊きたい
チタンだと焦げ付かせてしまいがち。アルミの熱伝導率の良さに頼りたい -
道具は「ピカピカ」より「使い込んだ感」が好き
傷や凹みも「山へ行った証」として、味のある道具に育てていきたい -
「人と被らない、こだわりのギア」に惹かれる
大手メーカーにはない、個性的で工夫の詰まったガレージブランドの製品にロマンを感じる -
ちょっとした「工夫」が必要な道具も楽しめる
独特のハンドル操作なども、新しい道具を試す楽しみとしてポジティブに捉えられる
「発明」と呼べる超軽量クッカー!

撮影:筆者
「アルミはチタンより重い」というイメージを、高い技術力で塗り替えたarataのACP-500 / 700。使う上での多少の留意点はありますが、それを補って余りある軽さと熱伝導の良さを感じさせるアイテムでした。
軽さを突き詰めたいハイカーはもちろん、ギア好きな方にも刺さること間違いなし。このクッカーと一緒に、より軽やかな山行を楽しんでみてはいかがでしょうか。
ACP-500atara

ACP-700atara

ACP-500 / 700 Mesh Pouchatara

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