【サナエトークン騒動】溝口勇児「ミームコインを知らなかった」釈明も矛盾指摘が続出 過去のトークン事業との整合性に疑問符

イチオシスト
格闘技イベント「BreakingDown」COOで連続起業家の「溝口勇児」(登録者数58万人)が3月9日、YouTubeチャンネル「NoBorder News」(同14万人)に出演し、高市早苗首相の名を冠した暗号資産「SANAE TOKEN(サナエトークン)」の騒動について釈明しました。しかし配信内での「ミームコインを知らなかった」という趣旨の発言に対し、過去の活動実績との矛盾を指摘する声がSNS上で続出しています。
サナエトークン騒動の経緯
SANAE TOKENは、溝口が主宰するYouTubeチャンネル「NoBorder」から派生したコミュニティ「NoBorder DAO」が2月25日にSolanaブロックチェーン上で発行したミームコインです。高市早苗首相のイラストを公式サイトに掲載し、「Japan is Back」プロジェクトの一環として販売されました。溝口は発行当日のYouTube番組「REAL VALUE」内で「実は高市さんサイドとはコミュニケーションを取らせていただいてて」と発言し、首相公認であるかのような印象を広げる結果となりました。
しかし3月2日、高市首相本人がXで「私は全く存じ上げません」と関与を全面否定。トークン価格は暴落し、金融庁も関連業者への調査を検討していると報じられる事態に発展しました。その後、NoBorder公式と溝口はそれぞれ謝罪し、プロジェクトの中止とトークン保有者への補償方針を表明しています。
配信で「ミームコインを初めて知った」と釈明
3月9日に配信された「NoBorder News」に出演した溝口は、騒動の経緯を説明する中で「私は、今回ミームコインというのは、あの、初めて、えーまぁ知って、初めて、あのープロジェクトに参加させて頂いたんですが」と発言しました。サナエトークンの発行に至るまでミームコインという概念自体を知らなかったという趣旨の説明であり、自身の関与の度合いが限定的であったことを示唆するものでした。
なお、この配信はYouTubeライブで行われましたが、実際には3月8日に収録されたものだと説明されています。
約3年にわたるトークン関連事業の実績との矛盾
この発言に対し、SNS上では溝口の過去のトークン関連活動が即座に掘り起こされ、矛盾を指摘する投稿が相次ぎました。
溝口とトークンの関わりは、サナエトークンの発行よりはるか以前にさかのぼります。溝口は2023年4月、Web3メタバースプラットフォーム「XANA」の日本法人「XANA JAPAN」のCEOに就任しています。XANAは独自のユーティリティトークン「XETA(ゼータ)」を発行しており、メタバース内の土地やNFTの売買、ゲーム報酬などトークンエコノミーを基盤とするプロジェクトです。溝口はXANA JAPAN CEOとして、メタバースの祭典「XANA SUMMIT」を主催し、自身のXで「僕が国内代表を務める『XANA JAPAN』」と紹介するなど、トークンを中核に据えたWeb3事業の責任者を務めていました。さらに溝口が代表を務める株式会社BACKSTAGEは、XANAと連携してBreakingDownのメタバースゲーム「XANA BreakingDown」の開発も手掛けています。
その後、溝口はFiNANCiE(フィナンシェ)上でも複数のトークンプロジェクトを主導しています。2024年6月には、溝口がCEOを務める株式会社XDの大型音楽フェス「XD World Music Festival」のコミュニティトークンを発行・販売。同年8月には映画制作プロジェクト「YOAKE FILM」のトークンをFiNANCiE上で公開し、10月にはトークン発行型クラウドファンディングも実施しました。なお、YOAKE FILMトークンは2025年8月に後述のジハードトークンへの統合が発表され、同年11月末をもってコミュニティが閉鎖されています。
2025年1月には、溝口自身をテーマにした「ジハードトークン」がFiNANCiEに登場しました。フィナンシェ社の公式プレスリリースでは「連続起業家として知られる溝口勇児氏プロデュースによるミームトークンが遂にFiNANCiEに登場!」と明記されており、溝口本人も同日のXで「フィナンシェにて『溝口勇児』の生き様を形にした『ジハードトークン』を発行することにしました」と告知していました。ジハードトークンのコミュニティでは、トークン保有量に応じた特典として「BreakingDown」の現地観戦チケットやPPVチケット、「REAL VALUE」番組撮影の観覧権などが溝口名義で複数回にわたり提供されています。
2025年7月には、溝口が堀江貴文、三崎優太とともにFounderを務めるYouTube番組「REAL VALUE」の公式トークンがFiNANCiE上で発行されました。溝口は自身のXで「REAL VALUEトークンを購入いただけるとうれしいです。1000円から気軽にご購入いただけます」と購入を呼びかけており、支援者数は8,000人を超える規模に成長しています。
つまり溝口は、2023年のXANA JAPAN CEO就任以降、約3年にわたってトークンエコノミーの中核に身を置き続けてきたと言えます。自身のプロジェクトがフィナンシェ社から公式に「ミームトークン」と銘打たれてもいました。こうした事実が拡散される中、Xでは「1年以上前にフィナンシェでミームトークンをプロデュースして発行しているじゃん」「記憶喪失なのか、嘘つきなのか」といった厳しい声が相次いでいます。
次ページ:「ミームコインを知らなかった」はずはない? 数年前からトークン事業に関与
「ミームコインを知らなかった」はずはない?
以下は、溝口が関わってきたトークン事業です。
1. XANA JAPAN CEOに就任(2023年4月)
溝口がトークン「XETA」を基盤とするWeb3メタバース「XANA」の日本法人CEOに就任。トークンエコノミーを中核とする事業の責任者を務めた。
https://www.excite.co.jp/news/article/Prtimes_2023-04-25-80034-83/

2. XANA BreakingDownの開発(2023年〜)
溝口が代表を務めるBACKSTAGEがXANAと連携し、メタバース格闘ゲーム「XANA BreakingDown」を開発。NFTやトークンを活用したプロジェクトを推進。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000033.000120613.html
3. XD World Music Festivalトークンの発行(2024年6月)
溝口がCEOを務める株式会社XDの音楽フェスプロジェクトとして、FiNANCiE上でコミュニティトークンを発行・販売。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000429.000042665.html
4. YOAKE FILMトークンのコミュニティ公開(2024年8月)
溝口が手掛ける映画制作プロジェクトとして、FiNANCiE上でトークンを発行。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000436.000042665.html
FiNANCiEの公式チャンネルに出演し、トークンについても言及。

5. REAL VALUEトークンの発行と購入呼びかけ(2025年7月)
溝口がFounderを務める番組の公式トークンを発行。自身のXで購入を呼びかけ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000562.000042665.html
https://x.com/mizoguchi_yuji/status/1940727354097389798
昨日のREALVALUEで國光さんのプレゼンにもあったREALVALUEトークンを堀江さんや王子とも話し合いを重ねて発行することに決めました。
國光さんもトークン価値の向上に向けて「全力で取り組みたい」と話してくださり、心強いと感じています。… pic.twitter.com/6RSVMrshqi
— 溝口勇児 | 連続起業家 (@mizoguchi_yuji) July 3, 2025
6. ジハードトークンの発行告知(2025年1月9日、1月20日、2月14日)
溝口本人がXで「フィナンシェにて『溝口勇児』の生き様を形にした『ジハードトークン』を発行することにしました」と投稿。
https://x.com/mizoguchi_yuji/status/1877304659343503713
フィナンシェの公式チャンネルに出演し、ジハードトークンについて紹介。これまでもXDやYOAKEでトークンを発行してきたことにも言及。

7. フィナンシェ社の公式プレスリリースで「ミームトークン」と明記(2025年1月8日)
「連続起業家として知られる溝口勇児氏プロデュースによるミームトークンが遂にFiNANCiEに登場!」と記載。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000501.000042665.html
8. トークン保有者向け特典の設計(2025年〜2026年)
FiNANCiE上のジハードトークンコミュニティで、溝口名義によるBreakingDown観戦チケットやREAL VALUE番組観覧権などの特典が複数回提供。
https://financie.jp/communities/339/rewards/3735
https://financie.jp/communities/339/rewards/5062
https://financie.jp/communities/339/rewards/6423
9. サナエトークン発行時の自身の告知でトランプコインに言及(2026年2月25日)
溝口本人がXでサナエトークンの発行を告知する際、「トランプコインが大きな価値を持ったことが話題」とミームコインの先行事例に言及。
NoBorderコミュニティ発の挑戦として、SANAETOKENを発行しました。
トランプ大統領の選挙勝利をきっかけに
「トランプコイン」が発行され、大きな価値を持ったことが話題になりましたが、社会とトークンが結びつく時代は、もう現実です。… https://t.co/8vyT3bS86E pic.twitter.com/ni3RZvHIoP— 溝口勇児 | 連続起業家 (@mizoguchi_yuji) February 26, 2026
なお、FiNANCiE上のコミュニティトークンとサナエトークンは、技術的には性質の異なるものです。FiNANCiEのコミュニティトークンはアプリ内限定の「デジタルアイテム」という位置づけで、法的には暗号資産には該当せず、外部の仮想通貨取引所で売買することもできません。
一方、サナエトークンはSolanaブロックチェーン上で発行された暗号資産であり、分散型取引所(DEX)を通じて誰でも自由に売買でき、価格も市場の需給によってリアルタイムに変動します。そのため、溝口の発言が「Solanaチェーン上のミームコインの仕組みは初めてだった」という限定的な意味であった可能性は残ります。
しかし、トークンを基盤とするメタバース事業のCEOを務め、フィナンシェ社の公式リリースで自身のトークンが「ミームトークン」と銘打たれ、約3年にわたって複数のトークンプロジェクトを主導してきた実績がある以上、「ミームコインというものを知らなかった」という文字通りの説明は、多くの人にとって納得しがたいものとなっています。
溝口は「卑怯な弱者とは徹底的に戦う」と宣言
10日午前0時20分、溝口はXを更新。配信は「すべてを話せない、消化不良な内容だったと思います」と認めつつ、「現実から逃げるつもりはありません」とコメント。
損失を与えた人たちに対しては、補填や返金も含めて「今のおれにできる限りの責任の取り方をします。時間はかかっても、最後まで向き合います」と約束しました。
一方で、このポストの結びには、「くだらない揚げ足取りしかできない連中のことは、そのうちきっちり相手するとして」とも記していました。
溝口は10日昼にも再びXを更新し、「誹謗中傷に悩む経営者の方へ」と題する長文のポストを投稿。その中で、「犯罪や詐欺、著作権侵害、誹謗中傷を散々してくれた人たちに伝えておくけど、君たちの言動は、チームで可能な限りスクショを残してあります」と記し、「卑怯な弱者とは徹底的に戦う」と宣言しています。
なお、現時点では「ミームトークンを知らなかった」という発言との矛盾については何も説明していません。
【誹謗中傷に悩む経営者の方へ】
まず最初に、
犯罪や詐欺、著作権侵害、誹謗中傷を散々してくれた人たちに伝えておくけど、君たちの言動は、
チームで可能な限りスクショを残してあります。ちなみに今は、
XやYouTubeの開示請求って昔ほど大変じゃない。… https://t.co/SJbG6XCxzZ— 溝口勇児 | 連続起業家 (@mizoguchi_yuji) March 10, 2026
記事提供元:YouTubeニュース | ユーチュラ
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