ルーキー・藤本愛菜がツアー史上初のデビュー戦Vも狙える3位スタート 今季イーグル第1号も達成「ほぼ満点です!」
イチオシスト
<ダイキンオーキッドレディス 初日◇5日◇琉球ゴルフ倶楽部(沖縄県)◇6610ヤード・パー72>
2度目の挑戦で昨年のプロテストに合格した藤本愛菜が自画自賛の「69」をマークした。インから出た10番のティイングエリアでは手がふるえた。緊張のデビュー戦初日。それでも、ティショットはしっかりとフェアウェイを捉えた。そこから、前半の9ホールはまさに快進撃だった。
「パッティングもショットも全部、イメージ通り。完璧でした。パットは2メートルくらいを決めて、バーディという感じでした。プロテストに落ちた去年は苦しい1年だった。緊張したけど、そのことを思えば今年はレギュラーツアーで戦える。もうすごくうれしくて、緊張よりも楽しいが勝ちました」
14番パー4で最初のバーディを奪うなど、3アンダーと快調にスコアを伸ばした。ハイライトはパー5の18番。残り218ヤードの2打目はグリーン奥のバンカーにつかまったが、3打目を直接カップに沈めた。2026年シーズンのイーグル第1号。「ピンまで20ヤード。ライはよかったし、グリーン面も見えていたので打ちやすかった。イメージもよかったので、入ればラッキーかなと。10ヤード先に落ちて、10ヤード転がった感じでした」
前半はフェアウェイキープ率100%、パーオン率は1ホール外しただけ。後半のアウトはバーディなしの2ボギーに終わったが、「前半のプレーはすごく自信になったし、悔いはないです」と笑顔でホールアウト。自己採点は「ほぼ満点です」と胸を張った。
福岡県出身で、沖学園高2年のときに上田桃子らを指導してきた辻村明志コーチに師事した。この日、師匠はロープサイドから18ホールをチェック。「どうなるかなと思って見ていたけど、いい集中力だったと思います。試合になるとギアが一段上がる選手。後半はアンラッキーなところもあったけど、デビュー戦で『69』なんて大したもんです」と目を細めた。
指導を始めた当初から緊張するタイプだったという。辻村氏が授けた言葉は「緊張は誰でもする。それをワクワクに変えなさい」だった。最大の長所には「続ける能力ですね。彼女は継続の天才」と即答し、「1年間、決めたことを愚直にやり通せた。なかなかできないことだと思う」と話した。
24年を最後に一線から退いた上田桃子は、ツアー通算17勝(米ツアーメンバーで出場した11年ミズノクラシックを含む)を挙げた。07年には賞金女王に輝いた上田とルーキーを比較した辻村氏は「将来的に、そこはマストでしょう」と¨桃子超え¨を確信した。
首位と2打差の3位スタート。「あしたも緊張すると思うけど、ここで戦えていられることが本当にうれしい」。1年の¨浪人¨を経て、立っているツアーの舞台。「目標はトップ10入りです」。プロテスト合格者のデビューからの最速Vは、笹生優花の2試合目で、20年「NEC軽井沢72」で達成した。喜びを力に藤本が今週、1等賞のゴールに飛び込むことができれば、もちろん最速V。史上初のデビュー戦Vに向けて夢は膨らむ。(文・臼杵孝志)
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