高級感満載なのにお手頃プライス! ゴルファーの懐に優しい新境地のPHEV「シーライオン6」
イチオシスト
EVメーカーとして世界販売台数1位、電気自動車で世界を席巻しているBYDから、また新しいクルマが出た。それがシーライオン6。シーライオンはアシカのことで、海洋シリーズの一員となる。注目すべきはハイブリッドシステムにエンジンを組み合わせたPHEVということで、BYDの新境地と言っていいクルマだ。
■存在感たっぷりの先進的なデザイン
BYDの日本上陸第5弾となるのがシーライオン6。シーライオンシリーズとしては7がすでに発売されていて、プレミアムな電動EVとして人気を博している。このふたつのモデル、方向性は同じながらベースは別モノで、シーライオン6は日本導入初のPHEVとなる。ちなみに7は純粋なEVだ。BYDはEVでお馴染みのメーカーだけに、PHEVは意外に感じるかもしれないが、トヨタに先んじて世界初で市販化したのはBYDで、さまざまなシステムが進化を続けてきた。
今回のシーライオン6のシステムはふたつのモーターを搭載したDM-iと呼ばれるもの。組み合わせるエンジンは専用に開発された1.5リッターで、実はコレ、世界中に衝撃が走った熱効率43.04%を実現している。専門的でピンと来ないと思うが、現状の市販エンジンの熱効率は30%台。40%を超えるのはかなり難しいとされるだけに、そのすごさがわかるだろう。その結果、満充電・満タンでの航続距離は1200km(FF)で、EV走行可能は100kmと十分すぎる性能で、BYDはシーライオン6をスーパーハイブリッドSUVと呼んでいる。
そしてBYDと言えば毎度、その価格に注目なのだが、シーライオン6も398万2000円(FF)と448万8000円(AWD)という驚きのプライスになっている。
■価格は控えめ! 毎度おなじみ満足のBYD品質
BYDに乗るといつも驚かされるのがインテリアの質の高さ。デザインだけでなく、シートの座り心地などがかなり良くて、いつも感心させられる。シートについてはシートヒーターやベンチレーションなどの装備も充実していて、電動スポーツシートと呼ぶだけに、ホールド性もよい。また、ブラウンとブラックのコンビの内装色は落ち着いた感じだが、オレンジのステッチとパイピングがアクセントとして効いていて明るさもプラスされて好印象だ。
各機能の操作をセンターのモニターで行うのはBYDに限らず、EVの主流。シーライオン6では15.6インチの大型モニターを採用し、アプリなどの操作についてはスマホ感覚で直感的に使用できるし、設定ラインまではEV走行を優先するなど、PHEVらしい機能も用意されている。全体的な印象としてはデジタルを全面に出すのではなく、従来のクルマっぽさも残しているのは安心感につながる点だろう。
■電欠の不安がないので、どこまでも行ける!
バッテリーの電気を使用してのEV走行を優先するので、基本的にはエンジンは使わずにモーターのみで走る。そのため、静かで滑らかだし、発進もモーターの特徴を活かして力強くてストレスなし。最近、EVで問題になりがちなタイヤからのノイズなどもかなり抑えられていて、運転していてもストレスはかなり少ない。またサスペンションもしっとりとした味付けで高級な印象だ。
そして気になるエンジンが掛かったときの音もほぼわからないレベルなのだが、そもそもエンジンが駆動して走るシチュエーションはあまりなく、基本的には発電用なのでなおさら静かだ。EVの欠点はやはり電欠で、バッテリーの性能がよくなったり、容量が大きくても避けられないだけに、不安感はつきまとう。PHEVであればエンジンが付くので、バッテリーがカラになったとしても給油ができれば逆に不安はないのはやはり大きなメリットだ。
PHEVはハイブリッドシステムにエンジンをプラスするという贅沢なシステムだけに国産車では軒並み高いのが難点。車格が同じハリアーのPHEVは547万円から。人気のアウトランダーも529万円からなので、シーライオン6の破格ぶりが際立つ。恐るべしBYDというのが、毎度ながら正直な感想だ。
BYD SEALION 6 (FF)
◆全長_全幅_全高:4775×1890×1670mm ◆車両重量:1940kg ◆エンジン形式:直4DOHC+モーター ◆総排気量:1498cc ◆エンジン最高出力:72kW(98ps)/6000rpm ◆エンジン最大トルク:122N・m(12.4kg-m)/4000-4500rpm ◆モーター最高出力:145kW(197ps) ◆モーター最大トルク:300N・m(30.6kg-m) ◆ミッション:─ ◆WLTCモード燃費:22.4km/ℓ ◆定員:5人 ◆価格:398.2万円
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