渓流エサ釣りの【年間釣行計画】のススメ 解禁期間を最大限楽しむために!

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何故計画が必要なのか 例えば家族や仲間と旅行に行く際、限られた時間を無駄無く最大限楽しみたいのであれば、ある程度の「計画」が必要になる。渓流釣りも然りで、限られたシーズン・釣行回数で最大限の釣果を得る …
イチオシスト
春はもうすぐそこまで迫り、いよいよ渓流釣りの本格的なシーズンが近づいてきた。人より多くの釣果を得たい、より大きな渓魚と出会いたいと考えるのは、最早釣り師の本能と言えよう。今回は、渓流エサ釣り師がより効率よくシーズンを楽しむための「年間釣行計画」について紹介していきたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・荻野祐樹)


何故計画が必要なのか
例えば家族や仲間と旅行に行く際、限られた時間を無駄無く最大限楽しみたいのであれば、ある程度の「計画」が必要になる。渓流釣りも然りで、限られたシーズン・釣行回数で最大限の釣果を得るには、計画が必要なのだ。詳しくみていこう。
禁漁期がある
渓流釣りは、解禁から禁漁までの期間がおよそ半年程度。そう、釣行可能な時期がそもそも限られているのだ。当てずっぽうでなんとなく釣り場を歩いていると、大変効率が悪いと言えよう。
解禁直後は残雪も多い(提供:TSURINEWSライター・荻野祐樹)
回遊が見込めない
海釣りの場合はとにかくフィールドが広大なため、ある程度定期的に新しい群れの流入が見込める。ところが渓魚は海に降る・海から遡上してくる個体群(サツキマスなど)を除けば、基本的に「その場所に棲んでいる」。
産卵サイクルこそ一定だが、そもそもの魚のストック量がある程度決まっているのだ。そのため、アングラーが自らその場所/ポイントに出向くイメージとなる。良型は毎年同じ場所に居着く可能性が高いというのも大変興味深い。
3年連続、同じ場所で良型をゲット(提供:TSURINEWSライター・荻野祐樹)
リリースの重要性
漁協の放流事業を除外して考えると、先述したように渓魚のストック量はある程度決まっている。そのため15cm未満の小型個体や、「大型化する遺伝子」を持った特大個体/抱卵個体の丁寧なリリースは極めて重要なファクターだ。
シーズン初期は小型が大多数のためリリースも多いだろうが、これも渓流釣りにおいて大切な要素であると考えてほしい。
天候に左右される
渓流釣りは必然的に山奥へ向かう釣り。解禁直後は降雪・路面凍結に見舞われる可能性があるし、ちょっとの雨で大増水となり、釣行できない事もよくある。夏場の渇水も然りだ。「そんな時はこの釣り場」という事前計画が釣果を左右する事もある。
増水・渇水に強い場所を見極めたい(提供:TSURINEWSライター・荻野祐樹)
頭ハネ問題
基本的に渓流釣りでは、先行者の上流に入りたいならばかなりの距離を開けなければならないという暗黙のルール/マナーが存在する。
そのため、先行者がいた場合は別のポイントへ向かう必要があるのだが、狙いのポイントが一か所しかない場合はその時点で詰んでしまう。あらゆるケースを想定して計画を立てたいところだ。
計画に必要な情報
続いて、計画に必要な情報はどのようなものかを紹介しよう。
過去釣果の洗い直し
著者の約30年の釣り歴の中で、腕が良いと感じたアングラーは皆例外なく、きちんと釣果記録をつけておられた。過去に好釣果を得た場所は、時期や状況が酷似していれば、似た釣果を得やすいからだ。
手元にあるこの釣果記録を時期ごとに洗い直し、「3月頭は〇〇川の水温が高い、〇橋の下で好釣果」「4月15日以降に本流で良型の釣果が出た」等といった内容を今のうちに探しておき、今後の釣行時の参考にしよう。
手元に記録が無い場合
もし手元に記録を残していないのであれば、当TSURINEWSやSNS等を用いて情報収集をしてみてほしい。その他、ポイントにほど近い釣具店に足を運び、直接情報収集するのも良いだろう。今後は是非自身の記録をつけていく事をオススメしたい。
食性に注目
過去の記録から、渓魚達の食性が変わったであろうタイミングを探してみよう。これは可能であれば、キープした渓魚の胃の内容物を見るのが圧倒的に早いが、釣行ごとの「渓魚の反応が良かったエサ」を確認するだけでもOKだ。
仮に3月半ばからキンパクを使用したいならば、出発時間を1時間程度早めてキンパクが採れる川へと出向き、採集に充てるなどすれば、時間を無駄にせずに済む。
ヒラタをメインエサとしたいならば、岩を撫でこするためのブラシやヘチマを持参し、針のサイズを1サイズ小さくして仕掛けを自作しておく……といった対応が可能となる。
逆にミミズやブドウムシを購入するだけならば、貴重な睡眠時間が少し長くなることだろう。
使用仕掛けに注目
自身の釣果記録の他、通販でラインや針を注文している場合は履歴が残っているはず。この履歴を見れば、「〇月〇日以降の釣行でラインをワンサイズ太くしている」といった情報を入手できるので、ラインや針の買いすぎを防ぐことも可能だ。そういう意味では、きちんとした釣行計画はフトコロにも優しいと言える。
地形に注目
自然渓流では、禁漁期間に土砂崩れなどが起き、地形が変化してしまう事も少なくない。もしお気に入りのポイントがダメになった場合のサブプランを考えておかないと、ポイントを探し回って貴重な1日を消費してしまう・・・なんて事になりかねない。
土砂流入でダメになったポイント(提供:TSURINEWSライター・荻野祐樹)
実際に計画していく
ではここから、実際に著者が行っている計画を紹介しよう。
解禁日は支流から
著者は数年前に見つけた「こんなところで?」というような比較的細い支流にて、解禁直後の低水温期でも好釣果を得ている。そのため、解禁から数回はこの支流に通う事になる。
先行者がいた事はこれまで一度も無いため、計画が崩れる危険性は低いのだが、サブプランとして入渓ポイント(釣果を得やすい区画)を数か所発見済みだ。
エサはイクラを使用するため、解禁日に馴染みの釣具店にて2パック購入し、解禁日に1パック消費、残りの1パックを2回の釣行でキンパクやヒラタと併せて使用しようと計画している。ラインはサイズに合わせて0.2号だ。
3月半ば~下旬
この時期は雪代が流れ始める上、アングラーによる釣り荒れも相まってかなり厳しい時期と言える。このタイミングで様々な支流へと足を運び、渓相および魚影の濃さを確認しながらポイント開拓を行う予定だ。また、山菜採りが楽しい季節でもあるので、記録してあるポイントに足を運び、お土産を確保する算段だ。
4月~4月半ば
4月に入れば水温が上昇し、20cmを超すサイズも頻繁に顔を見せ始める。この段階でラインを1サイズ太くして0.3号とし、エサは専ら川虫ばかりになるため、出発時間も徐々に早くなってくる。
人気ポイントにも積極的に足を運び、数ある入渓場所に優先順位をつけておき、水位や天気・先行者の有無などと相談しながら入渓場所を決めている。
4月下旬~5月下旬
いよいよ最盛期を迎えるこの時期は、竿を本流用に持ち替え、水中糸も0.4号までランクアップ。アングラーも一気に増えるため、やはり数ある入渓場所の優先順位付けは必須と言える。
釣果は水位によるところが大きいので、釣行数日前から天気予報のチェックも欠かさない。頭上に木が多くある場所を狙う場合はブドウムシも持参するようにしている。
このサイズに出会える時期だ(提供:TSURINEWSライター・荻野祐樹)
増水期/渇水期
6月の梅雨時期による増水や、7月以降の渇水期は、そもそも入渓できる場所が限られている。どうしても人気ポイントに人が集中するため、出発時間を調整したり、川虫を効率よく採るためのマル秘ポイントへ向かったりといった努力が必要となる。
良型の釣果を得やすい本流以外にも、増水時に安全に釣れる小さな支流や、渇水時に強い源流部のポイントも視野に入れておきたい。
禁漁前
1シーズン釣ってきて、よい釣果を得られた場所や、良型をバラしてしまったポイントを中心に回っていく事で、ボーズの可能性は限りなく低くなる。やはり重要なのはシーズン中も記録をつけ続けておく事だろう。
禁漁直前に支流で良型(提供:TSURINEWSライター・荻野祐樹)
渓流魚の釣果は記録がモノを言う時がある
冒頭にも書いたのだが、どういうわけか良型の渓魚は毎年同じ時期・同じ場所・同じ釣り方で釣れる傾向が強いと著者は感じている。良型が居る場所というのはえてして「魚にとって好環境」であると言えるし、多少地形が変わっても、そのすぐ傍にまた「良い場所」が出来上がる事が多い。
即ち、過去に良型が釣れた場所に入ることが出来れば、また良型に出会う可能性がアップするのだ。そのためにも、解禁前後にしっかりと計画を立てておく事で、釣り逃しを極力回避することが出来る。読者の皆様も是非、釣行計画を練ってみてはいかがだろうか。
<荻野祐樹/TSURINEWSライター>
記事提供元:TSURINEWS
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