有隣堂、「マンガワン」動画を非公開 性加害事件めぐる不祥事を踏まえ

イチオシスト
YouTubeチャンネル「有隣堂しか知らない世界」(登録者数50万人)が、小学館の漫画アプリ「マンガワン」を取り上げた動画を非公開にしました。
有隣堂がマンガワンに関する動画を非公開
「有隣堂しか知らない世界」は書店チェーンの有隣堂が運営するYouTubeチャンネル。文房具や書籍、食品、雑貨、オフィス機器などさまざまなテーマを扱い、ミミズクのR.B.ブッコローがその業界のゲストとトークを展開しています。
27日、有隣堂はウェブサイトに「YouTube動画に関するお知らせ」と題した文章を発表。その中で、マンガワンを取り上げた動画について、「当該動画出演者の所属する編集部に関する報道および状況を踏まえ、社内で検討のうえ、現在は非公開としております」と説明しています。今後については「状況を注視しながら、適切に対応してまいります」と綴りました。
非公開となったのは、昨年9月に公開された「有隣堂しか知らない世界【書店のチャンネルで】漫画アプリの世界」という動画。マンガワンの副編集長である小林翔氏が出演し、「アプリならではの作品表現の工夫」などを解説していました。

【有隣堂】YouTube動画に関するお知らせhttps://t.co/qp0800cW0P
>「有隣堂しか知らない世界」にて公開しておりました「マンガワン」を取り上げた動画について、当該動画出演者の所属する編集部に関する報道および状況を踏まえ、社内で検討のうえ、現在は非公開としております。
— Bookness and Thereness 本と出版と情報とその周辺のニュースまとめ (@Bookness2) February 28, 2026
背景にある性加害事件
背景には、漫画『堕天作戦』の作者・山本章一氏をめぐる問題があります。先月20日、札幌地裁は、山本氏が2016年頃から約3年間にわたり、当時15歳の教え子に対して性的暴行を繰り返していたと認定しました。
山本氏は2020年にも児童買春・ポルノ禁止法違反(製造)で逮捕・略式起訴され、罰金30万円の略式命令を受けていました。当時、マンガワン編集部は『堕天作戦』の連載を中止したものの、その理由は「私的なトラブル」という説明にとどまっていました。その後2022年、山本氏は「一路一(いちろ はじめ)」という別名義で、同じマンガワンの新連載『常人仮面』(作画:鶴吉繪理)の原作者として再び起用されています。
さらに、担当編集者・成田卓哉氏が被害女性らとのLINEグループに参加していたことも報じられました。被害女性は「連載を再開するなら、休載理由が逮捕だったことを公表してほしい」と求めましたが、山本氏側がこれを拒否したことで民事訴訟に発展しました。
今回の判決を受け、有隣堂だけでなく、マンガワンの公式YouTubeチャンネル「ウラ漫 ー漫画の裏側密着ー」(同15万人)も成田氏が出演する動画を非公開にするという対応を取っています。他にも、マンガワンで連載中の作家や小学館関連の漫画家からも厳しい声が相次いでいます。
記事提供元:YouTubeニュース | ユーチュラ
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