パー4で1オン&人生初“ダンクイーグル” 河本力が崖っぷちから決勝進出
イチオシスト
<ニュージーランドオープン 2日日◇27日◇ミルブルック・ゴルフリゾート(ニュージーランド)◇コロネットC(6936ヤード・パー71)、リマーカブルC(6784ヤード・パー71)>
「うまい」。同組で回っていた堀川未来夢が思わずつぶやいた。リマーカブルCの8番パー4。残り81ヤードの2打目だった。60度のウェッジを持った河本力は、「めちゃくちゃいい感触。ベタピンにつくと思った」。手応え十分の一打はグリーンにバウンドすることなく、“ガチャン”と音をたててカップに消えた。
「イーグルは何回もありますけど、ダンクイーグルは初めてです」。両手を突き上げて喜びを表すと、熱狂するギャラリーに応えるように右手を高々と上げながら、意気揚々とグリーンに向かって歩いた。
この数ホール前、河本は崖っぷちに立たされていた。
初日が日没サスペンデッドとなり、この日は13番から再開。第1ラウンドは1アンダーの「70」だった。約30分のインターバルを挟んで始まった第2ラウンドに入ったが、10番のティショットが右に大きく曲がりロストボール。いきなりダブルボギーを喫した。
16番、17番で取り返したが悪い流れは変わらず、折り返し後の1番と5番でボギー。この時点でトータルイーブンパー。予選通過圏外にいた。
「予選は通りたかった。残り4ホールで3つは伸ばさないと」。6番パー4ではフェアウェイからの2打目がミスショットに。それでも2打目を手前6メートルに乗せ、ラインを読み切ってバーディ。ここでスイッチが入った。
続く7番パー4(354ヤード)ではドライバーを握り、グリーン奥に1オン。7メートルのイーグルトライは外したが、タップインで連続バーディを奪った。
そして8番パー4。ミニドライバーで打つ予定だったが、攻めの姿勢でキャディバッグからドライバーを抜く。ピンから81ヤードにつけて、ギャラリーを沸かせるダンクイーグルを披露。終盤の3ホールで4つ伸ばし、トータル4アンダー・暫定35位タイで決勝進出が確実となった。
「諦めずにやって良かったです。8番のイーグルはカップ周りに傷もついていなくて。60度で打ったから真上から入ったんですね。初めてです」と目を丸くする。「海外の人たちはリアクションが大きい。ああいうショットを評価してくれるのでうれしいです」。
大会前から「状態はいい」と話していたが、「今年初戦なので、なかなかつかみきれていないところもありました。でも、終盤のゴルフはあすにつながると思う。ずっと同じテンションでゴルフをやりたい」。優勝スコアは20アンダー前後が見込まれる。残り2日。あきらめない攻めの姿勢で上位を狙う。(文・小高拓)
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