最後の一打までハラハラ… 上がり3ホールはスコアが動く⁉【初めての欧州取材記】
ついに来てしまいました…人生初のフランスです! そして記者人生“初”の海外女子メジャーは、いたるところに色鮮やかな花々が咲き、澄んだ池が広がるエビアンリゾートGCで開催される「アムンディ・エビアン選手権」です。わくわくな気持ちでいっぱいのなか、わたくし記者Aは会場に入りました!
私はジュニア時代、プロゴルファーを目指していました。恥ずかしながら、幼いころから海外の舞台で戦うことに憧れを抱いていたんです。それもあって、米国女子ツアーで活躍している選手たちがどんなコースで戦っているのかが気になっていましたし、実際にその現場をこの目で見たかった。いてもたってもいられず、プレスルームに荷物を置いて、急ぎ足で早速コースへ!
ここから先は、『自分がもしプレーをするとしたら』という私の見解となりますが、ぜひ最後までお付き合いください…。
第一印象は「フェアウェイに平らなところがない」ということです。エビアンリゾートGCのクラブハウス付近にはいくつか池があります。その池に向かってフェアウェイが傾いていたり、ちょうどドライバーで打ちたい位置にバンカーがあるなど、アマチュアの私からしたら「思い切りスイングができない」と身体が縮こまってしまいそう。フェアウェイの狙い所と、ボールが最後に止まる位置の読みがカギになりそうです。
ラフを見てみると、日本ではあまり見られないほどのシロツメクサや三つ葉、ほかにもいくつかの小さなお花が咲いていて、芝の量も多い。歩くのも少し疲れるほど、深くて重かったです。クラブヘッドが抜きづらそう…。ぜったいに入れたくない(笑)。実際にボールを置いた写真があるので、見てみてください! 同じことを思うはずです(笑)。
私がとくに「難しそう」と感じたホールは、インの16番、17番、18番。この3ホールを歩いたとき、「最後まで優勝者は分からないな…」。一筋縄ではいかない、というのが私の見解です。勝手ながら解説させていただきます(笑)。
■16番パー3
昨年大会では、当時アマチュアだった馬場咲希がホールインワンを達成して話題になりました。見た目からして「ティに立ちたくない」と思わせられるほどでした(笑)。グリーンは横長で段や数カ所にマウンドがあり、エッジから1.5メートル左手前からは急な下り斜面となっていて、池があります。深くてクラブヘッドが抜けにくいラフがあるためボールが止まる可能性はありますが、距離計算を1メートルでもミスすれば簡単に池ポチャとなってしまいそうです。
グリーン左側は『削られたの?』と思うほど狭いです。左側にピンが刺されたら“キャリー勝負”。右側に乗せてしまうと、スリーパットボギーの危険性が非常に高くなりそうです。
■17番パー4
右ドックレッグのホールで、2打目地点の右側には林が食い込み、左にはアゴがやや高いフェアウェイバンカー。ものすごい圧迫感で、「絶対に曲げちゃダメだ」というプレッシャーを感じます。右に打ってしまった場合、ピンが左側にささっていない限り、レイアップをしてパーを拾うことに必死になりそうです。ここではドライバーを無理に持たず、左のバンカー手前に刻もうと思います。…私は回らないですが(笑)。
■18番パー5
短めのパー5ではありますが、グリーン手前100ヤード以内の時点から、右側に大きく広がる池に向かってフェアウェイが傾いています。2オンを狙わずに、3打目を狙いやすいところに打っていきたい…。そこから100ヤード以内のウェッジショットでピンを狙えたらバーディチャンス!? なんて想像しながら見ていました。
ここで2オンを狙ったときに風が左から来ていたり、少しでも距離が足りなかった場合、池に落下しやすい。最後の1打まで気が抜けないようなセッティングだと思います。
この上がり3ホールはとくにスコアが動くこと間違いなし。優勝のためには耐えるが吉か、攻めるが吉か…。私は“耐えたもん勝ち”と予想いたします!
今年は日本勢10人が出場します。月曜日、火曜日、水曜日とみなさんの練習風景などを見させていただきました。みなさんに共通して感じたことは、ショット練習よりもショートゲームの練習量が多いこと。とくにパッティングですね。基本的なアドレス、ストロークが崩れないようにするためのドリル、キャディさんに動画を撮ってもらい、動きの確認など時間をかけてじっくりと行っていました。
果たしてどんな結果となるのか、とても楽しみです! 日曜日まで日本勢の取材をガンガン行って、その強さを伝えていきたいと思います!
<ゴルフ情報ALBA Net>
記事提供元:ゴルフ情報ALBA Net
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