二種免許の取り方を比較! 教習所vs一発試験のメリットとは?

イチオシスト

二種免許を取得する方法、おすすめはある?

「手に職をつける」という意味で、自動車運転免許の「第二種免許」は、非常に有用な免許です。
二種免許は、通常の運転に必要な「第一種免許」の上位免許に位置づけられているもの。タクシーやバスで乗客を乗せて運転するためには、該当する車種の二種免許の取得が必須です。
二種免許を取得する場合、教習所に通う方法と一発試験に挑戦する方法の2つがありますが、実際にはどちらを選ぶべきなのでしょうか。そこで今回は、二種免許を一発試験で取得した筆者の体験談をもとに、それぞれの特徴やメリット・デメリットを解説していきます。
教習所では技能試験のみ実施している

まず、教習所に通った場合の流れを簡単に見ていきましょう。
一般的に、免許を取得するために通う教習所には大きく分けて、公認と非公認がありますが、ここでは公認の教習所に通った場合を紹介します。(普通一種を交付された日から起算して3年以上経過した人が普通二種を取得する場合の流れ)
教習所に通った場合の流れ
1.適性検査を受ける
ドライバーの性格や心理状態を客観的に把握するための検査です。
2.教習を受ける
技能教習、学科教習を受けながら、二種免許に必要な知識・技術を習得します。
学科18時間、技能25時間(所持免許によって異なる)
3.卒業検定試験(技能のみ)を受ける
教習所で実施している路上検定試験(卒業試験)を受けます。合格すれば、教習所を卒業できますが、まだ免許は取得できません。また、学科試験は教習所では受けません。
4.本免許試験(学科のみ)を受ける
運転免許試験場で実施している本免許試験を受けます。合格すれば、免許を取得できます。教習所を卒業すると路上検定試験は免除されるため、学科試験のみ行います。
教習所に通うメリット
こうして見てみると手順が長いと感じるかもしれませんが、教習所に通いだせば、ほとんどの人が二種免許を取得できます。確実に免許を取得したいと考えるのであれば、教習所に通うことをおすすめします。
教習所に通うデメリット
デメリットは、なんといっても教習時間の長さです。技能教習は25時間(1日最大3時間まで)、学科教習は18時間の合計43時間もの教習を受ける必要があります。ライフスタイルによって異なりますが、卒業までにかかる時間は、早ければ2週間ほど。遅くても2~3ヶ月くらいと思われます。
また、費用は教習所によって異なりますが、おおよそ15~25万円かかります。
一発試験では学科試験を先に受ける

では、反対に教習所には通わずに、一発試験に挑戦した場合の流れを紹介しましょう。なお、教習所では、技能試験を受けてから学科試験を受けますが、一発試験では学科試験が先となります。
一発試験に挑戦した場合の流れ
1.学科試験を受ける
二種免許を初めて受ける場合には、学科試験に合格する必要があります。
2.本免許試験(技能のみ)を受ける
路上の指定されたコースを走行し、基準に達していれば合格となります。第一種免許では行われない、路上での転回などが第二種免許の試験では実施されます。
3.取得時講習を受講後に免許交付
はじめて二種免許を取得する場合、所定の取得時講習(路上走行とシミュレーター教習、応急救護など)を受講しなければいけません。この講習には合否はないので、受講すれば必ず免許が交付されます。
一発試験のメリット
教習所に通った場合と、一発試験に挑戦した場合とで比較してみると、免許を取得するまでの時間を大幅に短縮できることがわかると思います。
一発試験で、学科試験から免許交付までを最短で進んだと仮定すると、学科試験1時間、本免許試験約3時間、取得時講習16時間(8時間×2日)となり、日数にすると4日ほどで完結できます。
また費用についても、一発試験の場合、受験料4,800円と試験車使用料2,850円、免許証交付料2,050円、取得時講習料2万7,000円の合計3万6,700円がかかりますが、教習所に通った場合と比べても10万円以上は節約できることになるのです。
一発試験のデメリット
一発試験のデメリットは、技能試験の難易度が高い点があります。すでに免許を取得して普段から運転していたとしても、正確で漏れのない安全確認や確実な法規走行が求められます。具体的には、合図のタイミングや正確な走行位置、状況判断が必須となります。
合格するためには、かなりの練習が必要で、実際には2回、3回試験を受けるケースもあります。筆者の調べたところでは、18回目で合格できたという人もいました。

一発試験の技能試験実施日はかなり少ない点にも注意しよう

筆者が二種免許を一発試験で取得した際、技能試験を受けたときは、20代と50代の男性2人と一緒でした。
2人とも、学科試験を受けて合格してから本免許試験(技能試験)を受けるまでに、なかなか予約が取れず、2ヶ月ほど間が空いてしまったとのこと。
一発試験の場合、学科試験は土日祝日以外の毎日実施しており、予約がなくても受験可能です。しかし、技能試験は予約が必要な上、月に数回しか実施していないことがあります。特に、二種免許は一種免許よりも受験および取得者が少ないこともあり、週に1~2回ほどしか実施していません。
一日に受験できる人数も限られているため、すぐに定員に達してしまいます。そのため、学科試験に合格後、技能試験を申し込んでもかなり先の日程でないと本免許試験が受けられないのです。
試験場の担当者に、なんとかならないか聞いたところ、まれに受験のキャンセルが出るので、時々電話をして直近の予約状況を確認してほしいと言われました。「空きがあれば、試験日を早められるかもしれません」とのアドバイスをいただきましたが、二種免許は実施日が少なく、ほとんどキャンセルが出ないという話でした。
筆者自身も学科試験に合格してから、本免許試験を受けるまでに早くて43日後、じつに1ヶ月半ほど待つことになってしまいました。
試験の実施日は、各都道府県の運転免許試験場によって異なると思います。しかし、本免許試験を受けるまでに期間が空いてしまうのはデメリットになるかもしれません。

取りやすいのは圧倒的に教習所!

警視庁の運転免許統計によると、教習所を卒業して二種免許を取得した人は1万7,265人(MT・AT限定含む)だったのに対し、一発試験で取得した人は1,147人と、一発試験はかなりの少数派であることがわかります。
この数字だけで単純に結論は出せませんが、教習所に通った方が圧倒的に取得しやすいのは間違いありません。二種免許の取得に十分な予算が確保できる人や、教習所に通う時間的・距離的な余裕がある人は、確実性の高い教習所で取ることをおすすめします。
一方、教習費用を準備できない人や、教習所に通う余裕がない人は、一発試験に挑戦してみてもいいかもしれません。
ただし、前述の通り一発試験はかなりハードルが高く、少し練習しただけでは合格できません。運転に自信があっても、無理な挑戦は控えるべきというのが筆者の見解です。
教習所より安価に受験できるとはいっても、少なくても1回1万円前後の費用がかかるので、合格できる確信がなければ無駄になってしまいます。
試験に合格できるだけの交通ルール、法規走行をしっかり身に付けた上で、合格に確信が持てるときは、一発試験を検討してみるものいいかもしれません。



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