CB1000Fの走りが変わる! EZ-SHiFTERスイッチType-Rが好みのシフトフィールを実現

イチオシスト

シフトダウン時の自動ブリッピングなどCB1000Fの走りを進化せる製品が登場!
全日本ロードレース選手権や鈴鹿8耐などで活躍してきた寺本幸司氏が率いる寺本自動車商会(TERAMOTO)。
そのTERAMOTOの製品は、エンジンのクランクケース内の圧力を減圧することで空気抵抗を削減し、シフトダウン時のエンジンブレーキをマイルドにする効果を発揮する「T-REV」、燃料噴射量を適正化することで、そのエンジンが持っている本来の低中回転域トルクを引き出す「EZ+plus」などリリースし、多くのユーザーから高い支持を得ている。


これらは、長年のレースで得た経験やノウハウを生かしつつ、「より多くのライダーにライディングを楽しんでもらいたい」という寺本氏の想いを具現化しているのが特徴だ。
今回はCB1000Fのクイックシフターの動きをよりスムーズに、さらにはオーナーの好みの動きに調整できる『EZ-SHiFTERスイッチType-R』を紹介していこう!
そもそもクイックシフターとはどのような機能なの?

最近のミドルクラス以上のスポーツバイクは、クラッチ操作をしなくてもシフトアップ・シフトダウンを行なえるクイックシフターを標準で装備しているモデルも増えている。
クラッチレバーを握らずにシフト操作を成立させるための電子制御機能で、シフトペダルに加わった力をセンサーが検知すると、ECUが点火や燃料噴射をほんの一瞬だけ制御し、エンジンの駆動力を抜く。その瞬間にギヤがスムーズに噛み合い、アクセルを大きく戻さずとも素早く変速できるのが特徴だ。
加速中のシフトアップで効果が分かりやすく、変速に伴う加速の途切れを抑えられる。一方で、低回転・低開度のような条件では車種によって作動がぎこちなく感じることもあるため、状況に応じてクラッチ操作と使い分けるのが賢明だったりもする場合もある。
TERAMOTOのEZ-SHiFTERスイッチType-Rは
シフトフィーリングを自分に合わせて設定できる!?
TERAMOTOが開発したEZ-SHiFTERスイッチは、純正のクイックシフターから交換することで、シフトチェンジの操作フィーリングを大幅に向上できるアイテムだ。
さらに、シフターの作動タイミングをシフトアップ・シフトダウンともに10段階でセッティングできるEZ-SHiFTERスイッチType-Rも登場! 寺本氏をはじめスタッフが実走テストを繰り返し、対応車種ごとに専用設計しているのも大きな特徴だ。

CB1000F/SE用が早くもラインナップ!
そのEZ-SHiFTERスイッチType-Rに、ホンダCB1000F/SE用が早くもラインナップされた。
EZ-SHiFTERスイッチは、純正でクイックシフター機能が付いている車種の純正スイッチと交換、もしくは純正オプション品として取り付けることができる製品で、純正に対して内部バネレートを高め、さらにショートストローク化することで操作性を向上するのが特徴。車種専用設計なのでカプラーオンで取り付けも簡単だ。また、クイックシフターの作動は純正ECU内のプログラムを使用するので、プログラムのセッティングが不要なのも特徴となっている。
今回開発されたEZ-SHiFTERスイッチType-Rも、CB1000F/SE専用設計なのでカプラーオンで取り付けられ、純正の作動プログラムを使用する点は同じ。だが、EZ-SHiFTERスイッチType-Rは、通常では変更できないシフタースイッチの閾値(しきいち)を変更できるのが特徴なのだ。閾値を変えるとシフターの作動タイミングを変更でき、そのタイミングの変化がシフトタッチの違いとして体感できるというTERAMOTOのオリジナルパーツなのだ。

EZ-SHiFTERスイッチの内部はレースで実績のある高品質なパーツが使用されている。シフトロッドの動きはネオジム磁石を使用した磁気センサーで緻密に検知し、ショートストローク化することでシフトチェンジの操作性を向上している。
CB1000Fに合わせたシフトスイッチ内のスプリングがスムーズな操作性を実現
「シフトロッドにつながるシフトドラムを回転させてシフトチェンジするのですが、その回転させる力はエンジンごとでかなり異なるんです。メーカーはコストの兼ね合いもあってシフトスイッチ内のスプリングに汎用パーツを使うのが一般的ですが、このスプリングのバネレート(かたさ)を回転させる力と合わせてやると、スムーズな操作性を実現できるんです。
EZ-SHiFTERのCB1000F/SE用のスプリングは、テスト走行を繰り返して最適なバネレートに設定しています」と寺本氏。

スニーカーからライディングブーツまで、靴底の固さに合わせてシフトフィールを調整できる!
EZ-SHiFTERスイッチType-Rは、EZ-SHiFTERが実現しているスムーズなシフトチェンジを、ライダーの好みに合わせたタイミングに変更できるシステムだ。
SWアダプターType-Rのフタをマイナスドライバーなどで開け、SWを1プッシュすることでシフターの作動タイミングを10段階に変更できる。赤いLEDがシフトアップ、緑のLEDがシフトダウンの表示で、点滅1回がシフターの作動タイミングがもっとも早くなり、点滅回数が増えるほどシフターの作動タイミングが遅くなっていく。



「スロットルの回り方、ブレーキの入力感、シフトチェンジのフィーリングといった、手や足で触れて操作する所は、ライダーの感覚も鋭くなるんです。シフターの作動タイミングの違いは、ギヤが入る感触の違いとして一般的なライダーも体感でき、タイミングが早いとカチっとした硬さに、遅くなるとグニュっとした柔らかいシフトフィーリングとして感じられるんです」と寺本氏。
今回、CB1000F/SE用EZ-SHiFTERスイッチType-Rを開発するに当たって、本格的なスポーツ走行向きのライディングシューズから街で普段履きするスニーカーなど、さまざまなシューズを履いて実走テストを行なったという。
「プロテクションパッドなどを装備したライディングシューズは剛性も高く、作動タイミングを早くしたカチっとしたシフト操作がしやすいんです。一方で、普段履きのスニーカーのような柔らかいシューズでは、カチっとした感触は痛さとして感じやすいんです。
CB1000F/SEは街乗り、高速道路、ワインディング、サーキット走行と、ユーザーによって幅広く楽しまれるモデルだと思います。だから、幅広いライダー層が、さまざまな状況で最適なシフトフィーリングを体感できるよう、実走テストを繰り返してセッティングしています。
シフトフィーリングが気持ちよくなれば、ライディングももっと楽しくなります。CB1000F/SEユーザーにも、EZ-SHiFTERスイッチType-Rのシフトフィーリングをぜひ体感してほしいです」
純正クイックシフター未装着車には別途パーツも必要
EZ-SHiFTERスイッチType-Rは車種専用設計なので、CB1000S/SEも車種専用のカプラーオンで確実に装着できる。ただし、純正のクイックシフターを取り外して装着するのが基本となるので、純正クイックシフターを装備していない車両は、HONDA純正シフトアームが別途必要となる。

さらに、純正クイックシフターを装備していない車両にEZ-SHiFTERスイッチType-Rを装着する際は、クイックシフターの設定と初期化を行なう必要がある。その作業を行なう際に、HONDA純正カプラー、もしくはTERAMOTOのSCSカプラー6Pタイプ1”品番:SCS-1”のどちらかが別途必要となる。

また、純正ステップにEZ-SHiFTERスイッチType-Rを取り付ける場合、通常の正ネジ/逆ネジのシフトロッドから、正ネジ/正ネジのシフトロッド130mm(別途)への変更も必要となる。

人気のEZ+plusに対応車種が追加。CB1000F/SE用も開発中!

先述した、エンジンが持っている本来の低中回転域トルクを引き出すTERAMOTOの人気アイテムEZ+plus。そのCB1000F/SE用も鋭意開発中とのことで、こちらも完成が楽しみだ。
また、最新型AFセンサーに対応した、JA65ハンターカブ、JB04DAX、JA60クロスカブ、JB03モンキー、KF54 ADV160、MC51 CBR250RR用のEZ+plusの開発が完了。こちらは3月頃に発売開始予定だ。
(編集協力:株式会社寺本自動車商会)


※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
