【続報】「5分でフル充電」は本当だった! ドーナツラボの全固体電池、第三者テストで驚異の性能を実証
イチオシスト
先月、「5分でフル充電可能」とぶち上げて世界中を騒然とさせたフィンランドのテック企業、ドーナツラボ。懐疑的な声が上がる中、なんと公的な第三者機関のテストにより、その「全固体電池」の規格外の性能が正式に裏付けられたのだ。冷却装置なしで7分フル充電を達成したというこの技術は、本当にEVのゲームチェンジャーとなるのか? 驚愕のテスト結果をお届けする。
さて、いよいよ現実味を帯びてきてエキサイティングになってきた。先月、我々はドーナツラボ(Donut Labs)が「空っぽから5分でフル充電できる」と主張する、量産準備の整った全固体電池のニュースをお届けした。
そして今、このフィンランドのテック系スタートアップは、あの発表の後に寄せられた、えーと……「懐疑的な声」を受けて、フィンランドVTT技術研究センター(※1)による第三者検証が行われ、見事に実証されたと発表したのだ。
テストでは、0から80パーセントまでの充電が4分半で完了し、フル充電にはわずか7分強しかかからなかった。これは実質的に「11C」のCレート(充放電率)を意味する。11Cとは何かって? できるだけ簡単に説明しよう。これは、バッテリーを空からフルまで1時間で充電できる速度を基準とした割合だ。例えば、1Cは1時間、5Cは12分(60分÷5)といった具合である。
背景を説明すると、従来のリチウムイオンバッテリーは、アクティブ冷却(※2)を行っても通常1Cから3Cでしか充電できない。ドーナツラボによれば、今回のテストで、同社の全固体電池が「アクティブな温度制御なしでも、驚異的な充電レートに耐えられる」ことが証明されたというのだ。
実際、セルは1C、5C、11Cのレートで、2種類のパッシブ冷却(※3)環境下でテストされた。1つ目は、軽く圧縮された2枚のアルミニウム製冷却プレートで挟み込む方法。もう1つは、底面の冷却プレート1枚のみに取り付ける方法だ。
充電レートを5Cに下げた場合でも、バッテリーセルは9分半で80パーセントの充電状態に達し、12分強でフル充電を完了した。
ただし、ここで注意すべき点は、これが「単一のセル」でのテスト結果であり、ドーナツラボ自身も「バッテリーパック全体でのセルの挙動を直接シミュレートしたものではない」と述べていることだ。とはいえ、必要な冷却が少なくて済むということは、バッテリーパックの構造をよりシンプルに、小さく、そして軽くできることを意味している。
「高い圧縮圧力を必要とし、充電サイクル中に最大15〜20パーセントもの体積変化を起こす他の全固体電池とは異なり、ドーナツ・バッテリーは特別な圧縮も、大規模な冷却装置も必要としません」と、ドーナツラボのCEO、ヴィッレ ピーッポは語っている。
「これにより、バッテリーパックの構造が大幅に簡素化され、コスト効率が高くパワフルで、エネルギー密度および出力密度の点で従来のリチウムイオンバッテリーよりも優れたソリューションが可能になるのです」
この研究のさらなる結果は、今後数週間のうちに発表される予定だ。続報が入り次第、またお届けしよう。
【補足・注釈】
※1 フィンランドVTT技術研究センター: 欧州最大級の公的な応用研究機関。新技術の独立検証などにおいて極めて高い信頼性と権威を持つ。
※2 アクティブ冷却: 冷却水やファンなどの動力を使って、強制的にバッテリーの熱を奪うシステム。現代のEVには必須の装備だが、重量とスペースを取る。
※3 パッシブ冷却: 動力を使わず、金属の冷却板(ヒートシンク)などを通した自然放熱のみで熱を逃がす仕組み。
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=海外の反応=
「トップギアの計算にはちょっと問題があると思うぞ。もし5Cが12分なら、10Cは6分になるはずだ。だから、6分と12分の間にある7分(強)なら、11Cになるわけがない。実際には約8Cくらいだろうね」
「この技術にはまだいくつもの疑問符が残っている。決定的なのは、エネルギー密度が未公開のままであること。それに、セルが90℃に達した時点で安全のために充電テストが中断されているんだ。でも、記事にある通りパッシブ冷却(動力なしの放熱)での結果だから、まだ可能性は秘めているかもしれないな」
「すごいな。現実の世界で実用的な製品になるにはまだ長い道のりがあるだろうけど、少なくとも有望には見える。さあ、次はトヨタの出番だぞ…」
「耳をそばだてて、目を皿のようにして(続報を)待ってるよ」
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
