3万人にも及ぶ無差別虐殺 母娘の逃避行 韓国現代史の闇 「済州島四・三事件 ハラン」公開決定
イチオシスト
3万人にも及ぶ無差別虐殺が繰り広げられながらも、長らく語られてこなかった「済州島四・三事件」を題材に、母と娘の命がけの逃避行を描いた韓国映画「済州島四・三事件 ハラン」が、2026年4月3日より劇場公開されることが決まった。
「済州島四・三事件 ハラン」は、1948年4月3日に起こった、外国勢力による干渉に反発した済州島の一部島民が武装蜂起したことに端を発した、「済州島四・三事件」を背景とした作品。政府が同年10月から海岸線より5キロ以上離れた地域を「敵性区域」とみなし、“出入りする者は無条件に射殺する”という布告文を発令した。村民たちは難を逃れるため、漢拏山(ハルラサン)を目指す。一時的に村を出ることになったアジンは、村に残した6歳の娘ヘセンのことが心配でたまらない。その頃、村では韓国軍が老人たちを容赦なく射殺していた。生き残ったヘセンは、母を捜してひとり山へと向かう。奇跡的に再会した母と娘は、生き延びるため命がけの逃避行を始める。
長らく闇に葬られてきた「済州島四・三事件」をテーマに本作を監督したのは、商業映画の脚本家としてキャリアを積んだハ・ミョンミ。移住した済州島で、名もなき女性の犠牲者たちの姿を描きたいと企画し、史実を基に母と娘の物語を完成させた。全編が済州島で撮影されている。主人公のアジンを演じるのは、天才子役としてデビューし、演技派女優へと成長したキム・ヒャンギ。「神と共に」2部作で第39回青龍映画賞の助演女優賞、「無垢なる証人」では第39回韓国映画評論家協会賞の最優秀女優賞を受賞するなど、その演技力が高く評価されている。いつの時代も罪のない“弱き者”たちが翻弄される姿を描き出す。
ハ・ミョンミ監督、キム・ヒャンギのコメントも公開された。コメントは以下の通り。
【コメント】
■ハ・ミョンミ(脚本・監督)
『済州島四・三事件 ハラン』を準備する中で、済州島四・三事件の歴史が日本に定住した済州の人々の時間とも深く繋がっていることに直面しました。あいち国際女性映画祭での最初の出会いが日本公開にまで繋がった今の過程は、歴史的文脈の中で私にとって特別な縁のように感じられます。今回の日本公開を通じて、済州島四・三事件の記憶が国境を越え、日本だけでなくより多くの場所へと繋がっていくことを願っています。
■キム・ヒャンギ(俳優)
あいち国際女性映画祭での出会いが素晴らしい記憶として残っていましたが、こうして日本の劇場公開にまで繋がることができて本当に幸せです。韓国の重要な歴史の一部に興味を持ってくださり感謝します。日本と韓国の優れた作品が交流し、互いに良い影響を与え合えることを願っています。
【作品情報】
済州島四・三事件 ハラン
2026年4月3日(金)ポレポレ東中野ほか全国順次公開
配給:シネマスコーレ、MYSTERY PICTURES
©Whenever Studio
記事提供元:映画スクエア
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