技術向上だけでなく人間的な成長や国際経験の重視に共感 JGAと手を組み“アマ日本代表”を支援するユニクロの次世代ゴルファー育成に対する想い
イチオシスト
アマチュアゴルフの日本代表であるJGA(日本ゴルフ協会)ナショナルチームは、今週末まで、オーストラリア・パースで合宿を行っている。時には最高気温が40度に達する暑さのなかで汗を流す彼らが着用するのは、昨年からJGAとパートナーシップ契約を結ぶユニクロのウエアだ。グローバル企業であるユニクロがなぜJGAやナショナルチームの活動に協力しているのか。そこには次世代育成に対する共通の想いがあった。
ユニクロとゴルフという意味では、米国男子ツアー通算14勝のアダム・スコット(オーストラリア)との契約が広く知られている。両者の関係はすでに10年以上続いている。その間、スコットは何度もJGA主催の「日本オープン」に出場するため来日。ジュニアクリックなどのイベントを開催してきた。そのなかで徐々に育まれてきたのがユニクロとJGAの関係だった。
ユニクロと『UNIQLO・一般財団法人ファーストリテイリング財団』(以下、FR財団)ではスポーツを通じた次世代育成に力を入れており、「JGAが長年、発掘から育成までのレールを敷いて行ってきたナショナルチームの活動に共感し、一緒にやっていきたいと思うようになりました」(グローバルマーケティング部スポーツプロジェクトチームの坂井真梨子さん)
競技力の向上だけでなく、人としての成長、自分のキャリアを自分で考えられるようになることを重視している点に特に共感。一緒にやっていきたいという思いがスポンサーではなく、パートナーシップという契約に繋がった。
今回の合宿中、ナショナルチームの岩本砂織テクニカルコーチと話をする機会があった。「技術を詰め込むことより、今自分がどこにいて何をすればいいか、目標設定が大切で、今回の合宿はそれが分かるプログラムになっています。選手たちには人間的に成長してほしいですね」。岩本コーチはこうしたナショナルチームの活動内容を予備軍ともいえる各地区の強化選手や指導者に伝える役目も担っている。話を聞きながら大きくうなずく坂井さんの姿も印象的だった。
また、競技力の向上、人間的な成長の両面で、若い選手が国際経験を積むことを重視しており、これはFR財団にも、スコットの考えにも共通する部分でもある。今回の合宿には財団の支援により、各地区の強化選手による大会「ユニクロジュニアゴルフカップ2025/8地区対抗戦」で優勝した小川琥太郎(大阪学院大附高)と佐藤小洛(明徳義塾高)の男女各1人がオーストラリアでの大会やナショナルチームの合宿に参加した。これはFR財団の支援により実現したものだ。
「みんなができるわけではないですけど、そういうチャンスを得られる選手をいかに増やせるかが大事だと思っています。JGAの皆さんに今何が足りないのか、何が必要なのかを伺いなら、次にどんな活動ができるのかを一緒に考えていきたいと思っています」(坂井さん)。ユニクロのようなグローバル企業がこうした機会を与えてくれるということは、多くのジュニアたちにとっての勇気や希望、新たな目標にもつながる。こうした活動が多くの人たちに伝わることでその力はさらに大きなものになるに違いない。(文・田中宏治)
<ゴルフ情報ALBA Net>
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