氏神って、土地に住む人たちの祖先なの?もとは祖先神だったが、その後変わった?【図解 神道】
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イチオシスト
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氏神という言葉には、3種の意味が含まれる
多くの神社が氏子区域というものをもっています。この区域に住む人は、その神社(御祭神)にとって氏子であり、区域の住民はその神社(御祭神)を氏神として崇拝するのです。つまり、氏神と氏子は地縁で結ばれているわけです。その土地に引っ越してきた者は新たな氏子になりますし、転出した時は、新しい土地の氏子になるわけです。
しかし、氏神の本来の意味はそういうものではありません。その名前の通り、氏(氏族)を守る神様でした。たとえば、宮中の祭祀に携わっていた中臣(のちの藤原)氏や忌部氏は、それぞれ祖先神であるアメノコヤネ(天児屋根命)・フトダマ(布刀玉命)を氏神として祀っていました。また、物部氏はウマシマヂ(宇摩志摩遅命)、賀茂氏はカモタケツヌミ(賀茂建角身命)を祖先神とし、この神を祀る神社を氏神神社として崇拝していました。
氏神の性格の変化には、平城京などの都市の出現が関係しているとされます。貴族や官僚たちが都市の中心部に居住するようになったため、氏神を祀る故郷の神社との関係が薄くなってしまったというのです。さらに平安後期、武士の台頭が氏神の性質を大きく変化させました。
貴族たちは武士の荘園の警備を任せていましたが、武士たちは荘園に祀られていた鎮守社(荘園を守護する神様を祀る社)を氏神のように崇拝したのです。こうしたことから、地域を守る産土神と氏神が混同されるようになり、現在の氏神の信仰が成立したのです。
出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 神道』監/渋谷申博
記事提供元:ラブすぽ
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