脱印鑑時代に1.5万本売れるSirusiの「デザイン印鑑」 文字を“構造”として捉える新作2種を発売
イチオシスト
行政手続きのデジタル化が進み、「脱印鑑」が加速する現代。その逆風をものともせず、印鑑を「義務で使う道具」から「自分らしさを表現するアイテム」へと昇華させ、支持を広げているブランドがある。Sirusi(シルシ、兵庫県尼崎市)が1月27日に、新作デザイン印鑑「エンソー印グラフィー」と「ルート印グラフィー」の2種を発売した。
いずれも日常の風景や文化から着想を得たモダンなタイポグラフィーが特徴。「エンソー印グラフィー」は、日本庭園の「円窓」からインスパイアされたデザイン。円窓が持つ静かなたたずまいや余白の美しさを、印影の中に再現した。文字を単なる記号ではなく、線と配置による構造として再構成することで、洗練された印象を与える。
一方、「ルート印グラフィー」は、都市の幹線道路や地域道が網の目のように連なる「地図の構造」がモチーフ。文字をリズミカルな線でつなぎ、まるで現代アートのようなグラフィカルな印影を実現している。どちらも個性的でありながら、実印や銀行印としても登録可能な実用性を兼ね備えている。
新作は、Sirusi公式オンラインストアhttps://www.sirusi.jp/での受注生産。天然木材や耐久性に優れたチタンなど、好みの素材を選んでオーダーができる。価格は8000円(税込み)から。
Sirusiの創業は、くしくも「脱印鑑」という言葉が社会に広まり始めた2018年。代表の盛佳男氏は、手続きの効率化を肯定しつつも、文化としての印鑑が消えてしまうことに危惧を抱き、「選ばなければならないもの」を「自分で選びたいもの」へ変える挑戦を続けてきた。
その姿勢は多くの共感を呼び、2025年12月には「OMOTENASHI SELECTION 2025」を受賞。デザイン性だけでなく、日本の伝統を現代にアップデートする姿勢が国内外で高く評価されている。
効率化が進む社会だからこそ、あえて「押す」という行為にこだわりと愛着を持ってみるのもいいかもしれない。
記事提供元:オーヴォ(OvO)
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