北海道・江別市ってどこ? 札幌の隣”地味すぎる街”のツーリングスポット

イチオシスト

北海道にはライダー憧れの絶景ロードが数多くありますが、その裏で「まあ、ここはいいか」と素通りされる街も同じくらい存在します。札幌の隣にある江別市は、その代表格でしょう。観光名所は少なめ、峠もなし、名前を聞いてもピンと来ません。正直、話題性では完全に負け組です。それでも、そんな街にも何かしら良さはあります。たぶん。いや、あるかもしれません。派手さゼロ、刺激控えめ。地元ライダーが自虐たっぷりで、江別市の地味すぎる魅力をお伝えします。
気が付くと通り過ぎている街

江別市は札幌市の東隣に位置し、都市の利便性と豊かな自然、そして独自の文化が調和したまちです。石狩川と千歳川に抱かれたこの地は、古くから交通と産業の要衝として発展してきました。カッコつけて説明するとこんな感じですが、たいていは「札幌の隣。以上」で終わります。札幌に近すぎて特急も止まらない。大半は「気が付いたら通り過ぎていた」。それが江別なのです。
※営業時間などは各ホームページからご確認ください。
江別市の歴史をひも解く「江別市郷土資料館」

まずは江別市の歴史を知るために、江別市郷土資料館を訪れましょう。その歴史は古く、宅地開発をすると縄文時代の土器が出土するほど。石狩平野に位置し、石狩川が流れる環境は、縄文人にとっても住みやすかったのでしょうね。
https://www.city.ebetsu.hokkaido.jp/site/kyouiku/3022.html
原始の森を歩く「野幌森林公園」

野幌森林公園は地元で「原始林」と呼ばれています。面積は約2,000ヘクタール、札幌市・江別市・北広島市の3市にまたがり、太さが1mを超える大木も多く、大都市に近い森林としては驚くほど原生的で、開拓以前の自然の様子を知ることができます。野幌森林公園に近いエリアの小中学校の校歌には、必ずと言っていいほど「原始の森」という歌詞が入っています。

名物グルメもなし。あるのは延々と続く遊歩道と、たまにすれ違うガチ勢のハイカーだけ。それがいいんです。耳をすますとアカゲラやクマゲラが木を突く音が聞こえ、さまざまな野鳥が飛び交っています。ヒグマは生息していないので、襲われる心配はありません。手頃に北海道の自然を楽しみたい人にピッタリな場所です。
https://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/skn/environ/parks/nopporo-prefecturali-nationalpark.html
レンガに刻まれた歴史「江別の煉瓦建築めぐり」

札幌の旧道庁(赤れんが庁舎)をはじめ、北海道各地にはレンガ造りの建物が数多く残されています。その中心的な生産地が江別市野幌地区で、ここで作られたものは「野幌れんが」として知られてきました。現在も市内には江別市「歴史的れんが建造物保存活用事業」の一環として、400棟を越える煉瓦造りの建造物が保存されています。
商業施設ËBRI (エブリ)

ËBRIは、野幌エリアにある「ちょっと意識高い系」を装ったスポットです。もともとは赤レンガ工場で、道内の建築を支えたレンガ産業の誇りを伝えています。館内にはワインショップ・飲食店、ЁBRI STOREなど、個性豊かなお店が出店。観光案内所も併設されています。
https://www.tabirai.net/localinfo/article/article-46565/
江別市ガラス工芸館

江別市ガラス工芸館は、老舗レンガ工場「北海煉瓦合資会社」の代表だった故・石田惣喜知氏の邸宅を改修し、1994年に開館しました。2004年からはガラス工芸家・柿崎均さんがアトリエとして活動し、制作の様子を見学できるほか、作品の鑑賞や購入、体験制作も可能です。館内には調味料入れやガラスの椅子、氷のようなグラスなどユニークな作品が並んでいます。映画の小道具としても使用されました。
https://www.city.ebetsu.hokkaido.jp/site/kyouiku/3020.html
ノースライブコーヒー

「ノースライブコーヒー」の看板商品は、2008年の北海道洞爺湖サミットに採用された『プレミアムブレンド』です。世界の賓客をもてなした一杯として知られ、現在も売り上げの約半分を占める人気商品。赤レンガ造りのレトロな建物に足を踏み入れると、焙煎したての豆の香ばしい香りが広がります。半熱風式焙煎で仕上げたコーヒーは、まろやかな口当たりと深いコクが特徴。江別を代表する一杯として長く愛されています。
https://www.instagram.com/northlivecoffee_ebetsu
江別の小麦で作る美味しいもの

江別市は道内有数の小麦産地です。北海道産小麦は外国製小麦に比べて香り豊か。ハルユタカや多収量品種の「きたほなみ」やパン用超強力粉「ゆめちから」、ハルユタカの遺伝子を持った「春よ恋」といった品種が生産され、麺やパン、スイーツなどさまざまな食材に利用されています。
パン屋ねこのさんぽ

大麻エリアの「パン屋ねこのさんぽ」は、北海道産小麦100%を使用し、素材もできるだけ北海道産や江別にゆかりのあるものを選ぶベーカリーです。看板商品「ねこぱん」は、北海道産牛乳で仕込んだ生地にカラメルソースとプリン味クリームを重ねた人気商品です。ハロウィン限定だったチョコ味の「くろねこぱん」もレギュラーに加わり、いつも仲良く並んでいます。購入の際は「一匹」と数えるのも楽しいです。
https://www.instagram.com/panyanekonosanpo
えべたこ

「えべたこ」は、江別や札幌のイベントに出店する“たこ焼き専門”のキッチンカーです。江別産小麦粉と北海道産タコを使い、箸で食べるほどトロトロな食感が魅力。出汁を多めにした失敗作から生まれた生地は、茶碗蒸しのようなコク深さ。定番のほかチーズやねぎ塩など多彩な味も人気で、大阪に負けない美味しさとリピーター続出です。
https://ebetsutakoyaki-ebetako.shopinfo.jp
魅力的な地味シティ

江別の魅力は伝わりましたか。原生林で木を突くアカゲラの声を聞き、レンガ建築やねこぱんに心を奪われると、地味街の魅力にハマります。派手じゃなくてもいい。江別は通り過ぎるライダーを引き止める街なのです。


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