タイトリスト『ボーケイ・デザイン SM11』ウェッジ、2月20日デビュー【打ってみた】
イチオシスト
ウェッジの絶対王者が、さらなる高みへ。アクシネット ジャパン インクは、世界中のツアーで使用率No.1を独走するボーケイウェッジの最新作『SM11』を「2月20日に発売する」と発表。今週開催のPGAツアー「ザ・アメリカン・エクスプレス」でツアーデビューを飾る今作は、ボブ・ボーケイが提唱するウェッジプレー成功のための3要素(①理想的なコンタクト、②正確な弾道コントロール、③最適なスピン)をかつてないレベルで具現化したとか。
「すべては“コンタクト”から始まります。プレーヤーに最適なバウンスとグラインドを見つけることで、溝の下から2番目~5番目の間で理想的にコンタクトすることができます。そうすれば、弾道もスピンも自然と望ましいものになります。低くコントロールされた弾道と優れたストッピングパワーは、偉大なウェッジプレーヤーたちが信頼する性能で、それがすべてのボーケイウェッジに息づいています」(ウェッジMDのコーリー・ジェラード氏)
■同一ロフトは重心を統一し、正確な弾道コントロール
今作最大のトピックの一つが、徹底した重心管理だ。従来は、同じロフトであっても選択するグラインドの違いによって重心位置にわずかな差が生じていた。『SM11』では、同一ロフト内であればすべてのグラインドで重心(CG)位置を統一することに成功。これにより、どのソールを選んでも打感や弾道コントロールの一貫性が保たれ、自信を持って目標を狙うことが可能になった。
さらに、44~52度のローロフト/54~56度のサンドウェッジ/58度~60度のハイロフトと、3段階で重心高さを設定する「プログレッシブCG設計」も健在で、溝もそれぞれに最適な形状を採用して、番手によって最適化されている。
■溝体積5%アップと新テクスチャーで強烈スピン
スピン性能に関しても、驚きの進化が隠されている。精密な製造プロセスにより、スコアライン(溝)の容積を前作SM10比で5%拡大。これにより、ラフや濡れた芝といった悪条件下でも水分やデブリの排出能力が向上し、安定したストッピングパワーを発揮する他、ボーケイ氏の主義から「溝の100%全数検査」を行っている。
また、新たに導入された「ディレクショナル・フェース・テクスチャー」にも注目したい。フェース表面の微細なテクスチャーをリーディングエッジ方向へ傾けて配置することで、ボールとのコンタクト時間を延長。グリーン周りの繊細なアプローチで、より高いスピンコントロールを実現した。この溝には高周波熱処理が施されており、未処理の溝に比べて約2倍の耐久性を誇るというから、最高性能を長く維持できる点もゴルファーには朗報だろう。
■ツアーの熱狂を反映し「ローバンスK」を採用
昨季はPGAツアーで使用率56%で26勝。また、JGTOでも使用率45%で12勝をマークしたボーケイウェッジ。昨年のメジャー制覇を支えたプロトタイプをベースとしたローバンスKと呼ばれる【.06K】や、アイアンのストロングロフト化に対応する 【44.10F】を新たに追加。さらに、ハイバウンスの代名詞であるKグラインドのロブウェッジは、バウンスを14度から12度へ微調整するなど、現場のフィードバックを反映させており、税込価格は29,700円だ。
前作『SM10』の『52.08F』と『58.12D』を長く使う記者も『SM11』を試してみた。ボーケイの基準では「75ラウンド以上」が溝の摩耗(替え時)の基準で、記者の『SM10』はそこに達しておらず、打ち方次第でビタッと止まるためスピン不足は感じていなかった。が、『SM11』は一球目から明らかなスピンの入り具合で、フェースに乗る時間が強烈に長く、音も低く打感も超ソフトに感じる。
■同じ「Dグラインド」でも打ち出し低めに
「スピードを抑えた距離の短いアプローチでコレなら、フルショットだとスピン量が多過ぎてショートするかも…」と内心不安に思ったが、タイトリストのフィッターに合うグラインド(58.12D)やシャフトを選んでもらうと、低めにゆっくり飛びつつ狙った距離をしっかり出せて安心した。また、同ロフトで重心高さを揃えた設計変更を、記者の腕前でも体感できた。
前作『SM10』のDグラインドはソール下部の肉盛りが大きいため、同じ58度の中でも最も低い重心位置だったそうが、今回はそこが全て揃ったせいか、『SM10』より『SM11』の方が出球が低めになることを実感。フェースのテクスチャーによるスピン量アップの効果かもしれないが、「ミスに強いDグラインドがさらに武器になる」と確信した。(編集部M・K)
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