世界で1000万再生!SNSでバズってた「謎の調理器具」を使ってみたら…
イチオシスト
アイキャッチ画像・記事中画像撮影:筆者
「ハンギンググリル」…確かにこいつはバズるわ

出典:YouTube
まだまだ世の中知らない調理器具があるもんです。
最近筆者が見て驚いたのが、海外YouTuberの累計1,000万回以上も再生されているという、驚異のバズり動画に出ていた「ハンギンググリル」というアイテム。

出典:Amazon
巨大な寸胴鍋のような本体に、数十本の串を吊るして焼くという豪快な道具なんですが、興味本位で調べてみたら、なんと、Amazonでフツウに買えるじゃないですか……?
今年最初の無茶ぶりキタか…?

バズるだけのインパクトがあるし、実際便利そう。炭火だから、キャンプとの親和性も高そうですよね、なんて編集部に冗談半分で話してみたら、「菅井さん、やりましょう!」と。(涙)
届いてみたら、その大きさに圧倒される巨大グリル。これは、今年最初の無茶ぶりがキタかも……? とはいえ、活用法もいろいろありそうなコイツ、覚悟を決めて?レビューします!
ハンギンググリル

「ハンギンググリル」はこんな調理器具

「ハンギンググリル」は付属品もたくさんのボリューミーなパッケージです。グリル関連にそのオプション。さらには串、トング、ソースを塗るためのハケや、食材を固定して串を打つためのホルダーまでついてきます。
そのあらましを見ていきましょう。
とりあえず、本体は超巨大サイズ!

バケツと見まごう本体は、一見するとソロストーブにも見えるほどの大きさで、直径44.5×高さ81.5cmと巨大サイズです。隣のイスと比べてみると、その大きさが分かるでしょうか。

車載時はこんな感じ。右側の茶色い段ボール箱が「ハンギンググリル」で、左側のほぼ同サイズの白い箱は「フジカハイペット」という灯油ストーブが入っています。
「ハンギンググリル」をキャンプに持って行くとなると、他の調理手段は選べないレベルの大荷物になりますね……。

本体の材質はステンレス鋼ながら、重量はそれほどでもなく、こんな風に無理なく片手で持てる程度。運搬自体はそれほど大変に感じませんでした。
組み立ては直感的に行える
パーツは多いものの、分かりやすい構造なので特に難しくもなく、組み立て自体は直感的に行えます。

本体の内部は、「灰受け皿」と水を溜めて脂を受け止める「オイルパン」がそれぞれ独立した構造で、後始末はラクそう。
灰受け皿には「炭バケツ」と呼ばれるパーツを画像のように乗せ、ここに炭を詰めて熱源とします。ここからの輻射熱でこんがりと食材を焼くわけです。
脂が落ちる構造がヘルシーだし、商品ページには「無煙」とあり、この点も興味深いところ。
専用串+食材固定ホルダーが肝

そして「ハンギンググリル」を最も特徴付けるパーツがこちらです!
木製ハンドルの専用肉串が20本と、これらを吊るした状態で固定するスタンドが付属しているんです。セットしてみるとご覧の大迫力で、思わず笑っちゃうビジュアルに。

串の固定方法は、スタンドのスリットに挿し入れるだけ。
串をセットし終えたら、中央部の空洞にもストーブカバー(フタ)をします。内部の輻射熱を逃さない、なかなか合理的な設計に思えます。
網焼きグリルとしても使える

上部には、付属のグリルネットもセット可能です。こちらを使う時はストーブカバーを外すことで、シンプルな網焼きグリルとして使えます。
吊るすのに適さない薄切り肉での焼き肉や、逆に大きい塊肉なんかは、この方法が良さそう。
いざ、ハンギング調理をしてみた!

それではいよいよ、キャンプで「ハンギング」調理を実践! まずはスタンダードにBBQから。
オイルパンには水を注いでおく

組み立て後でも前でもいいのですが、オイルパンには300ml程度の水を注いでおきます。
この水が垂れてくる脂を受け止め、煙の発生を抑えてくれて、後始末もラクになるはず。
いよいよ炭に着火!

お次は、炭バケツに少し火のついた炭を入れてさらに着火します。
着火方法については特に説明書にも記載がなく、筆者はいつも通り新富士バーナー「パワートーチプロ」で一気に着火しました。
バーナーの火はサイドのメッシュ面からも通るので、3分ほどで簡単に着火します。
関連記事:【火力10倍】新富士バーナー「パワートーチプロ」の着火スピードが規格外すぎる【私的神アイテム】

チャコールスターター等で完全に着火してから、バケツに詰めるのでもOK。構造的には、着火剤を下に置いてから炭をバケツに詰めれば、それだけでもすんなり燃えたかもしれません。
完全に着火したら、本体を載せてフタを閉じ、温度を上げていきます。
食材を串に刺していく

十分温度が上がるのを待つ間に、肉や野菜など食材を細かく切って、串に刺す作業を行います。
付属の「食材ホルダー」に食材をセットしてフタを締め、隙間から串を刺せば、綺麗に刺さるのに驚き! コレ、手を怪我しにくいし、なかなかホスピタリティが高い付属品です!

筆者は3人家族なので、さすがに20本全部とはいきませんでしたが、ステーキ肉・ソーセージ・野菜類など、15本ぐらい作成。それでもかなりボリューミーな感じにでき上がりました。

最後はいよいよ、食材を刺した串を串スタンドに吊るし、調理の準備が完了! 手で持ち上げた時点では割としっかり安定しており、期待感MAXです!
いざ食材に火入れ!

串を打っている間に、内部はすっかりアチアチの状態に。オーブンそのものですね。

串ごとスタンドセットしたら、ストーブカバーでフタを。ここまでの過程は想像以上に簡単。
スタンドのホルダー部分がゆるいとか、串から食材が抜け落ちるのでは、といった不安もあったのですが、ここまでは「動画そのまんま」の流れ。
ただ実際のところ、映えさえ気にしなければ、スタンドを先にセットしてから串を一本ずつ吊るしていく方が、作業としてはスムーズだと感じました。

あとは待つのみ。10分ほど放置します。炭に脂が落ちないので、確かに煙は全く出ません。
が、しばらくしますと、「ボトッ……」? 変な音がします。しかも立て続けに。
「ボトッ」??? ボトッて何!? 異変を感じた筆者が中を見てみると……!
まさかの衝撃結末…!

内部を見て驚きました。
ご覧の通り、肉類が歯抜け状態に。そうです、全部串の先端から滑り落ちていたんです。というか、気づいた段階でもどんどん真下に滑り落ちている真っ只中という……。
残ったものは10分程度でしっかり焼けたのですが、大きな肉類が目の前でズルズルとオイルパンの水に沈んで行く様は、なかなかのインパクト。

とりあえず、サルベージした肉類はグリルネットで焼き直し、なんとか事なきを得ました。
今回、いろいろ原因を考えたのですが、脂の多いステーキ肉とベーコンを中心に落ちていたのを考えると、脂が滲み出て滑り落ちた可能性が。
一方で、パプリカやマッシュルームも落ちており、加熱で水分が抜ける野菜もまた、刺した穴がゆるんで落ちてしまう気がします。

出典:Amazon
ただ、YouTubeの「ハンギンググリル」動画は、ほぼ全て海外からの投稿。なので、食文化の違いによる暗黙の了解的な、「吊るしても落ちない刺し方や食材のチョイス」とか「カットするサイズ」などのコツがあるのかもしれません。
他の「ハンギンググリル」をECサイトでいろいろ調べるも、食材が落ちないギミックなど構造上の違いは見当たらず……。
初心者が使いこなすにはハードルが高く、串の先端に装着するストッパーなんかがあれば最高なんですが。
他の活用方法も試してみた
炭焼きグリルで肉塊を焼く

気を取り直して、グリルネットを使った網焼きグリルも試してみましたよ。
今回は鶏モモ肉を使ったタンドリーチキンを。どう考えても吊るせない大きいサイズは網焼き一択。遠火ながら火力はあるのが理想的で、めちゃくちゃ美味しそうに焼けました!
石窯代わりにナンも焼けるか…?

続いては、タンドリーチキンから連想したアイデア。インド料理のタンドリー窯のように、「貼り付け調理」ができるかを試してみます。
無印良品の「フライパンでつくるナン」を使って、生地を捏ねて貼り付けてみましたよ。火力が強いので、これも期待できそう!

うまく焼けました! グリルネット上で加熱調理もできるので、同じく無印良品のレトルトカレーを温めて……本格インドカレーセットがこれ1台で完結します。
ただまあ「ハンギンググリル」本来の趣旨とは、だいぶかけ離れた使い方ではありますが。
焚き火もできなくはない…?

最後は、いっそネタ枠で焚き火台にしようか、なんて思い付き……。この通り薪を突っ込んでみましたよ。トホホ。
下方に空気穴もありますし、たぶん問題なく使えます。
ですが、実際に薪を燃やすとゆがみや汚れが出て、グリルとして使えなくなる懸念があり、アイデアだけに留めました(肉が落ちた時は真剣に小一時間ほど悩みましたが)。
気になったのはこんなところ
本体パーツの合いがイマイチ

そもそも「肉が落ちてしまう」のがかなり大きな問題ですが、他にも気になった箇所が1点。
オイルパンと本体のハマり具合の精度がイマイチなところです。ここが安定しないと肉が若干傾いてしまうんですよね……。
なお、加熱の過程で歪むせいか、ピタッとハマるようになります。ただ、そうなると今度は完全に冷めるまで外れないので、後片付けはしばらく待つ必要がありました。
コツさえ習得すればアリなのかも…!

YouTubeの動画を見る限り、とても簡単そうに見えた「ハンギンググリル」。ですが、実際は食材が落ちないように焼くためにかなり工夫が必要だという結果に。
食材のチョイスもありますし、先端を目玉クリップのようなもので留めてしまうようなアイデアもいるのかもしれません。
一方で、グリルネットでタンドリーチキンを焼いたときの熱効率の高さや、煙が出ない部分は大きなメリット。筆者は完全敗北でしたが、コツさえ掴めば、これはこれで「アリ」なクッカーなのかもしれませんね。
ハンギンググリル

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記事提供元:CAMP HACK
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