世界的に大バズりしたAiScReamのメンバーで、Liella!の若菜四季役を担当する大熊和奏(おおくま・わかな)がデジタル写真集を発売!「人生は何があるかわからないって本当だなと思います」
イチオシスト

今年TikTokを始めSNSで『愛♡スクリ~ム!』という楽曲が世界的に大バズりしたAiScReamのメンバーで、TVアニメ『ラブライブ!スーパースター!!』にてLiella!の若菜四季役を担当する大熊和奏が、12月29日にVOICE PHOTO BOOKをリリース!
「幼馴染と青春時代を過ごした街で思い出の場所を巡る」をテーマに撮影したデジタル写真集の見どころをはじめ、幼少期の頃のことや声優という仕事への思いなどを聞きました。
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【幼馴染みならではの空気感を意識しました】──デジタル写真集『タイムカプセル』が完成しました。
大熊 久しぶりのデジタル写真集なんですけど、素朴で飾らない私を見ていただきたいなと思って撮影に臨みました。学校に行ったり、川に行って遊んだり、すごく楽しかったです。特に川での撮影は自分に合ってるな、私は自然が好きだなとあらためて思ったので、また自然の中で撮影したいですね。
──デジタル写真集では、「野球部のマネージャーだった女の子と幼馴染みの野球部員が、青春時代を過ごした街で思い出の場所を巡る」ストーリーが展開されます。
大熊 相手が幼なじみということで、カメラとの距離感などをディレクションしていただきながら、幼馴染みならではの空気感を意識しました。幼馴染みってやっぱり落ち着くというか、久しぶりに会って最初はぎこちなくても、少し時間が経つと昔の感じを思い出して戻っていくと思うんですよ。そういう感覚も思い浮かべながら撮影しました。あと、私自身はこんなキラキラした青春を過ごしたことはないですけど(笑)、表情はちょっと幸せ感多めにしたり。

──どのカットもそれぞれ魅力的ですが、中でも特にお気に入りなのは?
大熊 ピンクのトレーナーを着てキャッチボールをしているカットです。このカットを撮影する直前まで雲がかかっていたんですけど、雲と雲の切れ間から夕日が奇跡的に差してきた瞬間があって、「この瞬間しかない!」って、カメラマンさんや他のスタッフさんと一緒にテンションが上がって、夕日が差し込んでいる限られた時間でたくさん撮っていただきました。風がものすごく強かったけど、写真になるとその風に吹かれている感じもなんか良くて、お気に入りのカットです。
──今回の撮影で印象に残っているエピソードは?
大熊 撮影終わりに食べたハンバーガーが、本当においしかったんですよ! パティとベーコンと玉ねぎに特製ソースがかかっていて、それぞれの具材が大きいからハンバーガー全体としてもめっちゃ大きくて! 今までの人生で食べたハンバーガーの中で一番おいしかったです。あんまりハンバーガーを食べてきた人生ではないけど(笑)。
──今回の写真集には「幼馴染み」の要素が盛り込まれていますが、そもそも幼少期の大熊さんはどんな女のコだったんでしょう?
大熊 ずっと公園で遊んでいて、家に帰りたくないって言ってお母さんを困らせるような女の子でした(笑)。お母さんは昼寝をさせたいけど遊んでアドレナリンが出ているからなのか眠れないし、食事の時間もいらないから遊んでいたいってぐらい、公園で遊ぶのが好きでしたね。今も活発で行動的な部分は、当時とそんなに変わらないですね。
──当時の大熊さんが抱いていた将来の夢は?
大熊 小学校低学年の頃は、好きな先生に憧れて教師になりたいと思っていました。道徳を重んじる先生だったんですけど、その教えに感銘を受けて、私もいつかこの先生みたいに教えてみたいなって。ずっとそう思ってたんですけど、小学校高学年のときにアニメに出会って、そこからは絶対に声優になるんだと思うようになりました。

──運命を変える出会いですよね。
大熊 母が深夜アニメにハマっていて、たまたま私も見たんです。『BROTHERS CONFLICT』というアニメ。作品としてもすごく面白いし、声優さんの声の演技もそれまで見ていたドラマとかとは全然違って、最初はどうなっているのかまったくわからなかったぐらいで。でも、とにかくそこからアニメにハマって、『HUNTER×HUNTER』をきっかけにマンガも読むようになりました。その後、声優さんという仕事を調べて、お母さんにも「私、声優の仕事がやってみたい」って話した記憶があります。
──そして今、子どもの頃からの夢が叶っています。
大熊 声優の仕事は裏方で基本的にはあまり表に出ないと思っていたので、今の状況は私のイメージしていた未来とはちょっと違うんです。だから、人生は何があるかわからないって本当だなと思います。毎日たくさんの新しい経験をさせていただいて、どれもが自分の人生の糧になると感じながら活動しているので、そのすべてを自分のものにしてもっともっといろんなことにチャレンジしたいです。
──「人生は何があるかわからない」という言葉がありましたが、『ラブライブ!シリーズ』のキャストで結成した声優ユニット・AiScReam(メンバーは大熊のほか、降幡愛、大西亜玖璃)の『愛♡スクリ~ム!』が世界的に大バズりしたことは、まさに「人生は何があるかわからない」を象徴する現象だったのでは?
大熊 本当にそうなんですよ! もう何が起きているんだろうって不思議だし、今も夢の中にいる感覚ですね。
──その勢いのまま、2026年はさらなる飛躍が期待されています。
大熊 今、ありがたいことに人生の中でも絶対に忘れない時間をいただいていると思います。でも、もっとこの先にできることがあるから、ここで止まらずさらに頑張っていくぞって、自分の未来にプレッシャーをかけるわけじゃないけどそう思っています。何にでも挑戦したいし、枠を決めたくないし、いつも思っているのは「昨日の自分を超える」ということです。

──ほかにも心がけていることはありますか?
大熊 出会いを大切にしたいなと思っています。人との出会いで新しい自分を発見したり、出会いがつながって自分の支えになったりするので、本当に大事だなって思うんです。偶然の出会いもいいですよね。少し前に、日本に滞在しているオーストリア人のシェフの方にたまたま話しかけられたんです。ほんのちょっと話しただけでもすごく楽しかったし、海外の方とコミュニケーションを取ると自分の知らない考え方や感覚に出会って、ハッとさせられることも多いです。外国人の友人ができれば、その母国に行くきっかけにもなるし!
──もし、いつか写真集の撮影で海外に行けるとしたら?
大熊 フィンランドに行きたいです! オーロラも見たいですし、サーモンが大好きなのでたくさん食べたいし、フィンランドには興味があるもの、好きなものがいっぱいあるので! "世界で一番幸せな国"とも言われているので、どれだけ幸せに生きているのかも見ていたいです!
●大熊和奏(おおくま・わかな)
4月1日生まれ 埼玉県出身
◯TVアニメ『ラブライブ!スーパースター!!』にて、Liella!の若菜四季役を担当。また、『ラブライブ!シリーズ』のキャストがパーソナリティを務める『ラブライブ!シリーズのオールナイトニッポンGOLD』から誕生した声優ユニット・AiScReamのメンバー。ニコニコチャンネルで冠番組「大熊和奏のベアーズビーアンビシャス」を配信中。
公式HP【https://www.kenproduction.co.jp/talent/247】
取材・文/大久保和則 撮影/加藤アラタ
記事提供元:週プレNEWS
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